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怖がり少女が奇妙な冒険に巻き込まれた日

飛行機にて

僕達は今エジプト、カイロ行きの飛行機に乗っています

今の時間は夜なので周りの乗客達は寝ています

僕は何となく眠れなくて目を閉じているだけですね

しかし聞き耳をたてていると何やら虫が飛ぶ音がします

飛行機の中で虫って……飛んでるのかな?

僕は周りが気になり目を開けてみた

隣にいた花京院さん達も不自然に思ったのか目を開けて周りを確認している

承太郎『カブト……いや、クワガタ虫だ』

どうやら空を飛んでいる虫はクワガタ虫みたいだ

ジョセフ『アブドゥル!スタンドか?早くも新手のスタンド使いか』

アブドゥル『うむ、虫の形をしているスタンド』

縁『やっぱりスタンドでも虫とか色々いるんですね』

ジョセフ『そうじゃ。座席に隠れたぞ』

アブドゥル『どこに行った』

みんなで周りを見ていると花京院さんが何かに気づいたのか後ろを見た

花京院『JOJO!君の頭の横にいるぞ!』

縁『ひぇ……クワガタにしては大きいですよ!スタンドだからですか!?』

承太郎『気持ちわりぃな。だがここは俺に任せろ』

アブドゥル『気をつけろ。人の舌を好んで引きちぎる虫のスタンド使いの話を聞いたことがある』

縁『昔あった童話の話みたいなことする人が実際にいるんですね……』

承太郎『星の白金!』

承太郎さんは星の白金を出し攻撃したがいとも容易く攻撃を避けられた

アブドゥル『は、早い!弾丸すら掴む星の白金の攻撃を避けただと!』

花京院『やはりスタンドだ!どこだ、どこにいる!?こいつを操る使い手はどこに潜んでいる!?』

そっか!本体を探せば……

で、でもこんなにたくさん人がいたら分からない

クワガタ虫はそのまま星の白金を攻撃した

星の白金もガードをしていたがその手を貫通し星の白金の口に入り込んだ

承太郎『しまった!』

しかし間一髪のところで承太郎さんは攻撃を噛んでおり止めていた

アブドゥル『承太郎の舌を食いちぎろうとしたこいつはやはりやつだ!タロットでの塔のカード!破壊と災害、そして旅の中止の暗示を持つスタンド……タワー・オブ・グレー!』

縁『タワー・オブ・グレー…』

アブドゥル『タワー・オブ・グレーは事故に見せかけて大量殺害をするスタンド。昨年300人が犠牲になったイギリスの旅行もこいつの仕業と言われている』

縁『お、恐ろしい…それじゃあこの人はDIOの仲間!?』

アブドゥル『そういうことになる』

承太郎さんはそのまま星の白金でオラオラしていたが、一切攻撃は当たらなかった

縁『あれすらも避けられるの!?』

タワー・オブ・グレー『ひっひっひ、たとえここから1cmの距離より10丁の弾丸を打ったとしても俺のスタンドには一切当たらない。最も弾丸でスタンドは殺せぬがな』

ジョセフ『必ず近くにいるはずじゃ。どこじゃ。こいつのスタンドの本体は』

縁『で、でも皆さん寝ているみたいですし、誰が本体かわからないですよ!』

するとタワー・オブ・グレーがまた視界から消えた

花京院『あそこに移動したぞ!』

タワー・オブ・グレーは乗客が座っている座席の後ろに移動していた

みんなで様子を見ているとタワー・オブ・グレーは一直線にいた乗客たちの舌を引っこ抜いた

縁『ひっ…なんて酷い……』

乗客が犠牲に……

タワー・オブ・グレー『ビンゴ!舌を引きちぎった!そして俺の目的は…』

タワー・オブ・グレーは壁に血で文字を書いた

そこにはmassacre……皆殺しと書いてある

花京院『や、やりやがった』

アブドゥル『焼き殺してくれる!マジシャンズレッド!』

縁『ちょ、ちょっと待ってくださいアブドゥルさん!あなたがここで燃やしてしまったら飛行機ごと燃えかねないです!』

おじいさん『ん~なんじゃ?なんか騒々しいの。何事かな』

花京院『危ない!』

おじいさん『トイレにでも行くかのう』

おじいさんは歩き出し先程血文字あった場所に触れた

おじいさん『ん?なんじゃ?このヌルヌルは?』

おじいさんは血文字を見ると入れ歯が外れながらおどろいていた

花京院『当て身』

花京院さんはおじいさんがパニックで騒ぎ出す前に気絶させた

花京院『他の乗客が気づいてパニックになる前にやつを倒さねばなりません。先程縁さんが言った通りアブドゥルさんだと飛行機自体が危ない。JOJO、君のパワーで飛行機に穴が開いてもまずい。縁さんもまだスタンドのコントロールが上手くできない』

縁『返す言葉もありません』

花京院『攻めているわけではありません。縁さんは周りの乗客を守ってあげてください』

縁『は、はい!わかりました!』

花京院『ここは私の静のスタンドに…法皇の緑こそやつを始末するのにふさわしい』

タワー・オブ・グレー『花京院典明か。DIO様から聞いてよーく知ってるよ。やめろ。自分のスタンドが静と知っているなら俺のスタンドには勝てん』

花京院『そうかな?エメラルドスプラッシュ!』

法皇の緑はエメラルドスプラッシュを放つがタワー・オブ・グレーはそれすらも避ける

さらに追い討ちでエメラルドスプラッシュを放つがタワー・オブ・グレーはさらに花京院さんと距離を詰める

そしてタワー・オブ・グレーは法皇の緑の口元を攻撃した

それに連動し花京院さんもダメージを受ける

は、早すぎる……どうやって勝つつもりなんだろう

タワー・オブ・グレー『はっはっはっ!スピードが違うんだよ!スピードが!』

タワー・オブ・グレーは舌を引き抜くために花京院さんに近づく

花京院『エメラルドスプラッシュ!』

タワー・オブ・グレーはそれすらも避ける

タワー・オブ・グレー『俺に舌を引きちぎられると狂いもだえるんだぞ!苦しみでな』

花京院『なに?引きちぎられると狂いもだえる?私の法皇の緑は…』

その瞬間法皇の緑の触手が伸びてきてタワー・オブ・グレーを刺した

花京院『引きちぎるともだえるのだ。喜びでな!既に乗客たちの座席の下に法皇の緑の触手を伸ばしていたのだ。エメラルドスプラッシュで誘導していたことに気づかないのか』

そしてそのままタワー・オブ・グレーを引きちぎった

すると先程気絶させたおじいさんから血が大量に出てきた

縁『こ、この人が本体だったの!?』

花京院『フッ、おぞましいスタンドにはおぞましい本体がついているものよ』

タワー・オブ・グレーの本体であるおじいさんを調べてみた

血は苦手だし気持ち悪いけど……肉の芽があるなら助けてあげないと……

しかし調べてみると彼には肉の芽らしきものがない

縁『み、皆さん。このおじいさん、肉の芽が見当たらないです』

アブドゥル『タワー・オブ・グレーは元々旅行者を殺し金品を盗む根っからの極悪スタンド。金で雇われそこにDIOに利用されたのだろう』

ということはこの人は助ける必要も無い極悪人なんだ

ふと床を見ると紙コップが転がっていくのが見えた

ジョセフさんも気づいたのかその紙コップを見た

ジョセフ『………まさか!』

ジョセフさんは慌てて飛行機の操縦席の方に走り出した

僕達もジョセフさんの後に続いた


CA女性『お客様どちらに行かれるんです?この先はコックピットで立ち入り禁止です』

何も知らないCAさんの方が声をかけてきた

ジョセフ『知っている!』

ジョセフさんはそのままCAを無視し先に進んだ

その後に承太郎さんも続いた

どうやらCAさん達は承太郎さんに見惚れているようだ

僕から見たら顔怖いんですけどね

承太郎『どけアマ』

承太郎さんはそのままCAさんを突き飛ばした

CA『きゃ!』

CAさんの1人は僕がそばにいたので支えた

縁『わっ……す、すみません!』

CA『い、いえ……(何この子!?とても可愛い顔してるわ!)』

縁『じょ、承太郎さん!女性を突き飛ばしたらダメですよ!』

花京院『全くですよ』

もう1人のCAさんは花京院さんが支えている

花京院『女性を邪険に扱うなんて許せんやつだが、今は緊急時なんです。許してやってください』

花京院さんに支えられたCAさんは顔を赤らめていた

まぁ一般的には花京院さんも顔整ってますからね

ほら近くにいたアブドゥルさんもなんとも言えない顔してる

僕達もCAさん達を置いて奥の様子を見に行った

コックピットの様子を見るとそこには舌を抜かれた操縦者が2人とも死んでいた

縁『ひぃ……こ、ここの人も……』

承太郎『あのクワガタ野郎、既にパイロット達も殺っていたのか』

ジョセフ『くっ……降下しているな。自動操縦装置も破壊されている。この機は墜落するぞ!』

縁『そんな!?』

おじいさん『ぶっはっはっは!』

後ろから声がしたかと思えば先程のタワー・オブ・グレーの本体であるおじいさんが血まみれのまま、こちらに歩いていた

おじいさん『ワシは旅の中止を暗示する塔のカードを持つスタンド。お前らはDIO様のところには行けん!たとえ墜落から助かったとしてもエジプトからは1万キロ』

1万キロもあるの!?

おじいさん『その間DIO様に忠誠を誓ったスタンド使い達がお前らを付け狙うのだ!世界にはお前らの知らないスタンドが存在する!DIO様はスタンドを極めるお方、たどり着けるわけがない!』

おじいさんは死にそうなのにそのまま語り続ける

おじいさん『貴様らは決してエジプトには辿り着けんのじゃ!!』

そしておじいさんはそのまま力尽きた

CA『ひっ…』

承太郎『さすがプロ中のプロ。悲鳴をあげないのは鬱陶しくなくて助かるぜ』
縁『ぼ、僕とは大違い。やっぱりプロの方って凄いですね』

承太郎『お前はプロじゃないからな。とりあえずこのジジイがこの機をこれから海上に不時着させる』

そう承太郎さんが言うとジョセフさんは『ワシが!?』みたいな顔をしていた

承太郎『他の乗客たちに座席ベルト締めさせな』

CA『は、はい!』

CAさん達は乗客達の元に向かった

ジョセフ『プロペラ機なら経験あるんじゃがのう…』

花京院『プロペラ…』

ジョセフ『しかし承太郎、ワシはこれで3回目じゃぞ。人生で3回も飛行機が墜落するなんて…そんなヤツあるかな』

縁『……も、もしかしてジョセフさん、乗り物に呪われてます?』

ジョセフ『そんなことあるわけないじゃろ。多分』

承太郎『………二度とてめぇとは乗らねぇ』

そしてそのまま飛行機は海上に不時着した
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