エステル編

僕たちはバイクに乗って移動した

ちょうどサイドカーが着いていたので僕はそっちに乗りつつ、女性とご主人はバイクに乗ってました

到着するとそこは倉庫のようなところでした

ご主人はバイクを降りると能力使用モードに切り替えた

一方通行『…おなじみの匂いがするぜ』

ご主人は壁に近づく

エステル『おい、入口はそっちじゃ…』

開始地点『入口なんて探さなくてもご主人なら大丈夫ですよ』

エステル『え…』

ご主人はそのまま能力を使い壁を壊した

女性はご主人の力に驚いている様子だ

一方通行『ちょうど処理が終わったところってか』

中の様子を見ようとするとご主人に目を隠された

一方通行『オマエはみねェ方がいい』

開始地点『一応確認した方がいいと思いますけど…』

一方通行『読心系の操作もダメそうなほどの酷さだぞ』

開始地点『ならまだ大丈夫そう』

妹達の死体のことを思えば何事もマシだろう

ご主人はわかってくれたのか目を隠していた手を離してくれた

そこには骸骨やら血などが周囲に落ちていた

一緒に来ていた女性は吐きそうになっている

確かにこれは気分が悪い

ともあれ、何も確認しないわけにもいかないので顔を上げた

そこには先程駐車場で見たロボットに似ている機械がいた

一方通行『コイツが新しいオモチャってわけか』

菱形【やぁ、エステル。こんなところで会えるとは思ってなかったよ。よっぽど手枷足枷ありの生活が懐かしかったのかなうん?】

ロボットから男性の声が聞こえた

エステル『菱形…!?で、ではこれは…』

菱形【うん窮奇だ】

エステル『か、完成させたのか!?』

菱形【ここにある以上はそうだねうん。おっとこいつはもちろんプロトタイプじゃないよ?】

プロトタイプ?

菱形【完全なる肉体と完全なる脳。それが僕と蛭魅の目指すものだからね。辞める理由は無いようん】

エステル『まさか既に饕餮と渾沌も…』

菱形【もちろんだようん】

エステル『ナンバーズの悪霊を組み込んだのか!?』

菱形【そりゃそうだね。あれがないと棺桶は稼働しない。プロトタイプだと使い捨てになっちゃうからなぁうん。まぁ上の人間はわかってないけどね】

何の話か全く分からない

一方通行『おいおい、俺らを無視して何を話してやがる?』

菱形【あぁ君が一方通行か うん。打ち止めやそこにいる開始地点の保護者だね?】

この人僕のことを知ってる!?

菱形【いつか君を素体にしてみたいねぇ。開始地点の方でもありだけど】

開始地点『この人気持ち悪い』

菱形【あらら嫌われちゃったみたいだねうん】

一方通行『あァ?最近の三下じゃ死体使ったお人気ごっこでも流行ってんのかァ?俺でもそこまでじゃねェぞ』

菱形【2人してつれないこと言うなよ。ある意味一方通行がした偉業には敬意を払っているんだ】

そう言われたご主人はそのロボットを睨みつけた

当たり前だ。ご主人本人はあの実験をやりたくてやったわけじゃない

菱形【ふむ、君が能力を使うと情報量が増えるね。そこ辺りに君の能力の鍵があるのかな…ただ、君らと戦うのはまだ時期尚早だねうん。では…戦略的撤退といこう】

ご主人は能力を発動する

一方通行『逃がすわけ……ねェだろうがッ!』

相変わらず悪役みたいな顔つきだ

しかしご主人の攻撃は相手のロボットには効いていない

菱形【君のデータは揃っているよ。ベクトル操作は接触したものが対象。接触していない状態ならつまり遠距離ならば君の武器は普通の物理現象と変わらない】

それは間違いない

菱形【超能力者クラスにまでブーストされた念動能力の汎用性は大したものだろう】

開始地点『超能力者って…』

ご主人と同じレベル!

菱形【うん、じゃあまた会おう】

ロボットは天井を壊し逃げた

ご主人はあとを追おうとしたがやめた

多分バッテリーの問題だろう

追えないものは仕方が無いので僕ら3人は病院に戻ることにした
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