比嘉 長編 初恋の人 (木手永四郎)
君の名は?
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『雨ですか……』
2月の雨は冷た過ぎてまた頭が痛くなりそうだ。
甲『おはよう』
『甲斐君、朝から元気ですね……』
甲『当たり前さ〜!永四郎、今日は何の日か知ってるば?』
『分かってますよ……給料日でしょ』
甲『今夜はデートさ〜!』
『デート?誰とです?』
甲『あみちゃん!』
『秘書課の林君ですか?』
甲『うん!』
『うちは社内恋愛は禁止ですよ!言ってあったでしょーが!』
甲『だって〜永四郎〜!あみちゃん可愛くてさ〜、わんの事カッコイイって言ってくれるんばーよ!貴重な人材だと思うだろ?もう二度と出会えないかも知れないあんな可愛い子♡』
『はぁ……まぁ、甲斐君をカッコイイねぇ……』
甲『あみちゃんの為に、わん東京では標準語になるっ!スマートにカッコよくエスコートするんばーよ!』
『……君が標準語……無理なんじゃ……』
甲『真剣ダ、カ、ラ!お、俺っ!』
『……(笑)……分かりましたよ。ただ、泣かせる様な事はしないで下さいよ。』
甲『分かってる!なんくるないs……違っ……大丈夫さー!ん?……大丈夫!!!うん。』
『分かったから、さっさと運転して下さい。雨ですから気を付けて下さいよ。』
甲『へ〜い!』
浮かれ散らかした甲斐君の運転で会社へと向かう。
新しい恋を楽しむ姿を見ると少し羨ましくもなる