3章
夢小説設定
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「とりまカフェオレ探しに……」
「早く行きますの!」
ペシュペシュやる気満々ですね。
「あんま気負いすぎても……あれ?」
あの後ろ姿もしかして……。
「ショコラ??」
「あーーーー。アリアーーーー」
「ショコラ!!無事だったのね!!」
「ありょ?追っ手さ来ただか」
ショコラの隣には見知らぬドワーフがいた。
なんだろうあのドワーフ……なんか変な感じ。
そう考えてるとドワーフがショコラを連れて行ってしまう。ふ
「あっ!!逃げましたの!!」
「追い掛けるぜ!!」
すぐにアリア達は追い掛けたが、ショコラどころかドワーフすら見当たらなかった。
「……見当たらない。どこに行ったのかしら?」
この短距離でいなくなるなんておかしい。
ワープ魔法でも使ったみたい。
でもドワーフが使えるわけないし。
「キード・モンガがどうこう言ってたよな……」
「キード・モンガ!!ドワーフの塔ですの!!」
「チッ……厄介なことになってきたぜ」
「確かに厄介かもね。でもカフェオレとショコラを探さないとか……どっちを先に探す?」
「「「…………」」」
悩むよね。
どっちも探すってのは無理があるし。
「私はカフェオレを優先するよ」
「どうして?」
「ショコラはあー見えて図太いし、マッドマンが何かされるような事は滅多に無いよ。だって歩くのも一苦労なのよ」
「それは関係ないような気がするけど……」
ブルーベリーの発言はスルーして。
「とにかくショコラの元である土に危害が及ばなければ問題なし。それに比べてカフェオレはポンコツ機械で、情けなくてどうしようも無いでしょ」
「カフェオレちゃん……酷い言われようですの」
だって事実だし。
「アリアの言う事は分かったわ。まずカフェオレを探しましょう」
まずはカフェオレ捜索に決めた私達は、ロッシュの川べりに着いた。
相変わらず綺麗な川で心も癒される。
そして絵になる銀髪の……………………ゑ?
あの後ろ姿……まさか。
「カシス……!」
会えるなんて思ってもみなかった。
「カシスちゃんですの!」
「丁度良い!!ショコラはあいつに任せよう!」
レモン姐さん妙に輝いてる。
まぁ適役か。
アリアは軽い足取りでカシスに近寄る。
「HEY!そこのイカしたお兄さん!よければ一緒に遊びませんか♪」
「今それどころじゃねーんだ子猫ちゃ……ってアリア!!」
今子猫ちゃんって言い掛けたでしょ。
「それにレモンとブルーベリー!ぺシュまで!!無事だったんだな!」
「あとキルシュとアランシアとピスタチオがいるわよ。東の方に魔バスあるんだけどそこにいる」
「魔バス!!そんなモンまで来てんのか!!」
普通に予想外よね。
「ちなみに運転手付き。ウザくない?」
「それはウゼーな」
流石は悪友。気が合うわ。
「それよりショコラがドワーフに攫われたんだ!!助けなきゃ!!」
「見掛けたのか!?どっちだ!?」
「宮殿の裏門の西の方ですの!キード・モンガに向かったみたいですの!!」
「なんてこった!!アリア!なんで後を追わないんだ!!」
え、なんで私に言う!?
他にもいるじゃん!
「私達はカフェオレを助けに行くからさ」
「カフェオレか……。忘れるところだった」
忘れかけてたんかい。
「アイツはオーブンに改造されて、チーズの塔でチーズケーキを焼いてるぜ」
「マジ?って事はラ・ロッシュの塔にいんの?」
「ああ」
マジかよ。最悪だ。
よりによってラ・ロッシュの塔にいるなんて。
あの面倒なネズミを相手するのか。
「おめぇこそ、なんで助けてやらねぇんだよ!!」
「チーズの塔は厄介なんだ。後回しだ」
「厄介……って一体何が厄介ですの!?」
「ペシュ、厄介なもんは厄介なのよ」
「ま、その通りだ」
笑ってるよカシスの野郎。
それはワザとか?ワザとなのか!?
「今更言っても仕方が無いかね。カシス……ショコラはお前に任せる」
「言われなくても。お前達はカフェオレを頼んだぜ」
「そのつもりよ!!」
いつも以上にツンツンだわブルーベリー。
「それとこの先に虫野郎がいるぜ?」
「セサミ?連れてけば」
「言って着いてくればな」
「あー……理解した」
セサミ残るって言ってたのに来たんだ。
いや連れて来られたのか。
とはいえキルシュ同様、頭が空っぽだもんなセサミ少年。
着いてこないなら、放置プレイにするか。
「どうする?アリア」
「んー放置プレイでいいかな。まぁしばらく野放しでも平気でしょ」
「だな。もし何かあっても、アリアがいるから何とかなるだろうしな」
「アンタ私をなんだと……」
「不良少年カシスの相棒だろ?」
「!」
相棒……か。
言ってくれるじゃん。
「無事に元の世界に帰ったらデートしようぜ。ブルーベリー」
はい早速来ましたナンパ!
「イヤよ」
即答しましたブルーベリー!!
流石ツンツン属性!!
「それじゃ、アランシアでも誘いますか」
「ふふ…」
「どうしたアリア?」
「いや……相変わらずだなぁってさ。軽いし、どうしようもない奴だなぁって」
「おいおい、酷い言われようだな」
「あら……これでも私、とても心配してたのよ。自分は大丈夫だなんて言っておきながら、光プレーンに来ちゃってるし」
「あー……それは……あ?いやお前もじゃね?」
「私は自分で来たのよ」
一緒にしないで欲しいわ。
「でも信じていたから。君なら大丈夫だって。ね?私の相棒さん」
「!……言ってくれんじゃん」
お互い顔を見合わせ、笑い合うアリアとカシス。
……なんか元気出てきた。
するとカシスが拳を作り私に向けた。
その意味を理解して私も拳を作り、カシスの拳に合わせる。
「また会おうぜ、アリア」
「カシスもね……死んじゃダメよ」
「お前もな」
そう言ってカシスは、アリアの横を風のように駆けて行った。