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遊城十代という男

教室にて

何故か万丈目くんの席が端っこに変わっています

前は自分の隣だったんですけど

自分これでも怒ってますよ

誰ですかこんなイタズラしたの

それに気づかず万丈目くんはいつもの席に座る

万丈目『おい千絆、ドリンクをもってこい』

月霞『あ、はい。持ってきますけど…』

生徒1『なんだあいつ』

生徒2『何様のつもり』

万丈目『どうした?』

万丈目くんはこちらに問いかけてきます

月霞『それが……』

生徒3『おい万丈目どこ座ってんだ』

万丈目『どこって?』

生徒3『ここはもうお前の席じゃないだろ。早くどけ』

月霞『すみません万丈目くんに失礼な態度はやめて下さい』

生徒3『破壊のプリンスである月霞さんも大変ですね。こんな奴に構って』

月霞『自分は好きでこの人の隣にいるんです!』

万丈目『おい待て。俺の席じゃないってどういうことだ。この席にはちゃんと俺の名前が………ない!』

今ようやく気づいた万丈目くん

ちょっと抜けてる部分があるんですよね彼

万丈目『千絆!これはどういうことだ!』

月霞『自分も詳しくは知らないんですけど万丈目くんの席はあっちになってるみたいです』

万丈目『席替えだと!聞いていないぞ!しかもあんな隅っこに!?クロノス教諭!これは一体どういうことです!?僕がどうしてあんな席に!』

そこにいたクロノス教諭に問いかける

クロノス『それはセニョールがオシリスレッドの生徒に負けたからでーす』

何故かクロノス教諭は右目の方側が紫色になっていた

クロノス『そしてそれだけではありません。セニョールは明日ラーイエローの三沢大地と寮の入れ替えをかけたデュエルをしなければなりませんーの!』

万丈目『そ、それじゃ俺は負けたらラーイエローに格下げ!?』

クロノス『さっさと自分の席につくのーね』

すると周りの生徒は笑いだした

それに耐えられなくなったのか万丈目くんは教室を飛び出した

月霞『万丈目くん!』

クロノス『セニョール千絆、あなたも早くに席につきなさいーの』

月霞『クロノス教諭酷いです!自分だってオシリスレッドに負けてるのに……他の方々もですよ!』

自分は大きな声で叫んだ

月霞『あなた達だって十代くんに勝ったことないのに。さらに万丈目くんにだって勝ったことないのに馬鹿にして……人の努力を笑うやつは最低ですよ!!』

自分は教室の外に向かおうとした

クロノス『ちょ、セニョール千絆!どこに行くんですーの!?』

月霞『クロノス教諭の授業なんて知りません!自分は万丈目くんについて行きます!』

そして自分は万丈目くんを追いかけた

ブルー寮 万丈目の部屋にて

月霞『万丈目くんいますか?』

授業をボイコットし部屋に戻ると万丈目くんがいた

相当お怒りの様子です

万丈目『………貴様も笑いに来たのか』

月霞『そんなことしませんよ。1回負けただけで子分やめるなんてそんなアホみたいなことしないですって』

万丈目『………』

何も言わないがやっぱり辛いですよね

月霞『自分は何があっても万丈目くんを尊敬してますしあなたについて行く努力もします。だから自信を持ってください』

万丈目『………しばらく1人にさせてくれ』

月霞『……わかりました。自分は部屋に帰りますね』

1人になる時間も必要だと思い自分はその場から離れた



夜 自室にて

窓を眺めてみると万丈目くんが外に出ていった

どこに行くんだろう

気になって仕方がなかったので自分はあとをついて行った



万丈目くんはラーイエローの寮に行き何かを持ち出した

そしてそれを持ち灯台の元に行くとその持っていたものを海に捨て逃げた

自分はその捨てられたものが気になり見に行った

それは大量のカードだった

月霞『誰かのデッキ?』

ワーム[ミ~]

精霊のワームが悲しそうにしている

きっとこのカードが可哀想だと思っているのでしょう

自分は海に入りカードを集め始めた

それにしてもこのカード……

もしかして三沢大地くんの?

万丈目くん……そこまで追い込まれていたんですか

………なら自分はこのことを隠蔽しなきゃ


朝方

結局まだカードは集め終わっていない

自分は海で探し続けている

するとそこにカードが無くなったことに気づいたのか三沢大地くんが来た

そこには十代くんや翔くん、購買部の人もいた

十代『月霞!お前何してるんだ!』

月霞『あ……』

隠さなきゃ……万丈目くんのために

月霞『す、すみません三沢くん……三沢くんのデッキが気になってこっそり借りてここで見ていたら……か、カードが海に落ちてしまって……全部集まってないんです!ごめんなさい!』

自分は海から上がり三沢くんに拾ったカードを渡した

三沢『そうか……』

三沢くんは悲しそうにしていた

翔『月霞さん勝手にとったらダメっすよ!』

月霞『ほ、本当にごめんなさい…』

十代『それよりどうするんだ。もう試験は始まっちまうぜ!三沢!』

三沢くんは何か考えていたが結局フィールドに向かう事になった

それにしてもやっぱり朝から海に浸かっていたから寒いです

購買部の方がタオルを渡してくれましたがさすがに全部は乾きません




フィールドにて

クロノス『遅いのーです。セニョール三沢』

万丈目『とっくにしっぽを巻いて逃げ出したかと思ったよ』

万丈目くんはこちらを見た

万丈目『おい千絆。なんで全身濡れているんだ?』

月霞『こ、これは……』

十代『月霞が勝手に三沢のカードを持っていっちまって海に落としたからそれを拾っていたんだってさ』

万丈目『なに?』

万丈目くんはそんなはずはないという顔をしていた

万丈目くんはこちらに近づくと自分の制服の上着を自分に着せた

万丈目『風邪ひくだろ。無茶するな』

月霞『ご、ごめんなさい』

万丈目『こいつは人のデッキを盗むやつじゃない。言いがかりはやめろ』

十代『じゃあ誰が落としたんだよ。お前か?』

万丈目『だから言いがかりはやめろ』

明日香『本当に言いがかりかしら?』

そこには明日香さんと丸藤先輩がいた

十代『明日香、カイザー亮』

明日香『私見てしまったの。万丈目くんあなたが今朝海岸にカードを捨てたのを』

十代『え?』

明日香『そのあと月霞くんがカードを拾っていたのよ。万丈目くんがやったことを隠そうとしたんじゃないの?』

月霞『ち、違います!自分がやったんです!万丈目くんは関係ありません!』

十代『万丈目お前!汚いことしやがって!ごめんな月霞』

月霞『だ、だから違います!』

万丈目『千絆もうやめろ。そもそも俺は自分のカードを捨てたんだ。千絆はそれを拾っただけど』

十代『万丈目!』

万丈目『俺たちを泥棒呼ばわりした責任はとってもらうぞ。いかがでしょう?このデュエルで負けた方が退学になるのは?』

十代『むちゃくちゃだ!キーカードを無くした三沢のデッキじゃ…』

三沢『いや、そのデュエル受けて立つ』

月霞『で、でも三沢くんデッキは…』

三沢『月霞くん大丈夫だ。捨てられたデッキは調整用のデッキ。本物はここにある!』

すると三沢くんの上着から6つのデッキが出てきた

万丈目『む、6つのデッキだと…そんな虚仮威し。俺の恨みの炎で焼き尽くしてやるわ!』

こうして2人のデュエルが始まった

デュエルは万丈目くんが勝ちそうだった

けど三沢くんのウォータードラゴンによって敗北した

月霞『万丈目くん!』

自分は万丈目くんに駆け寄った

三沢『万丈目。お前のデュエル』

万丈目『うるさい。お前が偶然水属性デッキを選んだがために俺は…』

三沢『違うな。偶然なんかじゃない。お前が教えてくれたんだ。デュエルが始まる前に』

月霞『それって……恨みの炎で……って言ってた時ですか…』

三沢『あぁ、そして万丈目。海に捨てられていたカードは間違いなく俺のものだ』

万丈目『なぜわかる』

三沢『それはこいつに、ついメモをしてしまったからだよ』

そう言って見せたカードには確かに何か数式が書いてあった

三沢『これが証拠だ。こんな落書きのあるカード。世界にたった1枚だろうからな。万丈目。カードを大切に出来ないものは決闘者として失格だぞ』

そう言われると万丈目くんはその場に崩れ落ちた

月霞『………三沢くんごめんなさい』

三沢『月霞くん、君も悪いことに協力したらダメだ。でもカードを拾ってくれたのはありがとう』

月霞『………自分も決闘者失格ですね。本当にごめんなさい』

三沢くんはこれでオベリスクブルーになるのだがそれを三沢くんは断った

三沢『遊城十代。君を倒した時にオベリスクブルーに入る』

十代『なら今すぐデュエルしようぜ!お前のデッキと戦ってみたいんだ』

三沢『それは無理だ。ここにある6つのデッキは君のE・HEROを研究するための試作デッキなんだ』

万丈目『……試作デッキに俺は負けたのか…』

三沢『多分部屋のペンキが乾いて数式で埋め尽くされた時にできるだろう。お前を倒す7番目のデッキが』

十代『おもしれぇ、その時は勝負だ2番!』

三沢『あぁ、行くぞ1番くん』

こうして寮入れ替えのデュエルは終わった

万丈目くんは退学になってしまうのですかね
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