入学試験~USJ事件
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「危ない!」
そこらかしこから轟音が響き渡る中、誰かが声を上げるのが聞こえた。
思わず振り返ると、頭を抱えてしゃがみ込んだ女の子に向かって、瓦礫が落ちていくところが見えた。
(間に合って…!)
個性を発動させると、瓦礫は軌道を変えて女の子から離れた位置に落ちてガラガラと崩れていくのが見えた。…良かった。
「大丈夫でしたか?」
「は、はい!ありがとうございます」
「お礼は後でいいですから、まず逃げてくださいね!」
彼女の手を取り、改めてこの試験の大変さが身に沁みる。
やっぱり、ヒーロって思ったよりずっと大変だ。
うーん、やっぱり私の個性での単独撃破は、正直難しい。
周りにある瓦礫を使って関節とかを狙わないとこわせないよなぁ…地道にいくしかないか〜。
考えてる間にも、ロボに投げられたりする人がいるものだから、個性を駆使して受験者の服を地面にゆっくり到達するよう設定した。
「うわ、え、絶対今落ちたと思ったのに…」
「あんまり無茶して突っ込まないでくださいね。リカバリーガールが控えてるとはいえ、怪我はしないに越したことないんですから。」
無謀にも突っ込んでいく人に声をかけながら、深呼吸を一つ。…よし、行こう。
自分自身の到達点をロボットに設定して飛び上がった。体がぐっと前に引き込まれる。
視界に入る瓦礫を2個、ロボットの首元へ標をつけた。1つは他の障害物にぶつかってしまったが、もう一つが関節にうまくあたった。ガキン。と音がしてから動きが止まっていく。
「よし、この調子で少しでもポイント稼ぐぞ〜」
意気込んだ瞬間、離れたところから一際大きな音がした。びっくりして振り返ると、今まで見たものと比較にならないくらい大きなロボットが…。あれがマイク先生が言ってた0点のロボット?流石に手に負えないかも。せめて同じように戦えない人の避難経路確保しとこ。
周りに視線を巡らせる。路地のようなところに、人が集まっているのが見えた。あそこなら壁で瓦礫も防げるし、あれだけ人がいれば身を守れる個性の人もいるだろう。
1人。また1人。と、路地裏へ標を結んでいく。
まだ細かい動きの制御はできないため
「壁にぶつからないよう気をつけてくださいね!」
と、声をかけながら走り続けた。
避難誘導していると0点の巨大ロボの前に緑髪の男の子が飛び上がるのを見た。
そして。
「SMAAAAASH!!」
叫びながら吹っ飛ばした。0点の、大型ロボットを、だ。
えっ超パワーすぎない?ヒーロー志望って強い個性持ちが多いんだなぁと実感。…本当に私みたいなのがヒーローなれるのかな。
そうこうしているうちに試験の終わりを告げる音が鳴り響いた。もう終わっちゃった…。倒したロボットの数はお世辞にも多くはない。でもあとはもう受かってることを祈るしかないかぁ。
「ヒーローって難しい。でも…頑張らなきゃ。」
試験会場の出口に向かうと、さっき瓦礫から助けた女の子やら避難所に誘導した子がいた。
「あのっ、さっきは助けてくれてありがとう…!」
「俺も0点ロボ見たら腰引けちゃってさぁ…正直助かった!」
「私も助けてもらったの、ありがとうございます!」
「え、そんないーよいーよ、みんなだって怪我しそうな人いたら手伸ばすでしよ!せっかく怪我せず終えたんだから意気揚々と帰ろ〜」
笑って手を振る。さっと周りを見回しても、大きな怪我をした子はいないみたい。良かった。
「じゃあね、ご縁があったらよろしく〜」
帰り道、試験のことを反芻する。
ヒーローって思ってた以上に大変だった。
でも。だけど。
今日少しでも助けられた人がいた。個性を使って、怪我人を減らせた。
今日私があそこに立った意味が少しだけ見つけられた気がした。
家帰ったら親に試験がすごかったよって話そう。
「きっとびっくりしながらきいてくれるだろうな。」
そう思うと、自然と頬が綻び、足が疲れているはずなのになぜだか軽くなった気がした。
そこらかしこから轟音が響き渡る中、誰かが声を上げるのが聞こえた。
思わず振り返ると、頭を抱えてしゃがみ込んだ女の子に向かって、瓦礫が落ちていくところが見えた。
(間に合って…!)
個性を発動させると、瓦礫は軌道を変えて女の子から離れた位置に落ちてガラガラと崩れていくのが見えた。…良かった。
「大丈夫でしたか?」
「は、はい!ありがとうございます」
「お礼は後でいいですから、まず逃げてくださいね!」
彼女の手を取り、改めてこの試験の大変さが身に沁みる。
やっぱり、ヒーロって思ったよりずっと大変だ。
うーん、やっぱり私の個性での単独撃破は、正直難しい。
周りにある瓦礫を使って関節とかを狙わないとこわせないよなぁ…地道にいくしかないか〜。
考えてる間にも、ロボに投げられたりする人がいるものだから、個性を駆使して受験者の服を地面にゆっくり到達するよう設定した。
「うわ、え、絶対今落ちたと思ったのに…」
「あんまり無茶して突っ込まないでくださいね。リカバリーガールが控えてるとはいえ、怪我はしないに越したことないんですから。」
無謀にも突っ込んでいく人に声をかけながら、深呼吸を一つ。…よし、行こう。
自分自身の到達点をロボットに設定して飛び上がった。体がぐっと前に引き込まれる。
視界に入る瓦礫を2個、ロボットの首元へ標をつけた。1つは他の障害物にぶつかってしまったが、もう一つが関節にうまくあたった。ガキン。と音がしてから動きが止まっていく。
「よし、この調子で少しでもポイント稼ぐぞ〜」
意気込んだ瞬間、離れたところから一際大きな音がした。びっくりして振り返ると、今まで見たものと比較にならないくらい大きなロボットが…。あれがマイク先生が言ってた0点のロボット?流石に手に負えないかも。せめて同じように戦えない人の避難経路確保しとこ。
周りに視線を巡らせる。路地のようなところに、人が集まっているのが見えた。あそこなら壁で瓦礫も防げるし、あれだけ人がいれば身を守れる個性の人もいるだろう。
1人。また1人。と、路地裏へ標を結んでいく。
まだ細かい動きの制御はできないため
「壁にぶつからないよう気をつけてくださいね!」
と、声をかけながら走り続けた。
避難誘導していると0点の巨大ロボの前に緑髪の男の子が飛び上がるのを見た。
そして。
「SMAAAAASH!!」
叫びながら吹っ飛ばした。0点の、大型ロボットを、だ。
えっ超パワーすぎない?ヒーロー志望って強い個性持ちが多いんだなぁと実感。…本当に私みたいなのがヒーローなれるのかな。
そうこうしているうちに試験の終わりを告げる音が鳴り響いた。もう終わっちゃった…。倒したロボットの数はお世辞にも多くはない。でもあとはもう受かってることを祈るしかないかぁ。
「ヒーローって難しい。でも…頑張らなきゃ。」
試験会場の出口に向かうと、さっき瓦礫から助けた女の子やら避難所に誘導した子がいた。
「あのっ、さっきは助けてくれてありがとう…!」
「俺も0点ロボ見たら腰引けちゃってさぁ…正直助かった!」
「私も助けてもらったの、ありがとうございます!」
「え、そんないーよいーよ、みんなだって怪我しそうな人いたら手伸ばすでしよ!せっかく怪我せず終えたんだから意気揚々と帰ろ〜」
笑って手を振る。さっと周りを見回しても、大きな怪我をした子はいないみたい。良かった。
「じゃあね、ご縁があったらよろしく〜」
帰り道、試験のことを反芻する。
ヒーローって思ってた以上に大変だった。
でも。だけど。
今日少しでも助けられた人がいた。個性を使って、怪我人を減らせた。
今日私があそこに立った意味が少しだけ見つけられた気がした。
家帰ったら親に試験がすごかったよって話そう。
「きっとびっくりしながらきいてくれるだろうな。」
そう思うと、自然と頬が綻び、足が疲れているはずなのになぜだか軽くなった気がした。