最終信号編
ご主人は何を言うことも無く僕の腕を引っ張ってはどこかに歩き出す
抵抗したら反射されるのが目に見えてるので僕は大人しくついて行くだけだ
打ち止め……大丈夫かな
何時間も歩くと見覚えのある場所に来た
開始地点『ここって……研究所……』
しかもご主人や僕がお世話になっていたところだ
ご主人は僕の腕を離した
一方通行『チッ…何だってこンなトコまで来ちまったンだァ?』
ご主人……本当は打ち止めを助けたいんだ
開始地点『でもここなら打ち止めを助けられるかもしれない』
一方通行『そうかもしンねェが……オマエは下手すると捕まって廃棄される可能性だってあるんだからな』
開始地点『………はっ!』
一方通行『今気づきましたって顔してンじゃねェ。イイか?自分の身は自分で守れよ俺はしらねェからな』
とか言いつつ守ってくれそうですけどねご主人
PM 05時15分 研究所にて
芳川『あら、おかえりなさい一方通行、開始地点』
研究所に入るとそこには芳川さんがいた
芳川さんなら優しい方だし僕のこと廃棄しないかな
芳川『ドアは壊さなくてもキミ達のIDはまだ90日まで有効だから』
開始地点『あ、すみません芳川さん。もうドア無くなりました』
芳川『あらそう?』
一方通行『ご苦労なヤツだなァ。芳川、オマエ1人かァ?他の連中はどォしたよ』
芳川『この研究所に所属していたというキャリアはなかったことにしてしまいたいようね』
つまりみんなやめたとかいなくなったのかな
芳川『出来ればキミ達の手を貸してほしいぐらいだわ』
一方通行『なァ芳川、妹達の検体調整用マニュアルってどれだ?あと調整用の設備一式借りンぞ。理由は聞くな。実験の凍結で未払いになってる契約料だと思ってくれりゃいい』
理由も話さずに貸してくれるかな
芳川『少し待ちなさい!いつ気がついたの?今彼女達の人格データのバグを洗い出しているところよ。正確にはウィルスと呼ぶべきかもしれないけど』
開始地点『バグ?ウィルス??どういうことですか?』
その話は聞いてないけど……
ご主人も僕と同じでなんの話しかわかっていないみたいだ
芳川『キミ達にはまだ説明していなかったわね。妹達の中には最終信号と呼ばれる特別な個体のことを』
一方通行『打ち止め(アイツ)が特別?』
芳川『アイツね…どうやらあの子まだ学園都市にいるみたいね。いいでしょう。キミ達の知っている部分もあると思うけれど改めて最終信号と今の状況について説明しましょう』
開始地点『お願いします』
芳川『そもそもあの子は実験のために作られたものではないの』
一方通行『どォいうことだァ?』
開始地点『妹達は超電磁砲の劣化クローン対で実験でご主人に倒されるために作られてませんでしたっけ?』
芳川『その実験は何通りの戦闘を行えば完了だったのかしら?』
一方通行『2万ジャストだろォが』
開始地点『あれ……打ち止めって確かシリアルナンバー20001号って言っていた気が…』
芳川『そう、あの子は20001号。実験のシナリオデータ上には必要のない個体。思い浮かべてご覧なさい。2万人もの妹達が何らかの原因で反乱を起こしたとしたら?』
開始地点『力のある人ならともかく非力な人は死んでしまう可能性もありますね』
芳川『えぇ、最終信号はその万が一のために用意された安全装置のようなもの。あの子の脳には一定の電気信号を送ることでミサカネットワークそのものを外部から操作する。それによって非常時には2万全てのミサカに対して停止信号を送ることを可能にし、妹達は絶対に私たちを裏切れなくなる。全ての妹達の司令塔、それが最終信号』
開始地点『あの子がそんなにすごい子だったとは……』
一方通行『呼吸するキーボードって訳かよ』
芳川『そうね』
開始地点『あ、だから打ち止めは子供のままだったんですか?僕もそうでしたけど子供だとコントロールしやすいから…』
芳川『正解よ。実験終了後もここで秘密裏に預かっていたのだけれど、それが1週間前……培養装置は内側から破壊され最終信号は行方不明。あとから調べてみたら何者かが学習装置を使って最終信号の頭に不正プログラムを上書きしたことがわかったわ』
僕もクローンがたくさんいたらこんな感じの苦労をしたんだろうな…
芳川『逃亡はあの子の防衛反応の一種だったのでしょうね。まぁもっとも、あの子自身はどうしてこうなったのか全く覚えてないかもしれないけど』
開始地点『あ~……』
あの様子だと確かにそうかも
一方通行『で?その不正プログラムってのは?どォせロクなモンじゃねェンだろうなァ?』
芳川『おそらく民間人に対する無差別な攻撃……ってところでしょうね。まだ完全にコードを解除していないからなんとも言えないのだけれど』
開始地点『ちょっと待ってください。今妹達はほとんどが調整のために学園都市を離れていますよね?ならそれがもし起動したら……』
芳川『もう誰にも止められないわね』
開始地点『そんな……』
芳川『ウィルスの起動予想時間は9月1日午前00時00分00秒。起動が始まれば約10分でミサカネットワークを介して全妹達は感染するわ』
一方通行『1万人の能力者の一斉蜂起。それもクローン人間と来たか。いくら上でも誤魔化しきれねェよなァ。学園都市の最後の日ってワケかァ?ハッはァ!そいつァ面白ェや』
開始地点『言ってる場合ですか!』
芳川『そうならないように今ウィルスを止める方法を調べているのでしょう』
芳川さんはパソコンを眺めては辛そうな表情をした
一方通行『……処分する気か。あのガキを、そいつが1番手っ取り早い方法だよなァ』
打ち止めを処分…?
頭を打たれたかのような衝撃が走った気がした
開始地点『……僕は嫌だよ…打ち止めを処分するなんて……』
芳川『そうならないように努力するしかないわ。もちろんキミ達もね』
一方通行『はン!なんだそりゃア?俺がナニをするって?』
芳川さんはある人の写真を見せた
芳川『天井亜雄。ウチへの転属スタッフで量産型能力者計画の元責任者。彼以上に妹達の人格データに詳しいものはいないわ。今回の件でも1枚かんでいると見るのが妥当ね』
天井って……さっきファミレスで見かけた
あそこに居たのは打ち止めを見張っていた?
芳川『1つは潜伏中の天井を捕らえてウィルスの仕組みを吐かせる事。そしてもう1つは起動中のウィルスを抱えた最終信号を保護すること』
芳川さんは感染前の打ち止めの人格データを見せた
ウィルスに感染する前まで記憶を消すってことか…
一方通行『オイオイ、誰に向かって言ってンだァ!?俺ァ妹達を1万人ブッ殺した張本人だぜ!?』
開始地点『ご主人それは止めなかった僕にも責任が』
一方通行『生まれて1年程度のオマエが最初から止めれるわけねェだろォが!そもそも俺の力は殺すことはできても守ることなんか出来ねェよ』
芳川『確かにね。一方通行の力は守るより壊す方が得意でしょうね』
開始地点『芳川さん…』
一方通行『わかってンじゃねェか』
芳川『強制はしない。選ぶのはキミよ一方通行』
一方通行『……クソったれが』
ご主人は何かを考えると渡された人格データを持って外に走り出した
開始地点『ご主人!打ち止めを助けに行くなら僕も』
一方通行『オマエは大人しく待ってろ!おい、笑えよ芳川。この期に及ンで俺はまだ救いが欲しいみてェだぜ。俺はオマエ達研究員のために働く。だからそれに見合った報酬は用意してもらうぜ』
ご主人はそのまま打ち止めを探しに行ってしまった
多分ご主人なりに打ち止めを心配してるんだよね
僕もできることをしよう
抵抗したら反射されるのが目に見えてるので僕は大人しくついて行くだけだ
打ち止め……大丈夫かな
何時間も歩くと見覚えのある場所に来た
開始地点『ここって……研究所……』
しかもご主人や僕がお世話になっていたところだ
ご主人は僕の腕を離した
一方通行『チッ…何だってこンなトコまで来ちまったンだァ?』
ご主人……本当は打ち止めを助けたいんだ
開始地点『でもここなら打ち止めを助けられるかもしれない』
一方通行『そうかもしンねェが……オマエは下手すると捕まって廃棄される可能性だってあるんだからな』
開始地点『………はっ!』
一方通行『今気づきましたって顔してンじゃねェ。イイか?自分の身は自分で守れよ俺はしらねェからな』
とか言いつつ守ってくれそうですけどねご主人
PM 05時15分 研究所にて
芳川『あら、おかえりなさい一方通行、開始地点』
研究所に入るとそこには芳川さんがいた
芳川さんなら優しい方だし僕のこと廃棄しないかな
芳川『ドアは壊さなくてもキミ達のIDはまだ90日まで有効だから』
開始地点『あ、すみません芳川さん。もうドア無くなりました』
芳川『あらそう?』
一方通行『ご苦労なヤツだなァ。芳川、オマエ1人かァ?他の連中はどォしたよ』
芳川『この研究所に所属していたというキャリアはなかったことにしてしまいたいようね』
つまりみんなやめたとかいなくなったのかな
芳川『出来ればキミ達の手を貸してほしいぐらいだわ』
一方通行『なァ芳川、妹達の検体調整用マニュアルってどれだ?あと調整用の設備一式借りンぞ。理由は聞くな。実験の凍結で未払いになってる契約料だと思ってくれりゃいい』
理由も話さずに貸してくれるかな
芳川『少し待ちなさい!いつ気がついたの?今彼女達の人格データのバグを洗い出しているところよ。正確にはウィルスと呼ぶべきかもしれないけど』
開始地点『バグ?ウィルス??どういうことですか?』
その話は聞いてないけど……
ご主人も僕と同じでなんの話しかわかっていないみたいだ
芳川『キミ達にはまだ説明していなかったわね。妹達の中には最終信号と呼ばれる特別な個体のことを』
一方通行『打ち止め(アイツ)が特別?』
芳川『アイツね…どうやらあの子まだ学園都市にいるみたいね。いいでしょう。キミ達の知っている部分もあると思うけれど改めて最終信号と今の状況について説明しましょう』
開始地点『お願いします』
芳川『そもそもあの子は実験のために作られたものではないの』
一方通行『どォいうことだァ?』
開始地点『妹達は超電磁砲の劣化クローン対で実験でご主人に倒されるために作られてませんでしたっけ?』
芳川『その実験は何通りの戦闘を行えば完了だったのかしら?』
一方通行『2万ジャストだろォが』
開始地点『あれ……打ち止めって確かシリアルナンバー20001号って言っていた気が…』
芳川『そう、あの子は20001号。実験のシナリオデータ上には必要のない個体。思い浮かべてご覧なさい。2万人もの妹達が何らかの原因で反乱を起こしたとしたら?』
開始地点『力のある人ならともかく非力な人は死んでしまう可能性もありますね』
芳川『えぇ、最終信号はその万が一のために用意された安全装置のようなもの。あの子の脳には一定の電気信号を送ることでミサカネットワークそのものを外部から操作する。それによって非常時には2万全てのミサカに対して停止信号を送ることを可能にし、妹達は絶対に私たちを裏切れなくなる。全ての妹達の司令塔、それが最終信号』
開始地点『あの子がそんなにすごい子だったとは……』
一方通行『呼吸するキーボードって訳かよ』
芳川『そうね』
開始地点『あ、だから打ち止めは子供のままだったんですか?僕もそうでしたけど子供だとコントロールしやすいから…』
芳川『正解よ。実験終了後もここで秘密裏に預かっていたのだけれど、それが1週間前……培養装置は内側から破壊され最終信号は行方不明。あとから調べてみたら何者かが学習装置を使って最終信号の頭に不正プログラムを上書きしたことがわかったわ』
僕もクローンがたくさんいたらこんな感じの苦労をしたんだろうな…
芳川『逃亡はあの子の防衛反応の一種だったのでしょうね。まぁもっとも、あの子自身はどうしてこうなったのか全く覚えてないかもしれないけど』
開始地点『あ~……』
あの様子だと確かにそうかも
一方通行『で?その不正プログラムってのは?どォせロクなモンじゃねェンだろうなァ?』
芳川『おそらく民間人に対する無差別な攻撃……ってところでしょうね。まだ完全にコードを解除していないからなんとも言えないのだけれど』
開始地点『ちょっと待ってください。今妹達はほとんどが調整のために学園都市を離れていますよね?ならそれがもし起動したら……』
芳川『もう誰にも止められないわね』
開始地点『そんな……』
芳川『ウィルスの起動予想時間は9月1日午前00時00分00秒。起動が始まれば約10分でミサカネットワークを介して全妹達は感染するわ』
一方通行『1万人の能力者の一斉蜂起。それもクローン人間と来たか。いくら上でも誤魔化しきれねェよなァ。学園都市の最後の日ってワケかァ?ハッはァ!そいつァ面白ェや』
開始地点『言ってる場合ですか!』
芳川『そうならないように今ウィルスを止める方法を調べているのでしょう』
芳川さんはパソコンを眺めては辛そうな表情をした
一方通行『……処分する気か。あのガキを、そいつが1番手っ取り早い方法だよなァ』
打ち止めを処分…?
頭を打たれたかのような衝撃が走った気がした
開始地点『……僕は嫌だよ…打ち止めを処分するなんて……』
芳川『そうならないように努力するしかないわ。もちろんキミ達もね』
一方通行『はン!なんだそりゃア?俺がナニをするって?』
芳川さんはある人の写真を見せた
芳川『天井亜雄。ウチへの転属スタッフで量産型能力者計画の元責任者。彼以上に妹達の人格データに詳しいものはいないわ。今回の件でも1枚かんでいると見るのが妥当ね』
天井って……さっきファミレスで見かけた
あそこに居たのは打ち止めを見張っていた?
芳川『1つは潜伏中の天井を捕らえてウィルスの仕組みを吐かせる事。そしてもう1つは起動中のウィルスを抱えた最終信号を保護すること』
芳川さんは感染前の打ち止めの人格データを見せた
ウィルスに感染する前まで記憶を消すってことか…
一方通行『オイオイ、誰に向かって言ってンだァ!?俺ァ妹達を1万人ブッ殺した張本人だぜ!?』
開始地点『ご主人それは止めなかった僕にも責任が』
一方通行『生まれて1年程度のオマエが最初から止めれるわけねェだろォが!そもそも俺の力は殺すことはできても守ることなんか出来ねェよ』
芳川『確かにね。一方通行の力は守るより壊す方が得意でしょうね』
開始地点『芳川さん…』
一方通行『わかってンじゃねェか』
芳川『強制はしない。選ぶのはキミよ一方通行』
一方通行『……クソったれが』
ご主人は何かを考えると渡された人格データを持って外に走り出した
開始地点『ご主人!打ち止めを助けに行くなら僕も』
一方通行『オマエは大人しく待ってろ!おい、笑えよ芳川。この期に及ンで俺はまだ救いが欲しいみてェだぜ。俺はオマエ達研究員のために働く。だからそれに見合った報酬は用意してもらうぜ』
ご主人はそのまま打ち止めを探しに行ってしまった
多分ご主人なりに打ち止めを心配してるんだよね
僕もできることをしよう
