僕らがヒーローに出会った日
2人してその場で号泣しているとオールマイトは話し出した
オールマイト『緑谷少年なら私の力受け継ぐに値する!!』
僕らはなんのことか分からなずきょとんとしている
オールマイト『なんて顔をしているんだ!?提案はここからさ。いいかい少年、私の力を君が受け取ってみないかという話しさ!』
引弾『ちょ、ちょっと待って……力?それってどういうこと??』
オールマイト『私の個性の話さ。写真週刊誌には幾度も怪力だのブーストだの書かれインタビューでは常に爆笑ジョークで茶を濁してきた』
確かにそんなふうに出久からも聞いている
オールマイト『平和の象徴オールマイトはナチュラルボーンヒーローでなければならないからね』
オールマイトはそのまま説明してくれる
オールマイト『私の個性は聖火の如く引き継がれてきたものなんだ』
出久『引き、継がれてきた…もの!?』
オールマイト『そう、そして次は緑谷少年ということさ』
出久『ちょ!ちょっ待っ…待って下さい!オールマイトの個性は確かに世界七不思議のひとつとして喧々囂々と議論されてきましたよネットじゃ見かけない日はないくらいにブツブツブツブツ』
出久は混乱してるのかいつものブツブツ語り出すくせが出てしまった
引弾『出久、混乱するのはわかる。僕もよくわかってないし……でも落ち着いて。いつもの癖出てるから』
出久『はっ!?ご、ごめん!』
オールマイト『少年はとりあえず否定から入るな!!ナンセンス!!』
出久『ナ…』
オールマイト『私は隠し事は多いが嘘はつかん!』
確かにそうかも
オールマイト『個性を譲渡する個性……それが私の受け継いだ個性!冠された名は【ワン・フォー・オール】』
出久『ワンフォー……オール』
引弾『そんな個性があるなんて……』
オールマイト『1人が力を培いその力を1人へ渡しまた培い次へ……そうして救いを求める声と義勇の心が紡いできた力の結晶!!!』
出久『そんな大層なものなんで…なんで僕にそこまで……』
オールマイト『元々後継は探していたのだ。そして君になら渡してもいいと思ったのさ!無個性のただのヒーロー好きの君はあの場の誰よりもヒーローだった!』
引弾『出久……良かったね!ヒーローって言ってもらえたよ!!』
出久『う、うん!』
オールマイト『あとは緑谷少年次第だ。どうする?』
出久は涙を拭くと即決意をした
当然僕だって出久がどうするかわかってる
出久『お願い…します』
オールマイト『即答。そう来てくれると思ったぜ』
しかし力を譲り受けるのはそう簡単で優しいものではなかった
あれから2日後 朝6時
海浜公園にて
出久はマッスルフォームのオールマイトが乗った冷蔵庫を引っ張っていた
オールマイト『へいへいへいへい、なんて座り心地の良い冷蔵庫だよ!』
正直鍛えていない出久には動かすことすらダメだった
オールマイト『ピクリとでも動けばちょっとは楽だったんだけどなー』
出久『そりゃだって……オールマイト274kgあるんでしょ……』
引弾『え!?そんなにあるの!?』
オールマイト『いーや、痩せちゃって255kg』
引弾『それでも普通にやばいだろ!!』
出久『そもそも僕なんで海浜公園でゴミ引っ張ってるんですか?』
オールマイト『それはアレだよ…緑谷少年器じゃないもの』
出久『え!?仰ってることが前と真逆!!??』
思わず出久は大泣した
オールマイトはその姿をスマホで撮っている
ちょっとそれ後で僕にも下さい!!
とそうじゃなくて……
引弾『い、出久落ち着いて……多分心じゃなくて身体のことだと思うんだよ』
出久『え…』
オールマイト『緑谷少女の言う通りだ!ワンフォーオールはいわば何人もの極まりし身体能力がひとつに収束されたもの!生半可な身体では受け取りきれず四肢がもげ爆散してしまうんだ!!』
出久『四肢が!!!』
引弾『なんて危ないものを出久に渡そうとしてるんですか!?』
出久『ひーちゃんつっこむ所そこじゃない!!』
オールマイト(緑谷少女は思ったよりブラコンだな…)
出久『じゃあ、つまり身体を作り上げるトレーニングのために…ゴミ…掃除??』
オールマイト『YES!だがそれだけじゃない!昨日ネットで調べたらこの海浜公園、1部の沿岸は何年もこの様だね』
引弾『まぁ確かに長い間こんな感じですね。なんでだっけ出久』
出久『確か海流的なアレで漂着物が多くてそこにつけ込んで不法投棄もまかり通ってて……だから地元の人間は寄り付かないはず』
オールマイト『最近のヒーローは派手さばかり追い求めるけどね。ヒーローってのは本来奉仕活動!地味だと言われてもそこはブレちゃあいかんのさ!この区画一体の水平線を甦らせる!!それが緑谷少年のヒーローへの第一歩だ!』
引弾『かっこいい…』
そうだよね本来ヒーローって奉仕活動だよね
オールマイトかっこいい
出久『第一歩……これを掃除…』
でも海浜公園はどこを見てもゴミまみれだ
すごい量あるし大丈夫かな
オールマイト『緑谷姉弟は雄英志望だろ?』
出久『はい!?はい!!雄英はオールマイトの出身校ですから…行くなら絶っっ対雄英だって思って…ます!』
オールマイト『行動派オタクめ!!』
引弾『僕は出久が行くとこならどこでもいいです』
オールマイト『このブラコンめ!!けど今回の場合緑谷少女にもやってもらいたいことがある』
引弾『え、僕ですか?』
オールマイト『うむ!緑谷少年に前にも言ったが無個性でも成り立つような仕事じゃない。だからこそ君には緑谷少年を守れるように力をつけて欲しい』
引弾『それは当然です!!』
オールマイト『2人とも雄英はヒーロー科にとって最難関だ』
出久『つまり入試当日……残り10ヶ月で器を完成させなきゃ』
引弾『頑張らなきゃ』
オールマイト『そこでこいつ!私考案!!目指せ合格アメリカンドリームプラン!少年には課題をより確実にクリアするためのトレーニングプラン!少女には別で今よりさらに強く個性が使えるためのトレーニングプランだ!』
オールマイトはそのプランが書かれた紙を僕たちに渡した
オールマイト『生活全てをこれに従ってもらう』
引弾『細かいスケジュールだ』
出久『寝る時間まで…』
オールマイト『ぶっちゃけね超ハードこれ。ついてこれるかな?』
出久『そりゃもう!他の人より何倍も頑張らないと僕はダメなんだ!!』
引弾『僕だって、出久を守ってサポート出来るヒーローにはまだまだ程遠い。だから頑張ります!!』
こうしてトレーニングは始まった
出久は言われた通りゴミの掃除
しかしゴミの形はそれぞれ違い力もない出久にはとても大変だ
僕の方もゴミ掃除はできないが同じく海浜公園で身体を消えるためにトレーニングをしている
正直きついが出久と共にヒーローになるためなら死んでもやりきらないと!
折寺中にて
授業中だがとてもきつい
疲れがなかなかとれない…
隣にいる出久も顔が死んでいる
だが受験勉強のためにノートはしっかり取らないと復習ができない
ただでさえ僕は出久より頭は馬鹿だ
分からないところは出久にも聞くが今の出久は疲れている
入試までは先生に聞くことにしよう
出久『それにあのゴミ掃除は特定の部位を鍛えるとかじゃなくて満遍なく全身を作っていかないととてもじゃないけど間に合わないぞ…ブツブツブツブツ』
出久は考え事をしていたのかまたいつもの癖が出てしまった
先生『緑谷弟、敵と遭遇して頭壊れたのか』
出久は独り言を言っているのやっと気づいたのか口元を両手で抑えた
先生『そんなんじゃ雄英なんて口にするのもおこがましいぞ』
クラスメイト『ノイローゼ?』
クラスメイト『こえー』
クラスメイトはいつものように出久を馬鹿にする
しかし最近は変わったことがある
それは僕の席の前にいる彼
かっちゃんのことだ
前のかっちゃんならいつものように出久を馬鹿にした後ついでに僕をディスる
しかしあのヘドロ事件以降かっちゃんは特に何もしてこない
彼の中でなにか変わったのだろうか
まぁ出久をいじめないなら僕はそれでいい
元々出久をいじめるかっちゃんが嫌いだったわけだからそれさえ無くなればただの幼馴染だ
とにかく眠くなりそうになりながらも僕は授業を受けた
その後もトレーニングを頑張り食生活も変え、空いてる時間は受験勉強もやった
たまに出久はきつくて吐いてしまうこともあった
そして入試まで残り3ヶ月になった
ある日のトレーニング
今回は出久がゴミを片付けながら走っているので僕も一緒に走っている
しかし突然出久は倒れてしまった
オールマイト『へいへいどうした!?あと3ヶ月だぞ!!全然間に合わないぞ!?やめるか?今日はゆっくり休んじゃうか!?』
機械に乗って前を移動していたオールマイトは出久にそういう
引弾『オールマイト、待ってください』
出久がなぜ倒れてしまったのか僕は知っている
体力がなかったからではない
引弾『実は出久、あのプランを守ってないんです』
オールマイト『あのプランは入試に間に合うよう君たちの体力に合わせたはず……』
引弾『出久はそのプランより更に自主的にトレーニングしてます』
オールマイト『やりすぎは逆効果だぞ!!合格したくないのかい!?』
出久『したいですよ……でも入るだけじゃダメなんだ…!!他の人より何倍も…ひーちゃんよりも頑張らないとダメなんだ!きっと追いつけない!』
引弾『僕も知っていて今日まで黙ってました。出久が頑張りたい気持ち知っていたので……』
出久『ひーちゃん心配かけてごめん……でも僕はオールマイトみたいになりたいんだ…あなたみたいな最高のヒーローに!!』
オールマイト『この……行動派オタクめ!!』
オールマイトはマッスルフォームになり出久の襟を掴みあげた
オールマイト『そういうの……嫌いじゃないよ!!?しかしそれなら尚更焦っちゃダメだろ!?2人の気持ちは受け取った!おじさんちょっとプラン調整する!!』
出久『オールマイトはおじさんじゃないです』
おじさんじゃないんだ…
実際何歳なんだろう??
こうしてどうにかプランは調整しとうとう入試当日の朝6時になった
出久は指定した区画以外までゴミを掃除した
僕もトレーニングをやり遂げ前よりはるかに強く個性が使えるようになった
オールマイト『ギリギリで仕上げやがった!!完成以上に!!オーマイ……オーマイグッネス!!』
僕は倒れそうになる出久に肩を貸しながらオールマイトのそばに移動した
出久『ひーちゃん、オールマイト僕…出来ました…』
引弾『出久!!お疲れ様!!すごいよ本当に!!!』
オールマイト『驚かされた!エンターテイナーめ!10代って素晴らしい!!ほら見ろよ!!』
オールマイトは10ヶ月前の出久の写真を見せた
10ヶ月前の出久はなよなよした身体だった
だが今の出久はトレーニングのおかげで筋肉がついた
オールマイト『ほんと2人ともよく頑張ったよ!少年はようやく入口の蜃気楼がうっすら見えた程度だが!確かに器は成した!』
出久『……なんだか……ずるいな僕……オールマイトにここまでして貰えて恵まれすぎてる…』
泣き虫なのは変わらずまた泣いてしまった出久
引弾『出久の頑張りがあったおかげでもあるでしょ。もっと自信持ちなよ』
出久『グスッ…ひーちゃんもありがとう…』
引弾『ほんと泣き虫な弟なんだから…』
泣き止まない弟の頭を僕は撫でた
オールマイト『まさにその通りさ!早速だが授与式だ緑谷出久!』
出久『はい!』
とうとう出久にワンフォーオールが受け継がれるのか
どうやって渡すんだろう?
かっこいいのかな?
オールマイト『これは受け売りだが最初から運良く授かったものと認められ譲渡されたものでは本質が違う。肝に免じておきな。これは緑谷少年自身が勝ち取った力だ』
出久は覚悟を決めた顔をした
オールマイトは自身の髪の毛を1本取ればそれを出久に渡す
オールマイト『食え』
出久『へぁ??』
引弾『は??』
オールマイトがマッスルフォームなだけに何を言っているか一瞬意味がわからなかった
オールマイト『別にDNAを取り込められるならなんでもいいんだけどさ!さぁ時間ないって!』
出久『お、思ってたのと違いすぎる!』
引弾『途端に嘘くさい…』
出久『ひーちゃん!失礼なこと言わないの!!』
その後出久はオールマイトの髪の毛を食べた
本当にこんなので個性譲渡されるのかな…
不安しかないが僕たちは受験のため急いで家に戻り準備をした
うなれ筋肉 【完】
オールマイト『緑谷少年なら私の力受け継ぐに値する!!』
僕らはなんのことか分からなずきょとんとしている
オールマイト『なんて顔をしているんだ!?提案はここからさ。いいかい少年、私の力を君が受け取ってみないかという話しさ!』
引弾『ちょ、ちょっと待って……力?それってどういうこと??』
オールマイト『私の個性の話さ。写真週刊誌には幾度も怪力だのブーストだの書かれインタビューでは常に爆笑ジョークで茶を濁してきた』
確かにそんなふうに出久からも聞いている
オールマイト『平和の象徴オールマイトはナチュラルボーンヒーローでなければならないからね』
オールマイトはそのまま説明してくれる
オールマイト『私の個性は聖火の如く引き継がれてきたものなんだ』
出久『引き、継がれてきた…もの!?』
オールマイト『そう、そして次は緑谷少年ということさ』
出久『ちょ!ちょっ待っ…待って下さい!オールマイトの個性は確かに世界七不思議のひとつとして喧々囂々と議論されてきましたよネットじゃ見かけない日はないくらいにブツブツブツブツ』
出久は混乱してるのかいつものブツブツ語り出すくせが出てしまった
引弾『出久、混乱するのはわかる。僕もよくわかってないし……でも落ち着いて。いつもの癖出てるから』
出久『はっ!?ご、ごめん!』
オールマイト『少年はとりあえず否定から入るな!!ナンセンス!!』
出久『ナ…』
オールマイト『私は隠し事は多いが嘘はつかん!』
確かにそうかも
オールマイト『個性を譲渡する個性……それが私の受け継いだ個性!冠された名は【ワン・フォー・オール】』
出久『ワンフォー……オール』
引弾『そんな個性があるなんて……』
オールマイト『1人が力を培いその力を1人へ渡しまた培い次へ……そうして救いを求める声と義勇の心が紡いできた力の結晶!!!』
出久『そんな大層なものなんで…なんで僕にそこまで……』
オールマイト『元々後継は探していたのだ。そして君になら渡してもいいと思ったのさ!無個性のただのヒーロー好きの君はあの場の誰よりもヒーローだった!』
引弾『出久……良かったね!ヒーローって言ってもらえたよ!!』
出久『う、うん!』
オールマイト『あとは緑谷少年次第だ。どうする?』
出久は涙を拭くと即決意をした
当然僕だって出久がどうするかわかってる
出久『お願い…します』
オールマイト『即答。そう来てくれると思ったぜ』
しかし力を譲り受けるのはそう簡単で優しいものではなかった
あれから2日後 朝6時
海浜公園にて
出久はマッスルフォームのオールマイトが乗った冷蔵庫を引っ張っていた
オールマイト『へいへいへいへい、なんて座り心地の良い冷蔵庫だよ!』
正直鍛えていない出久には動かすことすらダメだった
オールマイト『ピクリとでも動けばちょっとは楽だったんだけどなー』
出久『そりゃだって……オールマイト274kgあるんでしょ……』
引弾『え!?そんなにあるの!?』
オールマイト『いーや、痩せちゃって255kg』
引弾『それでも普通にやばいだろ!!』
出久『そもそも僕なんで海浜公園でゴミ引っ張ってるんですか?』
オールマイト『それはアレだよ…緑谷少年器じゃないもの』
出久『え!?仰ってることが前と真逆!!??』
思わず出久は大泣した
オールマイトはその姿をスマホで撮っている
ちょっとそれ後で僕にも下さい!!
とそうじゃなくて……
引弾『い、出久落ち着いて……多分心じゃなくて身体のことだと思うんだよ』
出久『え…』
オールマイト『緑谷少女の言う通りだ!ワンフォーオールはいわば何人もの極まりし身体能力がひとつに収束されたもの!生半可な身体では受け取りきれず四肢がもげ爆散してしまうんだ!!』
出久『四肢が!!!』
引弾『なんて危ないものを出久に渡そうとしてるんですか!?』
出久『ひーちゃんつっこむ所そこじゃない!!』
オールマイト(緑谷少女は思ったよりブラコンだな…)
出久『じゃあ、つまり身体を作り上げるトレーニングのために…ゴミ…掃除??』
オールマイト『YES!だがそれだけじゃない!昨日ネットで調べたらこの海浜公園、1部の沿岸は何年もこの様だね』
引弾『まぁ確かに長い間こんな感じですね。なんでだっけ出久』
出久『確か海流的なアレで漂着物が多くてそこにつけ込んで不法投棄もまかり通ってて……だから地元の人間は寄り付かないはず』
オールマイト『最近のヒーローは派手さばかり追い求めるけどね。ヒーローってのは本来奉仕活動!地味だと言われてもそこはブレちゃあいかんのさ!この区画一体の水平線を甦らせる!!それが緑谷少年のヒーローへの第一歩だ!』
引弾『かっこいい…』
そうだよね本来ヒーローって奉仕活動だよね
オールマイトかっこいい
出久『第一歩……これを掃除…』
でも海浜公園はどこを見てもゴミまみれだ
すごい量あるし大丈夫かな
オールマイト『緑谷姉弟は雄英志望だろ?』
出久『はい!?はい!!雄英はオールマイトの出身校ですから…行くなら絶っっ対雄英だって思って…ます!』
オールマイト『行動派オタクめ!!』
引弾『僕は出久が行くとこならどこでもいいです』
オールマイト『このブラコンめ!!けど今回の場合緑谷少女にもやってもらいたいことがある』
引弾『え、僕ですか?』
オールマイト『うむ!緑谷少年に前にも言ったが無個性でも成り立つような仕事じゃない。だからこそ君には緑谷少年を守れるように力をつけて欲しい』
引弾『それは当然です!!』
オールマイト『2人とも雄英はヒーロー科にとって最難関だ』
出久『つまり入試当日……残り10ヶ月で器を完成させなきゃ』
引弾『頑張らなきゃ』
オールマイト『そこでこいつ!私考案!!目指せ合格アメリカンドリームプラン!少年には課題をより確実にクリアするためのトレーニングプラン!少女には別で今よりさらに強く個性が使えるためのトレーニングプランだ!』
オールマイトはそのプランが書かれた紙を僕たちに渡した
オールマイト『生活全てをこれに従ってもらう』
引弾『細かいスケジュールだ』
出久『寝る時間まで…』
オールマイト『ぶっちゃけね超ハードこれ。ついてこれるかな?』
出久『そりゃもう!他の人より何倍も頑張らないと僕はダメなんだ!!』
引弾『僕だって、出久を守ってサポート出来るヒーローにはまだまだ程遠い。だから頑張ります!!』
こうしてトレーニングは始まった
出久は言われた通りゴミの掃除
しかしゴミの形はそれぞれ違い力もない出久にはとても大変だ
僕の方もゴミ掃除はできないが同じく海浜公園で身体を消えるためにトレーニングをしている
正直きついが出久と共にヒーローになるためなら死んでもやりきらないと!
折寺中にて
授業中だがとてもきつい
疲れがなかなかとれない…
隣にいる出久も顔が死んでいる
だが受験勉強のためにノートはしっかり取らないと復習ができない
ただでさえ僕は出久より頭は馬鹿だ
分からないところは出久にも聞くが今の出久は疲れている
入試までは先生に聞くことにしよう
出久『それにあのゴミ掃除は特定の部位を鍛えるとかじゃなくて満遍なく全身を作っていかないととてもじゃないけど間に合わないぞ…ブツブツブツブツ』
出久は考え事をしていたのかまたいつもの癖が出てしまった
先生『緑谷弟、敵と遭遇して頭壊れたのか』
出久は独り言を言っているのやっと気づいたのか口元を両手で抑えた
先生『そんなんじゃ雄英なんて口にするのもおこがましいぞ』
クラスメイト『ノイローゼ?』
クラスメイト『こえー』
クラスメイトはいつものように出久を馬鹿にする
しかし最近は変わったことがある
それは僕の席の前にいる彼
かっちゃんのことだ
前のかっちゃんならいつものように出久を馬鹿にした後ついでに僕をディスる
しかしあのヘドロ事件以降かっちゃんは特に何もしてこない
彼の中でなにか変わったのだろうか
まぁ出久をいじめないなら僕はそれでいい
元々出久をいじめるかっちゃんが嫌いだったわけだからそれさえ無くなればただの幼馴染だ
とにかく眠くなりそうになりながらも僕は授業を受けた
その後もトレーニングを頑張り食生活も変え、空いてる時間は受験勉強もやった
たまに出久はきつくて吐いてしまうこともあった
そして入試まで残り3ヶ月になった
ある日のトレーニング
今回は出久がゴミを片付けながら走っているので僕も一緒に走っている
しかし突然出久は倒れてしまった
オールマイト『へいへいどうした!?あと3ヶ月だぞ!!全然間に合わないぞ!?やめるか?今日はゆっくり休んじゃうか!?』
機械に乗って前を移動していたオールマイトは出久にそういう
引弾『オールマイト、待ってください』
出久がなぜ倒れてしまったのか僕は知っている
体力がなかったからではない
引弾『実は出久、あのプランを守ってないんです』
オールマイト『あのプランは入試に間に合うよう君たちの体力に合わせたはず……』
引弾『出久はそのプランより更に自主的にトレーニングしてます』
オールマイト『やりすぎは逆効果だぞ!!合格したくないのかい!?』
出久『したいですよ……でも入るだけじゃダメなんだ…!!他の人より何倍も…ひーちゃんよりも頑張らないとダメなんだ!きっと追いつけない!』
引弾『僕も知っていて今日まで黙ってました。出久が頑張りたい気持ち知っていたので……』
出久『ひーちゃん心配かけてごめん……でも僕はオールマイトみたいになりたいんだ…あなたみたいな最高のヒーローに!!』
オールマイト『この……行動派オタクめ!!』
オールマイトはマッスルフォームになり出久の襟を掴みあげた
オールマイト『そういうの……嫌いじゃないよ!!?しかしそれなら尚更焦っちゃダメだろ!?2人の気持ちは受け取った!おじさんちょっとプラン調整する!!』
出久『オールマイトはおじさんじゃないです』
おじさんじゃないんだ…
実際何歳なんだろう??
こうしてどうにかプランは調整しとうとう入試当日の朝6時になった
出久は指定した区画以外までゴミを掃除した
僕もトレーニングをやり遂げ前よりはるかに強く個性が使えるようになった
オールマイト『ギリギリで仕上げやがった!!完成以上に!!オーマイ……オーマイグッネス!!』
僕は倒れそうになる出久に肩を貸しながらオールマイトのそばに移動した
出久『ひーちゃん、オールマイト僕…出来ました…』
引弾『出久!!お疲れ様!!すごいよ本当に!!!』
オールマイト『驚かされた!エンターテイナーめ!10代って素晴らしい!!ほら見ろよ!!』
オールマイトは10ヶ月前の出久の写真を見せた
10ヶ月前の出久はなよなよした身体だった
だが今の出久はトレーニングのおかげで筋肉がついた
オールマイト『ほんと2人ともよく頑張ったよ!少年はようやく入口の蜃気楼がうっすら見えた程度だが!確かに器は成した!』
出久『……なんだか……ずるいな僕……オールマイトにここまでして貰えて恵まれすぎてる…』
泣き虫なのは変わらずまた泣いてしまった出久
引弾『出久の頑張りがあったおかげでもあるでしょ。もっと自信持ちなよ』
出久『グスッ…ひーちゃんもありがとう…』
引弾『ほんと泣き虫な弟なんだから…』
泣き止まない弟の頭を僕は撫でた
オールマイト『まさにその通りさ!早速だが授与式だ緑谷出久!』
出久『はい!』
とうとう出久にワンフォーオールが受け継がれるのか
どうやって渡すんだろう?
かっこいいのかな?
オールマイト『これは受け売りだが最初から運良く授かったものと認められ譲渡されたものでは本質が違う。肝に免じておきな。これは緑谷少年自身が勝ち取った力だ』
出久は覚悟を決めた顔をした
オールマイトは自身の髪の毛を1本取ればそれを出久に渡す
オールマイト『食え』
出久『へぁ??』
引弾『は??』
オールマイトがマッスルフォームなだけに何を言っているか一瞬意味がわからなかった
オールマイト『別にDNAを取り込められるならなんでもいいんだけどさ!さぁ時間ないって!』
出久『お、思ってたのと違いすぎる!』
引弾『途端に嘘くさい…』
出久『ひーちゃん!失礼なこと言わないの!!』
その後出久はオールマイトの髪の毛を食べた
本当にこんなので個性譲渡されるのかな…
不安しかないが僕たちは受験のため急いで家に戻り準備をした
うなれ筋肉 【完】