比嘉 長編 初恋の人 (木手永四郎)
君の名は?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
結局今夜もいつものコンビニへ寄る
店『いらっしゃいませー』
いつもの店員さんがにこやかに迎えてくれる、数個のパンと暖かいお茶を手に取りレジへ
「すみません、おでんお願いします。大根とこんにゃくと、餅巾着を全部2個づつお願いします。」
店『はい、大根と、こんにゃくと、もちきん……今日はお帰りが早いですね!』
「あ、たまたまです。」
店『お疲れ様です^^冷めないように汁多めに入れますね!』
「ありがとうございます」
いつも優しい深夜バイトの男の子
きっと大学生ぐらい、色白で可愛らしい。
疲れたOLのオアシスなのだ。
店『ありがとうございました〜!』
下がったHPが少し回復。
小さな癒しに感謝
多分人間ってさ皆こうやって囁かな事に助けられて日々頑張れてる気がする。
私も誰かに優しくしよう…
今日はおでんが身に染みるなぁ〜!!!
味わった後は毎度のカラスの行水、
髪も半乾きでふとクローゼットの奥からクッキー缶を取り出した。
「懐かしい。」
あの夏の写真に、永四郎からの手紙、誕生日に貰ったネックレス、一緒に見た映画の半券、
卒業旅行名目で、わざわざ沖縄から甲斐くんと平古場くんも来てくれて4人でディズニー行ったな…
楽しかった…凄く…
久しぶりに見た永四郎の顔
ずっと捨てられない初恋の思い出
初めて書いてくれた手紙を開いてみる
君に早く会いたいです。
最後の一行がなんか胸に刺さる
「はぁ……会いたいな…」
何やってんだろう
今のこんな私永四郎に見せられないよ
あの時の私とは違う
きっと今の私を見たらがっかりさせちゃうんだろうな。
待って……
私が29って事は永四郎30じゃん。
とっくに誰かと結婚……
「してるに決まってる……」
勝手に盛り上がって浮かれて自爆。
きっと誰か素敵な人が隣にいてもうパパだったりするんだろうな。
私…… 情けない。