4章
夢小説設定
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「ヤミノプレーンニ、ツイタゼ~」
「みたいだね……」
光プレーンと違って陽が射してるのに、どんよりしている。
沼地だからだろうか。
少し離れた場所にて
「ふ~………なんとか勝てたけど………ここって、どこなの………?」
一息吐いたシードルの横には、倒れたまま動かないエニグマがいた。
「どこでもいいヌ~。もう、何も怖くないヌ~。これからも、力を合わせて行くヌ~」
「エイ!エイ!オ~~~~~!な~んてね。ハハッ」
「まだショコラもセサミも見つかっていないだろ?さっさと行こうぜ」
「私も探しに行く!」
「探すって行っても、アテはあるの?ここって闇のプレーンなんでしょ?」
「そうだね。何が飛び出すかわからないのに、なんの計画もなしに動くなんて 相当なうぬぼれ屋さんか……おバカさんだね」
「あわわわわわわわ。そうゆー言い方をしなくても、だからほら、あれよ……ほらその、えーと……」
「ここは、レヒカフ沼のほとりだ。子供のころに何度か来たことがある……両親と、そして姉と一緒に。東に歩けば、犬族ヴォークスのマサラティ村に出るはずだ」
ガナッシュの言葉にキャンディは目を輝かせる。
「な~んだ!もうちゃんと考えているじゃな~い。そうとわかれば、もうモタモタしてることないよね?行こう、ね?」
「みんなはマサラティ村に残るといい。ショコラとセサミはオレが探してくるよ」
「あ~ん!置いていかないでよ~!あなたが頼りなんだから~!!あなた抜きの面子なんて、もう酷いもんよ!」
「なんだよ、それ~。やる気なくすなぁ~。僕の魔法だってそれなりに決まってるの見てないの~!?」
「今ガナッシュ達の声が聞こえなかった?」
「ソラミミジャ、ナイデスカ?」
気のせいだったか。
「それよりなんだかイヤな感じ~。早くギュウヒ・オグラを探しましょう」
まずは周囲の捜索から始まったが、闇のプレーンはちょっと暑い。
そういう気候だったっけ?
「ねぇ~」
「どうしたの?」
「あそこに倒れてる子…マジックドールじゃない~?」
「ほんとだ」
なんでこんなところに。
見たところとちょいボロいけど使えなくもなさそう。
「もしかしたら、動くのかな~?」
「壊れてはなさそうだよね」
「キカイノコトナラ、オレニマカセロ。デリャッ!」
マジックドールを叩くカフェオレ。
いや、それは誰にでも出来るよね?
言いたいことはあったが、一応動き出したので良しとする。
「やった~!」
「ポンコツget☆」
マジックドールを仲間にして、さらに奥へと進んでいく。
「わ~た~し~は~、い~も~む~し~い~も~む~し~ ご~ろ ごろ~」
………………………………。
どういう反応が正解なんだろうか。
レヒカフ沼に沿って南へ進でいき、ギュウヒ・オグラに会えたのは良かったが、意味不明な歌を歌っていた。
「ヤミノプレーンノ、オソロシサヲカイマミタヨウナキガスル……」
「まさに非科学的DA」
会うのは初めてではないが、相変わらず虫なのか人なのか分からん。
「ムムッ!!そなたらは!!魔法学校ウィルオウィスプの生徒ではないか!?」
「確かにそうだけど~どうして分かったの~?」
「聞いて驚け!私は魔法界のオーソリティ!ギュウヒ・オグラであ~る!わ~た~し~は~ な~ん~で~も~ し~って~い~る~ な~ぜ~な~ら~ わ~た~し~は~ オ~ソ~リ~ティ~」
「いや~ん 虫なの~!?イモ虫なの~!?」
「さっき自分でいもむしって言ってたから、いもむしなんじゃないですかね…」
この場にセサミがいたら、どんな反応をするのか非常に気になるところである。
「何をしておるかっ!!一緒に歌わんか!!」
「いや知らないんですけど!!何その歌!!?」
聞く耳持たずといわんばかりに、いもむしの歌を歌うギュウヒ・オグラ。
「わ~た~し~は~ い~も~む~し~ い~も~む~し~ ご~ろ ごろ~」
「駄目だこれは。アランシア。ファイト…!」
「え~!?私が歌うの~?」
「音楽の成績トップだし、歌は好きだよね…?」
「好きだけど、これはちょっと…」
アリア達がいもむしの歌に悩まされている頃。
ガナッシュ達はマサラティ村に到着していた。
「ふ~ようやく村についたね。あとはここで先生達が助けに来るのを待とうよ」
「賛成!私も、もうヘトヘト。ここは安全な村だって話だし、しばらくここにいましょうよ」
「みんながそうしてくれるとオレも動きやすいよ。それじゃ」
「オレも行くヌ~!」
「私も行く!」
「ちょっと待ってよ!!置いて行かないでよ!!」
ガナッシュのあとを追いかけるキャンディとオリーブ、カベルネ。
シードルだけがその場に残る。
「みんな行っちゃった……。バカなんだから、みんな。自分たちだけで何ができるって言うのさ。ふん!」