怖がり少女が奇妙な冒険に巻き込まれた日

船室に向かう途中アンちゃんはすごく不安な顔をしていた

まぁアンちゃんからしてみれば目の前で人が死んで……なおかつ僕達も謎の多い人物達ですもんね

縁『アンちゃん、色々合って不安なことがいっぱいあると思います。けどこれだけは言わせてください』

アン『……なに?』

縁『何があっても僕や僕の仲間たちはアンちゃんの味方ですよ』

アン『……』

縁『だから、何かあったら僕達を頼ってくださいね』

アン『……うん。ありがとう縁お姉ちゃん』

わわわ、縁お姉ちゃんってよんでくれた!

妹がいたらこんな感じなのかな

アン『ねぇ縁お姉ちゃん』

縁『はい、なんですか?』

アン『さっき居た猿が気になるから様子を見てもいい?』

何か嫌な感じがするんですよねあの猿さん

でも様子を見るだけなら……

縁『わかりました。でも様子を見るだけですよ?』

アン『うん!』

そして僕達は猿のいた部屋に移動した
そこにはやはり檻の中に猿がおり、こちらを見ている

僕達は檻の方に近づくと猿さんは檻に着いている鍵穴を指さした

アン『錠を開けてくれって言うの?』

縁『うーん、そもそも鍵の場所を知らないですし……この子を出して安全かどうかも分からないので……』

すると猿さん、今度は半分に切られたリンゴをこちらに渡した

そのリンゴを見ると明らかに新しいものだ

そしてリンゴはナイフで切ったかのような

アン『やっぱりあんたに餌をあげる人がいるのね!』

僕はそう思わなかった。

多分今頃花京院さんの法皇の緑が船に乗っているスタンド使いを探しているはず

しかし連絡は何もないのだ

猿さんから視線を外したらなにか音がした

もう一度猿さんの方を見るとマッチをつけている

そしてその火を口にくわえているタバコに火をつけた

縁『か、賢い……』

猿さんはそのまま本を取り出した

それは人間の女の子が載ったピンナップ

猿さんはそれを読み出し時折こちらを見る

僕は嫌な感じした

縁『アンちゃん、もうそろそろ船室に行こう』

アン『で、でも……』

縁『ここは嫌な感じがするから……』

アン『……わかった』

そうして僕達はそのまま船室に向かった


夕方

船員さんたちは色々機械を触り連絡しようとしているができないみたいだ

アン『縁お姉ちゃん』

縁『あ、はい。なんですか?』

アン『海水でベトベトしててシャワー浴びたいんだけど、シャワー室見なかった?』

縁『あぁ、それならさっき見かけたのでそこまで連れていきますよ』

アン『ありがとう』

僕はアンちゃんをシャワー室まで連れていった

アン『お姉ちゃんはシャワー浴びないの?』

縁『うーん、一応見張りがいた方がいいかもしれないので僕はここで待ってます』

アン『わかった。なら私が浴び終わったら交代しよう!』

縁『ふふっありがとうございます』

アンちゃんはそういうとシャワーを浴び始めた

まだ何があるか分からないし僕はカーテンの前で待機しとこう

それにしても……みんなと別れてから連絡がないな。大丈夫だったかな

でも僕スタンドもあまり使いこなせないし、今はアンちゃんを守ることに集中しないとだよね

そう考えているとシャワー室の入口のドアが空いた

船員さんかと思いドアの方を見るがそこには……そこには檻にいたはずの猿がいた

縁『な、なんでここに……それにそっちの部屋には船員さん達が……』

ドアの隙間からちらっと見えたが全員血まみれだった

あの一瞬で殺されたの……?

ならやっぱり嫌な予感がしたのはこの猿のせい!?

縁『……』

怖い……僕しかここにはいない

猿さんはこちらに向かって歩いてくる

正直逃げたい

けどここにはアンちゃんがいる

震えながらも僕はトリック・バルーンを構えた

縁『そ、そそそれ以上こちらに寄らないでください』

しかし猿さんは歩くのをやめない

アン『縁お姉ちゃんどうしたの?』

猿さんはアンちゃんのいる方をむく

縁『アンちゃん逃げて!』

僕はトリック・バルーンでシャボン玉をマシンガンのように打った

それは猿さんにあたりはしたが、コントロールできてないせいか威力が低く倒すことが出来ない

猿さんはこちらに殴り掛かりに来た

当然運動神経がいいわけもない僕はよけれるはずもなくそのまま顔を殴られた

その勢いで僕は後ろに倒れメガネも落とし割れてしまった

縁『ぐっ……い、痛いよ…』

アンちゃん『縁お姉ちゃん!?』

アンちゃんがカーテンを開けこちらに向かってこようとしている

猿さんはアンちゃんの方に向かおうとする

縁『アンちゃん!ダメ!来ないで!』

アンちゃん『え……きゃあ!』

猿さんがアンちゃんに向かっていきもうダメだと思った瞬間声がした

『おい』

その声と同時に猿さんは錠前で殴られた

アン『JOJO』

縁『承太郎さん……』

承太郎『遅くなって悪かった』

猿さんは逃げようとした

承太郎『てめぇの錠前だぜこれは!』

さらに錠前を猿さんに投げつけ見事命中した

しかしその猿さんは承太郎さんの襟を掴んだ

承太郎『このエテ公……ただのエテ公じゃあねぇ。ひょっとするとこいつが……』

猿さんは攻撃をするが承太郎さんの星の白金で殴り飛ばした

しかし次の瞬間、扇風機のプロペラが勝手に飛んできて承太郎さんの肩を刺した

承太郎『ぐっ……』

縁『承太郎さん!大丈夫ですか!?』

承太郎『一応な……こいつが外したのか。扇風機を』

こいつとは猿さんのこと

縁『つまりこの猿さんがスタンド使いってことですか…』

承太郎『そうなるな。しかしスタンドの像はどこだ?なぜ見えない』

縁『承太郎さん、とりあえずそのプロペラ取りますよ』

メガネがなく視界が悪い上にさっき殴られた衝撃でフラフラな中承太郎さんの方に行きプロペラを掴もうとした

しかしプロペラが勝手に動き手を弾かれた

縁『え……鋼素材のはずのプロペラが動いて……』

承太郎『縁あぶねぇ!』

承太郎さんに突き飛ばされ僕は後ろに倒れたがそのプロペラが今度は承太郎さんを攻撃した

縁『承太郎さん!』

承太郎さんは攻撃された衝撃で結構後ろに飛ばされた

そのまま猿さんは承太郎さんを追いかけ今度は別な場所の窓ガラスが割れ承太郎さん目掛けて飛んだ

スタンドの姿がないのに一体どこから……

承太郎『星の白金!』

承太郎さんは星の白金でガラスの破片を掴みそのまま猿さんの方目掛けて殴った

だが猿さんは何故か壁にめり込まず、そのまま壁の中に入っていった

縁『どどどどういうことですか!?猿さんが壁に消えて……』

承太郎さんはアンちゃんに声をかけた

承太郎『おい、今の見たろ。俺の傍に来な。こいつはとてつもなくヤバい』

アンちゃんはそう言われるとすぐ承太郎さんの側に来た

承太郎『縁、お前もこっちに来い』

縁『あ、は、はい!』

僕もすぐ承太郎さんのそばに移動した

承太郎さんは何かを考えているのか真剣な表情をしている

それにしても、あの猿さんがスタンド使いならスタンドの像は一体どこに……

それらしきものは見ていませんし……

すると突然船が揺れ始めた

アン『な、なに!?』

承太郎『スタンドだ!この貨物船自体が!』

縁『そんな馬鹿な!?』

この船自体がスタンド!?

そんなのありなんですか!?

すると今度は急に背後から管が襲いかかってきて僕たちは壁に固定されてしまった

猿さんはそれを馬鹿にするかのように鳴き声をあげた

承太郎『しまった…』

縁『う、動けません…』

猿さんは姿を出したと思えば船長みたいな格好をしている

そしてノートをこちらに見せてきた

視力が悪い中何とかこらしてみた

そのノートにはStrength

力や元気等という意味を持った単語だ

そしてそれはタロットで8番目のカード

挑戦、強い意志、秘められた本能を暗示する意味も書かれている

つまり……

縁『この猿さんもDIOの仲間ってことですか!?』

承太郎『そのようだな』

承太郎さんは星の白金の手を動かそうとしたが管は外れたと同時にすぐまた別の管が手を固定した

猿さんは相変わらずこちらをバカにするように見ている

アンちゃんは管で固定されていなかったため動けるが、今彼女が動くのはとても危険だ

猿さんはタオルしか巻いてないアンちゃんを下心があるかのように見ている

縁『アンちゃんから離れてください!!』

すると承太郎さんは自分の学ランに着いてたボタンを猿さんに投げた

それは猿さんにあたりはした

猿さんはそのボタンを見た

承太郎『そのボタンはてめぇのスタンドじゃあねぇぜ』

猿さんはボタンを拾いあげた

承太郎『ふっ、怒るか?確信した勝利にプライドを傷つけられたというわけか?』

承太郎さんは一体何を…?

承太郎『いや傷はつかんな。エテ公に誇りなんざねぇからな!』

猿さんノ怒りに触れたのかこちらに攻撃してこようとした

縁『ひっ…』

承太郎『そこんところがエテ公なんだよな。傷つくのは……』

承太郎さんはそのまま星の白金を動かした

承太郎『てめぇの脳天だ!!』

そして猿さんが持っていたボタンを弾きそのままボタンは猿さんの脳天に深く刺さった

猿さんは痛みで僕らを固定していたスタンドを解除してしまった

承太郎『やれやれ』

縁『あ、相変わらずすごい承太郎さん』

猿さんは着ていた服を脱ぎお腹を見せた

縁『確か恐怖した動物は降伏の印としてお腹を見せるそうですね。もしかして許して欲しいんでしょうか?』

猿さんはうんうんと頷く

承太郎『だがてめぇは既に動物としてのルールの領域を反した。ダメだね。縁はどう思う?』

縁『僕だってそう思います!都合の悪い時だけ謝れば許してもらえると思わないでください!!』

そしてそのまま承太郎さんは星の白金で猿さんにオラオラをかました

そのまま猿さんはやられた

だが猿さんが倒されたことにより船が揺れた

そっかこの船スタンドだから消えるんだ

縁『あわわ!まずいですよ承太郎さん!早くここから脱出しないと!』

承太郎『落ち着け。とにかくここから脱出するぞ!』

僕たちは急いで乗ってきたボートのところに戻った

あ、僕のメガネ……って言ってる場合じゃないよね

ボートに戻るとほかのみんなもいた

僕たちも急いでボートに乗る

ボートに乗ったあと船を見ていると歪んで小さい船になった

アン『信じられないわ。あんなに大きな船だったのに……』

服を着たアンちゃんもそれにはびっくりの様子

アブドゥル『なんてことだ。あの猿はスタンドで海を渡ってきたのか。恐るべきパワー』

ジョセフ『我々は完全に後を追われていた。承太郎が気づかなかったら間違いなくやられていただろう。しかしこいつ以上のスタンド使いと我々は出会うのか…』

ポルナレフ『ガム噛むかい?』

縁『とりあえずまた漂流ですね…いてっ』

花京院『縁さん大丈夫か?傷の手当てをしよう』

縁『ありがとうございます花京院さん』

さっきまでそんな余裕がなかったので殴られた頬の痛みもそこまでだと思ったけど、いざ落ち着くとものすごく痛い

花京院『……よし、これで大丈夫だ』

縁『ありがとうございます。はぁ…僕にもっと力があったら他の皆さんも無事だったかもしれないのに……』

花京院『君が気にする必要は無い。悪いのは全部DIOだ』

縁『そうは言っても皆さんを守れなかったのは事実ですし…本当にごめんなさい』

ポルナレフ『俺たちは別に気にしてないぜ?』

ジョセフ『そうじゃぞ!縁ちゃんも頑張ってくれておるではないか!』

アン『そうよ!縁お姉ちゃんは必死に私を守ってくれたよ!』

縁『……皆さんありがとうございます。もっと強くなれるように頑張りますね』

花京院『そもそも君は女の子なんだ。本来は守られるべきで無理はしなくていいんだよ』

縁『花京院さん……』

皆さんもそうだけど花京院さん優しいなぁ

承太郎『そういえばお前メガネはどうした?まさか殴られたあと回収しそこねたのか?』

縁『……はい』

アヴドゥル『周りは見えるか?』

縁『正直あまり……ジョセフさんシンガポールに着いたら眼鏡買って貰えませんか?今度お金は返すので』

ジョセフ『無事につけばな』

花京院『日本を出て4日か…』

早くエジプトに行かないとホリィさんが……


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