3章
夢小説設定
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不満ありまくりのままラ・ロッシュを出るとブルーベリー達が慌てて駆け寄ってきた。
「アリア!!カフェオレが!!」
「分かってる!なんか勘違いしまくりながら、魔バスへ帰ってった!」
「あとを追おう!」
急いでカフェオレの後を追い、ロッシュの一本橋を通った時……。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーッ!!」
NA NI GO TO DA ☆
「セサミの声だわ……」
ただ事じゃない悲鳴を聞いて、一旦戻りセサミがいたであろう場所を探すが、何故かセサミの姿は見当たらない。
「ウォーターピープル!?どうしてこんなところに!?」
ブルーベリーが驚きながらもそれに近寄る。
セサミの代わりと言わんばかりに突如現れたウォーターピープル。
ウォーターピープルって確か水のプレーンの住人だっけ?
あと少数だけど闇のプレーンにもいるとかなんとか……。
「……どうしてここに?」
「ハうアえウくリるクすラいロめデろニおプク」
わからん!!
アクリエム語なのは分かるけどさ!
「なんですの!?何て言いましたの!?」
「闇の獣の力で、道ができたって言ってるわ。エニグマがプレーンの間を通る時に巻き込まれてこっちに来たんだわ」
「セサミのことを聞いてくれない?」
「アうグうシゅナいマわレかピてアーしタプク」
「はムべりなモにーぼルかレタりろネプク」
「けプープク」
め、め、目の前で国際交流が!
いや待て。ウォーターピープルの言うことが確かなら、セサミはエニグマに遭遇して他のプレーンに連れて行かれた?
でも水のプレーンにエニグマがいる話を聞いたことないから、闇のプレーンにってこと?
「小さな生き物が、エニグマと一緒に消えたそうよ」
「セサミですの!?」
「わからないわ」
ここにいたセサミがいない以上、それはもうセサミと仮定した方がいい。
マズくなってきたかも。
もしかするとエニグマ達は、私達を闇のプレーンに連れて行こうとしている可能性がある。
早く他のクラスメート達と合流しないと。
「かボしャはバれケげボんゲ?プク」
「にゃカハにャけケりモにープク」
「何を話したの?」
「私達と一緒に来るかどうか聞いたの」
「それでプルプルちゃんは何て言いましたの!?」
ちょ……!!プルプルちゃんって可愛い!
「この川が気に入ったって」
そりゃあ綺麗だもんね。
「とりあえずセサミはいないと思って間違いないわ。急ごう!」
急いで(途中でワープした)魔バスへ着いたアリア達。
「アランシア。お土産だよ!」
「ありがと~♪チーズケーキだ~」
「どっから持ってきたっぴ?」
「ラ・ロッシュから貰ってきた」
流石はネズミ。伊達に良品チーズ使ってないわ。
美味しい♪
「ん~ダメだ!!」
「何がダメなんだ、バルサミコ」
「古くて使いモンにならねぇ!」
「古い?カフェオレは元から古いだろ」
「ガビーン!!」
機械音ウザッ!!
「聞くところによると、どっかにドワーフの塔ってのがあってそこのドワーフは機械の改造が得意だって言うじゃねぇか。そこで頼みがあんだが、カフェオレをそのドワーフの塔ってとこに連れて行って魔動力ジェネレーターに改造してもらってきてほしいんだ」
「マジかよ」
一難去ってまた一難。
結局そっちも行かなきゃいけないんですね!?
「そうすりゃ、後はどうにでもなるってモンよ。誰と行ってもいいけど、カフェオレを連れて行くのだけは忘れるなよ」
「マドウリョクジェネレーター、ケッコウナハナシダネ。ナンニデモナリマストモ。ミンナノタメデスカラヨロコンデ。ハイ。トクイノ、ミートパイヲゴチソウシテアゲラレナクテ、ザンネンデス」
哀れなカフェオレ。
けど一つ聞いていい?
ミートパイって何だよ。
レーミッツ宮殿地下
「クッ……」
「人間ごときが……なぜにッ………!!」
「死すべき定めの者に勝利はない。人間の体は滅びる。だが我らは不死身だ。ゆっくりとやればよい」
「ゆっくりと!?このままでは何度でもこの屈辱を味わうだけだぞ……!!」
「宿主を探すと言うのか……?光のプレーンで宿主になりうる知的生命はいない」
「この際ドワーフでいい!!」
「バカな!!魔法も使えぬ生物と融合したところで、大した力は得られぬ!!むしろ危険だ!!肉体の死に巻き込まれれば、我らの命も危うい!!」
「今だけだ……ヤツらに死の恐怖を……」
「チーズケーキ完売ー。さてキード・モンガにはカフェオレと……誰がいく?」
「オイラは遠慮するっぴ」
「はいピーちゃん決定」
「何でだっぴ!?」
嫌がるやつほど連れて行かせたくなるのよ!!
「アリアはどうするの~」
「私?どうしようかな……」
そろそろ休みたいんだよね。
「行こうよ~私も行くから~」
アランシア……可愛い。最高!!
「うん。行くわ!!」
結果的にキード・モンガにはカフェオレ・ピスタチオ・レモン・アランシア・アリアが行くことになった。
「みんな、気をつけて」
「うん~」
「いざとなったらピーちゃんを盾にするから」
「いや無理だろ」
「Let's go!キード・モンガ!!」
「最悪だっぴ……」
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