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最終信号編

PM 08時12分38秒

この時電話越しから銃声の音が聞こえた

学習装置の代わりをしているのならばご主人は反射に回す余裕はないはず

なら今打たれたのはご主人??

打ち止め【不正な処理により上位命令文は中断されました。通常記述に従い検体番号20001号は再覚醒します】

どうやら打ち止めは無事みたいだ

芳川さんが運転していた車は目的地に着いたので止まった

僕は芳川さんに何も言わずご主人や打ち止めの元に走り出した

現場に行くとそこには頭から血を流しているご主人と銃を持った天井がいた

こいつがご主人を……

僕はそこら辺に落ちていた石を思いっきり天井に向かってベクトル操作を行いながら蹴り飛ばした

その石は銃弾のように天井の背中からお腹を貫通した

天井『ぎゃあああ!!痛いっ!なんだ!?なぜ血が!??』

天井はその場に倒れるが僕は天井の首を掴んだ

天井『ひっ!?お前は開始地点!』

開始地点『……オマエがやったのか?』

天井『ひぃぃ!』

開始地点『オマエがご主人をやったのかって聞いてンだよ!!』

天井は何かを言っていた気がするが僕にはそれを聞き取るだけの冷静さはなかった

開始地点『僕の大事な人を傷つけるやつは殺すころすコロス!!!』

天井『ば、化け物……』

ご主人がやっていたように血を逆流させようとしたその時後ろから肩を掴まれた

後ろを振り向くとそこには芳川さんがいた

芳川『それ以上はあなたがやらなくていいのよレイタ』

気づくと打ち止めは培養器に回収されていた

開始地点『ころさないと…』

芳川『そんな事をしたら貴方の大事な人が悲しむわ』

開始地点『でも…』

芳川『貴方は貴方の大事な人を助けなさい。ここから先は私の仕事よ』

芳川さんは僕を後ろに移動させると天井に銃を突きつけた

芳川『大丈夫よ。知り合いに凄腕の医者がいるから。顔がカエルに似ているから貫禄にはかけるのだけれど一応は冥土帰しと呼ばれているぐらいだし。彼の腕ならなんとかなるでしょう』

気づくと救急車がこちらに向かっている音が聞こえた

少しづつ冷静になってきた僕はご主人の容態を思い出した

そうだ、頭から血を流してた

止めないと!!

僕は急いでご主人に駆け寄った

ご主人の血は止まることなく流れている

どうしたら………どうしたら!

………確か血も操作できたはず……

なら筒はないけどそうなるような流れにすればこれ以上頭から血は流れでない!

酷く細かい演算が必要だから僕には出来ないかもしれない

けどやらないと!やらないと!!

今度は僕がご主人を守るんだ!!!

演算もし集中をしてご主人の血のベクトル操作を行った

ぶっつけ本番みたいなものだがなんとかできた

そう僕が集中していると

芳川『子供たちには手を出すことだけは絶対に許さない』

という芳川さんの言葉と共に銃弾の音がした

そちらを向くと天井も芳川さんも倒れていた

芳川さんは胸から血を流している

ダメだ!胸なんて即死レベルだ

僕は芳川さんから流れていた血もご主人と同じように一滴も漏らさないようにベクトル操作をした

2人分の血のベクトル操作

レベル4の僕でもなかなか複雑で難しい演算をしている

気を抜いたらすぐダメになりそうだ

でも絶対に助ける

その意思だけでどうにか繋いだ

そしてそのままベクトル操作を行い続けたまま救急車に乗せられ僕達は病院に移動した
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