北極星番外編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※個性事故で爆豪と中学生の頃に飛ばされる話
※黒デク連れ戻し後
「あァ?」
「…ここどこ?」
曇天だったはずの空が、急にぱっと開けた青空で覆われ、見覚えなのない景色が現れた。さっきまで、ダツゴクの対応をしていたはず。それがなんでこんな所に?敵の個性?
「ここは…」
爆豪くんが、珍しく動揺したような表情を見せた。
「爆豪くんの見覚えのある場所?」
「…俺の通ってた、中学校だ」
「…え。」
そういった爆豪くんは、非常にバツの悪そうな顔をしている。この前の緑谷くんへの独白にも似た謝罪を思い出し、この表情にも納得がいく。
「…多分、ここ敵の個性によるものだろうし、散策してみよっか。」
「…わかってらァ」
そう言うと、爆豪くんはおそらく数年前まで通っていただろう校舎への道へと進んでいく。土地勘のない私は、そんな爆豪くんに黙って着いて行った。
周りの生徒は、戦闘服を着て目立つ格好をしているであろう私たちに、反応を特に示さなかった。かと思えば、ぶつかりそうになると避けるような動作をするので、個性の仕様なんだろうけど、なかなかにご都合主義な感じだ。
「もしかしたら爆豪くんの記憶と…事実と異なるものを壊せば戻れるってパターンも考えられるし、異変あったら教えてね」
「言われんでも分かっとる」
「……しんどい?」
「…別に。」
先を行く爆豪くんの顔は見えない。でもなんだか辛そうだった。廊下を抜けていくと、突然立ち止まった爆豪くんに思わず顔をぶつける。
「いたっ、…どうしたの?」
「…出久」
「え?緑谷くん?」
呆然とする爆豪くんの視線を追うと、窓際に今より幼い表情をした緑谷くんと、爆豪くんがいた。これって、過去の風景とかじゃなくて、過去の記憶そのものの再上映をされてるみたいな個性なのかな。おかしな点がないか影から見ていると、中学生の爆豪くんが緑谷くんから何かノートを奪い、それを。
窓から、投げ捨てた。
「…え。」
小さく声が漏れる。
隣にいる爆豪くんにも聞こえるかどうか、くらいの音だったはずなのに、爆豪くんはビクリと身構えるように身動ぎした。これが、緑谷くんが話していた…。
「来世は『個性』が宿ると信じて…屋上からのワンチャンダイブ!!」
「…ヤメロ!!!!」
爆豪くんが吼える。過去の自分を見つめ直したからこそ、まざまざと見せつけるかのような現状が辛いんだろう。思わず飛び出しそうになる言葉を、グッと飲み込む。この場で、私が裁く権利はない。
それでも。自分の未熟さを知り、虚栄心を捨て、過去に、緑谷くんに向き合った彼の過去そのものは否定したくないと。目を逸らしたいはずなのに、罰を受けるように身を逸らさず過去の自分を怒る彼を見て、強く思う。だから。
「爆豪くん。」
「…んだ。」
「荼毘が言ってたね。過去は消えないって。私もそう思うよ。」
「…」
決して、誤解されないように、優しく落ち着いて言葉を紡ぐ。
「爆豪くんが緑谷くんに投げかけた言葉も、行為も。生涯消えることは無いと思う。だから、一緒に進んでいこう。私も、もちろん緑谷くんやA組の皆も。"今"のあなたとヒーローになると決めたんだから。」
「……ったりめーだ、過去からは逃げねェ。この、クソみたいな自分も一生忘れねぇ。」
何かを振り切るようにこちらに顔を向けられる。過去に来てから1度も合わなかった、綺麗な赤色がこちらを見つめた。
「出久も、高瀬も、クラスの奴らもモブも…!
全員俺が救け殺してやらァ!!!!」
「…ふふ、それってどっちなの。」
うるせぇ、と怒鳴り返す爆豪くんにいつもの調子が戻ってきたなと笑う。後はここからの脱出法を探すだけだ。周りをキョロキョロと見出す私の耳に、聞き間違いかと思うほど小さな言葉が届く。
え?と聞き直そうと思った瞬間、突然目の前が真っ白に光り、思わず目をつぶる。もう一度目を開けると、捕縛されたダツゴクと相澤先生、緑谷くんがいた。
「かっちゃん!高瀬さん!大丈夫?」
「おい、お前ら。意識はしっかりしてるか?」
2人に聞かれ、反射のように大丈夫、と答える。それを聞いて、相澤先生が目付きを鋭くし、お説教モードに入る。ひぇ、これは後で反省文書かされるパターンだ!
どうやら、敵の個性は精神系。相手の1番見たくない過去を追体験させ、心が折れると過去から抜け出せなくなる。そんな個性だったようだ。精神系が1番相手にするのが厄介なので、相澤先生が来てくれてよかった。
一度雄英に戻る為車に戻りながら、先程の小さな言葉を思い出す。さっきの"ありがとう"は…聞き間違いだったのかな。
「おい。」
「ん、なぁに?」
「さっさと車乗れや。」
「…うん!」
※黒デク連れ戻し後
「あァ?」
「…ここどこ?」
曇天だったはずの空が、急にぱっと開けた青空で覆われ、見覚えなのない景色が現れた。さっきまで、ダツゴクの対応をしていたはず。それがなんでこんな所に?敵の個性?
「ここは…」
爆豪くんが、珍しく動揺したような表情を見せた。
「爆豪くんの見覚えのある場所?」
「…俺の通ってた、中学校だ」
「…え。」
そういった爆豪くんは、非常にバツの悪そうな顔をしている。この前の緑谷くんへの独白にも似た謝罪を思い出し、この表情にも納得がいく。
「…多分、ここ敵の個性によるものだろうし、散策してみよっか。」
「…わかってらァ」
そう言うと、爆豪くんはおそらく数年前まで通っていただろう校舎への道へと進んでいく。土地勘のない私は、そんな爆豪くんに黙って着いて行った。
周りの生徒は、戦闘服を着て目立つ格好をしているであろう私たちに、反応を特に示さなかった。かと思えば、ぶつかりそうになると避けるような動作をするので、個性の仕様なんだろうけど、なかなかにご都合主義な感じだ。
「もしかしたら爆豪くんの記憶と…事実と異なるものを壊せば戻れるってパターンも考えられるし、異変あったら教えてね」
「言われんでも分かっとる」
「……しんどい?」
「…別に。」
先を行く爆豪くんの顔は見えない。でもなんだか辛そうだった。廊下を抜けていくと、突然立ち止まった爆豪くんに思わず顔をぶつける。
「いたっ、…どうしたの?」
「…出久」
「え?緑谷くん?」
呆然とする爆豪くんの視線を追うと、窓際に今より幼い表情をした緑谷くんと、爆豪くんがいた。これって、過去の風景とかじゃなくて、過去の記憶そのものの再上映をされてるみたいな個性なのかな。おかしな点がないか影から見ていると、中学生の爆豪くんが緑谷くんから何かノートを奪い、それを。
窓から、投げ捨てた。
「…え。」
小さく声が漏れる。
隣にいる爆豪くんにも聞こえるかどうか、くらいの音だったはずなのに、爆豪くんはビクリと身構えるように身動ぎした。これが、緑谷くんが話していた…。
「来世は『個性』が宿ると信じて…屋上からのワンチャンダイブ!!」
「…ヤメロ!!!!」
爆豪くんが吼える。過去の自分を見つめ直したからこそ、まざまざと見せつけるかのような現状が辛いんだろう。思わず飛び出しそうになる言葉を、グッと飲み込む。この場で、私が裁く権利はない。
それでも。自分の未熟さを知り、虚栄心を捨て、過去に、緑谷くんに向き合った彼の過去そのものは否定したくないと。目を逸らしたいはずなのに、罰を受けるように身を逸らさず過去の自分を怒る彼を見て、強く思う。だから。
「爆豪くん。」
「…んだ。」
「荼毘が言ってたね。過去は消えないって。私もそう思うよ。」
「…」
決して、誤解されないように、優しく落ち着いて言葉を紡ぐ。
「爆豪くんが緑谷くんに投げかけた言葉も、行為も。生涯消えることは無いと思う。だから、一緒に進んでいこう。私も、もちろん緑谷くんやA組の皆も。"今"のあなたとヒーローになると決めたんだから。」
「……ったりめーだ、過去からは逃げねェ。この、クソみたいな自分も一生忘れねぇ。」
何かを振り切るようにこちらに顔を向けられる。過去に来てから1度も合わなかった、綺麗な赤色がこちらを見つめた。
「出久も、高瀬も、クラスの奴らもモブも…!
全員俺が救け殺してやらァ!!!!」
「…ふふ、それってどっちなの。」
うるせぇ、と怒鳴り返す爆豪くんにいつもの調子が戻ってきたなと笑う。後はここからの脱出法を探すだけだ。周りをキョロキョロと見出す私の耳に、聞き間違いかと思うほど小さな言葉が届く。
え?と聞き直そうと思った瞬間、突然目の前が真っ白に光り、思わず目をつぶる。もう一度目を開けると、捕縛されたダツゴクと相澤先生、緑谷くんがいた。
「かっちゃん!高瀬さん!大丈夫?」
「おい、お前ら。意識はしっかりしてるか?」
2人に聞かれ、反射のように大丈夫、と答える。それを聞いて、相澤先生が目付きを鋭くし、お説教モードに入る。ひぇ、これは後で反省文書かされるパターンだ!
どうやら、敵の個性は精神系。相手の1番見たくない過去を追体験させ、心が折れると過去から抜け出せなくなる。そんな個性だったようだ。精神系が1番相手にするのが厄介なので、相澤先生が来てくれてよかった。
一度雄英に戻る為車に戻りながら、先程の小さな言葉を思い出す。さっきの"ありがとう"は…聞き間違いだったのかな。
「おい。」
「ん、なぁに?」
「さっさと車乗れや。」
「…うん!」
1/1ページ