青春微炭酸
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あきちゃん、ゆうくん、一緒にご飯食べよー」
私たちは中学三年生に進級した。
二年生からは、二人と同じクラスになった。それでも二年になってからというもの、ゆうくんとあきちゃんは部活が忙しくなって、なかなか三人で一緒にいる機会は減った。
それでも、時折こうして一緒にお昼ご飯を食べる。
二人がいつも傍にいてくれるおかげか、それとも私の性格が知れ渡ったおかげか、一年生の頃と比べれば告白されることも減った。
歳を多く重ねただけで偉そうにする「先輩」たちが卒業したおかげで、嫌がらせもずいぶん減った。
多分だけど、ゆうくんが気付かないうちに庇ってくれているのだと思う。
「ねぇねぇ、また試合見に行きたいな」
お弁当に入っている赤ウインナーをひょい、と口に放り込む。
好きな物は先に食べてしまうに限る。
お腹が空いているときに食べるのが、一番美味しく食べるコツなのだ。
「あー……」
部活の話をすると、ゆうくんは困ったような顔をした。
二年生の前半までは、時々試合を見に行っていた。
けれど、後半になるにつれて、ゆうくんは「来るな」と言うようになった。
理由は教えてくれない。
ただ、チームメイトとの空気感が原因なんじゃないかと思っている。
詳しいことはよく知らない。
でも、あまりよろしくないらしい、と風の噂で聞いた。
「試合のことなんて気にしてないで、雛は受験勉強頑張った方がいいんじゃない?」
「うっ」
「そ、そうだな。お前、たしか今のままだとC判定なんだっけ?」
ゆうくんの口から出た「C判定」という単語に反応したらしい。
あきちゃんがこちらを見る。
それは聞きたくない話……!
「聞きたくない、って顔してるけど。青城落ちたらどうするつもりなの」
「受験生に落ちたらとか、縁起でもないこと言っちゃダメなんですー!」
「馬鹿、声でかい」
「……あ」
しまった。
まだ三年生が部活に参加している時期とはいえ、先に引退して受験勉強に励んでいる人たちもいる。
慌てて口を塞いだ。
こういうところも、嫌われてしまうところなんだろうな。
そう思って、少しだけ反省する。
話題を逸らすことに成功して、あからさまにほっとしているゆうくん。
何事もなかったかのように、お弁当を食べ進めるあきちゃん。
私は二人を交互に見る。
なんだか、仲間外れみたいで。
それが少しだけ、悲しかった。
私には言えない何かが部活にあるの?
それは仕方ないことなんだろうけれど、どうしようもなく寂しい。
私の知らない話
亀裂のように感じてた
私たちは中学三年生に進級した。
二年生からは、二人と同じクラスになった。それでも二年になってからというもの、ゆうくんとあきちゃんは部活が忙しくなって、なかなか三人で一緒にいる機会は減った。
それでも、時折こうして一緒にお昼ご飯を食べる。
二人がいつも傍にいてくれるおかげか、それとも私の性格が知れ渡ったおかげか、一年生の頃と比べれば告白されることも減った。
歳を多く重ねただけで偉そうにする「先輩」たちが卒業したおかげで、嫌がらせもずいぶん減った。
多分だけど、ゆうくんが気付かないうちに庇ってくれているのだと思う。
「ねぇねぇ、また試合見に行きたいな」
お弁当に入っている赤ウインナーをひょい、と口に放り込む。
好きな物は先に食べてしまうに限る。
お腹が空いているときに食べるのが、一番美味しく食べるコツなのだ。
「あー……」
部活の話をすると、ゆうくんは困ったような顔をした。
二年生の前半までは、時々試合を見に行っていた。
けれど、後半になるにつれて、ゆうくんは「来るな」と言うようになった。
理由は教えてくれない。
ただ、チームメイトとの空気感が原因なんじゃないかと思っている。
詳しいことはよく知らない。
でも、あまりよろしくないらしい、と風の噂で聞いた。
「試合のことなんて気にしてないで、雛は受験勉強頑張った方がいいんじゃない?」
「うっ」
「そ、そうだな。お前、たしか今のままだとC判定なんだっけ?」
ゆうくんの口から出た「C判定」という単語に反応したらしい。
あきちゃんがこちらを見る。
それは聞きたくない話……!
「聞きたくない、って顔してるけど。青城落ちたらどうするつもりなの」
「受験生に落ちたらとか、縁起でもないこと言っちゃダメなんですー!」
「馬鹿、声でかい」
「……あ」
しまった。
まだ三年生が部活に参加している時期とはいえ、先に引退して受験勉強に励んでいる人たちもいる。
慌てて口を塞いだ。
こういうところも、嫌われてしまうところなんだろうな。
そう思って、少しだけ反省する。
話題を逸らすことに成功して、あからさまにほっとしているゆうくん。
何事もなかったかのように、お弁当を食べ進めるあきちゃん。
私は二人を交互に見る。
なんだか、仲間外れみたいで。
それが少しだけ、悲しかった。
私には言えない何かが部活にあるの?
それは仕方ないことなんだろうけれど、どうしようもなく寂しい。
私の知らない話
亀裂のように感じてた
4/4ページ