エステル編

死体安置所にて

エステルさんは看護師の服を着ていた

そして人皮挟美さんの死体を確認している

エステル『ここにあるのはなんだと思う?』

ご主人は黙って眺めている

開始地点『人間……だと僕は思いますが』

エステル『正解だ。たとえ醜悪に利用されようともな』

エステルさんは怒っているような表情だった

しかしすぐに落ち着き人皮さんの様子を確認し始めた

エステルさんは死体に両手を伸ばした

すると何かが始まった気がした

エステル『やはり回路が開いたままだ。これでは浮遊残留情報を呼び込む』

浮遊残留情報?

エステル『人皮挟美はたとえ墓に埋めても這い出てくるだろう。それだけじゃない。埋葬に手順がある以上死体をないがしろにすれば彼女も天の扉をくぐれなくなるぞ』

そんなゾンビみたいなことに……

エステルさんは印の着いた紙を人皮さんに貼り付けた

エステル『人皮挟美を再起動する。その上で私の禍斗を改めて憑依させて霊的回路を閉じる』

禍斗……エステルさんの話は科学とは違うんだろう

話があまり分からない

エステルさんが何かをしている間に床にまで印が浮き出た

そして次の瞬間人皮さんの上に映像みたいなものが浮き出た

ご主人もそれが気になるのかそれに触れようとした

エステル『よせ!それは人皮挟美の残留情報だ!』

しかしご主人は既にそれに触れてしまった

その瞬間、ご主人の脳に影響が出たのかご主人の見えたものが僕の脳にまでリンクされそれが見えた

それは人皮さんの記憶

そして最後にDAの人らによって苦しんで死んだ記憶があった

ご主人は触れていたものから手を離した

思いっきり離したため後ろに反動がいきご主人はものにぶつかる

僕は僕で急に記憶が共有され驚きと記憶の内容のショックで頭が痛くその場に座り込む

脳内会話はできても記憶の共有はできるわけじゃない

なんで急に見えたんだろう

ご主人は座り込んだ僕に気づいたのか自身も座り込んでいたのにも関わらず僕の方に移動してきた

一方通行『おいレイタ!どうした!』

エステル『だ、大丈夫か?』

開始地点『……ご主人の見えた記憶が僕の脳にもリンクしたのか見えて……その記憶がショックで……体は…頭が少し痛かったぐらいで問題ないです』

一方通行『…………そうか』

ホッとしているのかご主人は再びその場に座り込む
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