4章
夢小説設定
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一方その頃
マサラティ村を後にして、船に乗り込んだはいいものの。
「さすがに4人とポンコツ機械はキツすぎでしょ」
いや分かってたけどもね?メース助けに行ったときでも結構あれだったし。
「船小さかったもんね~」
船から出てきたアランシアは、体を伸ばしている。
「ほんとほんと。しかもカシスなんて、人の胸触ったし」
「あれはワザとじゃねーよ!」
カシスは顔をほんのり朱色に染めながら否定する。
「きゃ~!サイテー」
「ジョセイニナンテコトヲ…!」
「見損なったよ」
毒牙のように言葉を刺す面々。
「オレってメンタル弱いんだよ」
「なにを今更」
「魔法がダイレクトアタックした時ヤバかったよね」
相棒はなんていうか、意外なところで脆かったりする。
「まぁ古代ファラオも豆腐メンタルな上にAIBO依存症だったし、仕方ないか」
「仕方なくないでしょ。ネタと混ぜるなんて君の頭大丈夫?」
グサッ。
「ドルドル君さぁ……もっとマシな言い方ない?」
「じゃあドジ?アホ?」
シードルが加わって毒性が付与された気がする。
美属性のはずなのに何でだろ。
実はシードル・ポイズン・ヒステリック・レインボウとかか本名だったりしない?
「三幻神様。どうかこの毒牙から私をお守り下さい」
「毒牙って何?僕のこと?」
睨むようにアリアを見るシードル。
その傍らでアランシアは辺りを見回す。
「どうしたんだ?アランシア」
その様子に気付いたカシスが声を掛ける。
「ここってどの辺りなのかな~って」
「ああ、そうだな。村の近くではありそうだけど」
「ここはタピオカティ村から、少し離れた森だよ」
「よく知ってるね」
「闇のプレーンなんてそんなもんでしょ」
「いやどんなもんだよ」
ここはアイツがよくいる場所だから、知らなくはないんだよなぁ。
「じゃあ~そのタピオカティ村に行けばいいのね~?」
「その通り!早く行きましょ!」
少し離れた森の中。
「久しぶりにあれが光ったと思ったら……お前かよ」
生い茂る草木に紛れながら、その者は呟く。
「どんな理由で来たかは知らねぇが……まぁ良い暇つぶしにはなりそうだ」
彼女達の様子を見ながら、ただ笑みを浮かべていた。