2章
夢小説設定
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エニグマをなんとか倒すと(超余裕だったけど)、ほぼ同時にトルティーヤ達もエニグマを倒した。
「トルティーヤちゃん!! 」
「みんな無事か!?」
実質戦ったの私だけだし、どう見ても大丈夫では←
「ムスコさん、助かりやした……あっしら助かったっす!!」
「そう……エニグマが死んで…オレたちは助かった」
「そうですともムスコさん!!あっしら助かったんだ!!村長ワンドはなくなったが、しかしそんなモノ!!人の命に比べりゃ、ヘみたいなモンだぁ!! 」
従者の方まともなこと言ってらっしゃる。
「助かったからなんだって言うんだ……助かったからなんだって言うんだッ!!戦わなければ生きていけないなら、何故オレは愛の大使なんかに生まれてきたんだ!!オレはもう……愛の大使なんかじゃない。生きてる資格なんてない!!」
「トルティーヤ。アンタは英雄だ。胸を張れよ」
「ハッ!このオレが英雄か!村へ帰り皆の前で、『オレを見ろ。オレがしたように戦え』そう言えばいいのか!?」
「誰もそんなこと言ってないっぴ」
「あまり思いつめないでトルティーヤさん。私もぺシュとの付き合いが長いし、愛の大使の考え方はよくわかるわ」
「……」
「ありがとう。トルティーヤ」
「あたしも感謝してますの!!ありがとうですの!!トルティーヤちゃん!!」
「センキュ~。トルティーヤ。オレも感謝してるぜ」
「ありがとう!ムスコさん」
「ムスコさん!!あっしらも、それからこっちのイヌちゃんも感謝してるです!」
「イヌちゃん…」
ピーちゃんドンマイ☆
「私も感謝してる。ありがとうトルティーヤ」
彼が駆けつけてくれなければ、ひょっとしたらこの中の誰かが怪我をしてたかも知れない。
「一つ聞いてもいいか?」
「何なりと」
「オレの愛は押し付けだと言ったな」
「ええ」
「……これから先……オレは本当の愛を見つけられると思うか?」
「それは……分からない。未来の事なんて誰にも想像出来ないのと同じように。でも……そうね。今のあなたならきっと……見付けられる。そんな気がしてるよ」
そう言うとトルティーヤは少し微笑む。
「ありがとう……親衛隊。それにみんな。またどこかで会おう」
トルティーヤは何かを決意したのか、一人でその場を立ち去る。
「トルティーヤ殿!!」
「お待ちください!!」
親衛隊も後を追い、この場を去る。
「微妙な後味だっぴ……」
「そう?少なくとも彼は前へ踏み出したよ」
彼はきっと師匠みたいになれる。
「さて、私達も行こう」
「そうね。それと答えを探しに。どうしてエニグマが私達を狙うのか、ハッキリさせないと今の気持ちを変えられない」
ブルーベリーの言葉にみんなが頷く。
確かめないといけないことは山ほどあるのだ。
「ところでブルーベリー、体の調子はどう?」
「大丈夫よ。それよりアリアこそ平気?さっき1人で戦ってたでしょう??」
「それは平気。ちょっとびっくりしたけどね」
それにダブハスネルくらい……ね。
「そういや……ここに三匹エニグマ揃ってたけど、レモンは?」
キルシュの言葉にブルーベリーはハッとする。
「そうよ!アイツを追ってたハズよ!!行きましょう!!」
駆け足で宮殿に出ると、城の入り口付近にレモンが倒れていた。
「レモンちゃん!!大丈夫ですの!?」
ペシュが慌ててレモンに駆け寄る。
見たところ、擦り傷などはあるが重傷には至らないようで、心なしか安堵する。
「ツゥ……ッ!油断した…あのエニグマ……ブッ殺してやるッ!!」
……。
「ウフフフフ…」
「フゥ~。相変わらず怖いお姉さんだ」
「同感。おっかない姐さんだわ」
何も知らないとは言え、いつも通りの勢いに少し笑ってしまう。
「エニグマはもういないわよ、レモン」
「いない?いないってことは……お前達でやったのか?」
「そーゆーことだっぴ。先を急ぐっぴ。カフェオレはどこに行ったっぴ!?」
ちゃっかりしてんなピーちゃん。
「裏門のドワーフ達が古代機械がどうのと言ってたから、その先にいると思う」
ドワーフ……キード・モンガか。
「それで行ってみる必要があると思って、ブルーベリー達を迎えに来たんだ。そしたらエニグマと鉢合わせてこのザマさ」
「そっか……お疲れさん」
「さっき裏門からパンくずをまきながら来たから、それを辿れば簡単に行けるハズだ。エニグマにやられて寝てる間に、鳥に食われてしまったかも知れないけどね」
しっかりしてるなレモン姐さん。
とりあえず裏門から抜けて行くけどキード・モンガか……。
まぁピップルスタウンよりはマシと思うべきかな。
「とにかく先に行くっぴ!」
「とはいえ、人数が多すぎやしないか?」
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