3章
夢小説設定
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おかしいな。
聞いた話では、裏門にはドワーフしかいないんじゃなかったっけ。
「やんだー助けてけろー」
ドワーフが回ってる。
いや、回されてるのか。
「なんだーーーーッ!?オマエたちわーーーッ!? オマエらもドワーフみてぇにクルクルまわしてやろうかーーーーーーーッ!?」
「んだとコラ?てめぇこそグルグル回してやろうか?」
苛つく。
さっき魔法ぶっ放したから疲れてるってのに。
「なんだとォォォォォォーーーーーーーーッ!!!!許せんぞ!!オマエ!!殺ーーーーッす!!」
「黙って。黒☆炎☆弾!」
あ、一発で倒れた。
「これぞone turn kill」
「アリア……お前ある意味恐ろしいよ」
それに関してはおあいこですよ姐さん。
「いんやー!!助かっただー!!」
「もー、感謝感激雨あられだべ~」
「アイツは、ブッチーネ3世っつー、バケモンでよ~ドワーフを回し始めたら死ぬまでやめねんだー」
死ぬまで回し続けるとか笑っちゃうけど、ドワーフからすればホラーだな。
死因が回され過ぎた過労死なんて、恥ずかしすぎて死ねるレベル。
「いんや、命拾いした」
「んだずー。命の恩人だ。この門は自由に通ってけれ」
「どうも」
とりあえずラッキー。
「金は後でええだな?」
いや金取るんかい。
しかも後払いかい。
「んだず。後でええだ」
快く通してくれたドワーフ達に礼をして、アリア達は門をくぐって城を抜けた。
「宮殿を抜けたわね。ようやくカフェオレを探しに行けるわ」
「そうだね。他の友達もいればいいけど」
ガナッシュ……大丈夫だろうか。
「ところでマドレーヌ先生のことなんだけど……あの先生ぼーっとしてるだろ?こっちの世界に来てたとしたら、ヤバいんじゃないかな?」
え?大丈夫でしょ。あの人ああ見えて凄いよ。
同じ属性の使い手として尊敬してるわ。
「カフェオレが見つかったらすぐに探し出して、助けてあげなきゃ」
「んー……先生より他のクラスメートを探した方がいい気がするなぁ…」
でもマド先生どこにいるんだろう。
エニグマと一緒に消えたし、こっちに来てるには来ているんだろうけど。
光プレーンにいるのならそのうち会えるだろうけど……他のプレーンにいたりしないよね?
闇のプレーンにて
「生徒たちはどこにいるの!?返しなさい!!」
「コイツ………何者だ……これではキリがない!」
「それはこっちのセリフよ!!ケルレンドゥはどこにいるの!?直で話をつけるわ!会わせなさい!」
「ケルレンドゥを知ってる!?人間のくせに……!?」
「虫ケラの名前を一つ知っていたところでどうする。それに虫ケラは死んだ。たった今……くっくっくっく………」
「誰……!?」
マドレーヌが振り返ると、そこには禍々しいエニグマがいた。
「誰でもよかろう……」
「私の生徒をこっちの世界に引きこんだのは、あなたね!?」
「オマエの生徒はここには来ていない。光のプレーンにいる。学生ごときは、我らが光の中にあっても恐れる存在ではない」
「私だけ特別に闇のプレーンにご招待されたわけね。ありがとう。恐れ入るわ」
「ケッケッケッケ!!光のプレーンはもうすぐ落ちる。太古の魔法とドワーフの技術がオレ達の物になる。そしてオレ達が、宇宙を支配する」
エニグマがマドレーヌに迫る。
「オレと融合しろ。どのプレーンにも行けるぞ。クックックックック」
「ケルレンドゥ配下のエニグマは一匹もいないのね……」
「虫ケラ共はみんな死んだ。生まれ変わるために。記憶を消し、生まれ変わる。エニグマは一つになる。オレがエニグマの王になる」
「フゥ……いやになるなぁ、もう。宿主を持たないエニグマが、そんなに強いのかしら?」
「なんだと……!?」
「あなた達じゃ、私の生徒にも勝てないわ」
「なんだってぇ~??」
「光のプレーンにいるんでしょ?だったら焦る必要もないな」
「オマエが言ってることは、全てただのハッタリだ」
「ハァ……やれやれ…………またどこかでお会いしましょう」
マドレーヌはワープを使ってこの場を去る。
「逃げたぞ!!ワープしやがった!!」
「ハッタリじゃない!!ワープの魔法を使ったぞ!!」
「チッ!!光のプレーンは後だ!!ガキ共とあの女を殺す!!闇のプレーンに引きずりこめ!!」