「月子は、今日も本当に可愛いね」

今日も今日とて羊くんからの可愛い攻撃。

嬉しいけど、ちょっと恥ずかしい。

「あ、ありがとう。羊くんも格好いいよ」

これじゃ、まるでバカップルだ。

「ねえ、羊くん。そんな毎日可愛い可愛い言わなくてもいいんだよ？たまに言ってくれるだけで私は、嬉しいから」

｢そんなのダメだよ。これは癖みたいな義務みたいな･･･そう世界共通のルールなんだから｣

｢え！？｣

世界共通のルールって？

｢好きな娘には、可愛いも好きもいっぱい伝えるんだ。気持ちは、態度で伝わるって日本の男は思ってるかもしれないけど、世界では違って、ちゃんと言葉で伝える事が大事なんだ。ほら、日本語にも言霊って言葉があるみたいに｣

なるほど、と納得しそうになったけど、毎日は、さすがに恥ずかしいんだけど･･･。

｢月子、その顔可愛い。困ってる顔だね？毎日僕が、可愛い、好きって言うのが恥ずかしいのかな？でも、ごめん。本当に癖みたいな感じなんだ。諦めて？｣

｢そんなに言ってて言い飽きたりしない？｣

｢もちろん！｣

「じゃあ、人前では言わない？」

「それは、わからないよ。気づいたら言ってるし」

「うーん。わかった！これは羊くんが私を愛してくれてるからだもんね！妥協するよ、もう！」

もはや、やけくそだった。

「ouiわかってくれたんだね！」と羊くんは、嬉しそうに笑って流れるようにキスをした。