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錫也×月子

「ふぁ~。眠くなってきちゃった」

「そっか、もう眠くなってきちゃったのか」

「錫也。私、そろそろ寝るね」

「うん、わかった。それじゃあ俺もそろそろ寝ようかな」

「どこで?」

「もちろん、月子の隣」

「えーと、今日は、錫也の部屋で寝たほうがいいよ。ほら、私、寝相悪いし。昨日もきっと錫也の事、蹴っちゃってたはずだし!」

「そんなことなかったよ。だから大丈夫」

「で、でも···」

月子は、真っ赤な顔になる。

俺達は、まだ新婚で、一緒に寝たのも数回程度。

月子は、俺と寝るのが恥ずかしいと言って、一緒に寝るのを拒もうとするけど、俺達は、もう夫婦なんだから、こんなことじゃ駄目だと思う。

可愛いけど。

「大丈夫。まだなにもしないから」

「でも、寝起きに錫也の顔が近くにあると、朝からドキドキしちゃって心臓が壊れそうになるの」

「でも、子供のころは、よく一緒に寝てたじゃないか」

「あれは子供だったから!それに哉太も一緒だったし!」

「そんなこと言ってたら、いつまでも一緒に寝れないよ?それでも月子はいいの?」

「やだ···けど!」

「大丈夫だよ。もっと凄い事をすれば慣れるよ」

「凄い事って?」

俺は、無言のまま不敵に笑い月子を横抱きにして寝室へと向かったのだった。






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