2章
夢小説設定
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「それでブルーベリーはどこにいるの?」
「分かりませんの」
「「「「…………」」」」
そこからか。
「んーと……ここまで来るまでに階段は登った?」
「登りましたの!」
「どれくらい?」
「いっぱいですの!」
「いっぱい…ねぇ……」
アバウト過ぎて何も言えくなってきた。
「どうする~アリア?」
「ブルーベリーのとこまで行こう。場所は地下だよ」
「分かるっぴか!?」
「ペシュの話を照らし合わせると、なんとなくそんな気がする」
ほぼ勘だが間違ってはいないはず。
「やっぱり~アリアは頼りになる~」
「ありがと~!私もアランシアがいてくれて安心だわ!」
アランシアは唯一の癒やしだわ。
「でもアリアは口が悪いっぴ」
「何か言ったか。シバくぞコラ?」
「ごめんなさいっぴ!!黒魔導はやめるっぴ!!」
土下座する勢いのピスタチオ。
そういや最近魔法使ってないなぁ。
ふむ……。
「黒☆魔☆導!!」
「ぴぎゃー!?何するっぴ!」
「鬱憤晴らし?」
「疑問系かよ怖ッ」
「うるさいキルシュ。たまにはストレス発散したくなんだよ。文句あんなら召雷弾撃つぞ」
「すいませんっした!!」
理解が早いなキルシュ。
「魔物狩りしながら、行くのも悪くないかな」
「アリアちゃん!」
「はい?」
「魔物狩りはいけませんの!それに人に向けて魔法を撃つのはもっといけません!」
しまった。
ピンクの悪魔がいたんだった!
「それよりもブルーベリーちゃんのとこに行きますの!」
「場所が分かってない方に言われても…」
「行きますの!!」
「へいへーい」
ペシュに催促され地下へと進む。
(魔物狩りもしたけどね BYアリア)
複雑な道もあったが地下宮殿らしき場所につ辿り着くと、ペシュが慌ただしく辺りを見回し始めた。
「ここですの!ここにブルーベリーちゃんがいますの!」
宮殿だけあって地下とはいえとても豪華な造りだが、雰囲気は何故だかどんよりしている。
いかにもエニグマが好みそうな場所だ。
「エニグマが潜んでるかも知れないけど、覚悟はできてますの?」
「おう!!」
「ちょっと…」
「大丈夫だって」
「無視だっぴか!?」
だってピーちゃん意見聞いてたら、いつまでも進めなさそうだし。
「それじゃあ行きますの!」
ペシュを先導役に奥に進むと、横たわってるブルーベリーがいた。
「ブルーベリーちゃん!大丈夫ですの!?」
「お久しぶり…ぺシュ……それにキルシュ、アランシア、アリア…」
「オイラもいるっぴ!!」
呼ばれなかったピーちゃん。
「エニグマは3体いるらしいな。どうする?」
「あんなヤツが3体も……」
「ブルーベリーちゃん!休んでないといけませんの!」
起き上がろうとするブルーベリーをペシュは慌てて支える。
体調は心配だが確認しなければ。
「ブルーベリー。奴らを見たのね?」
「ええ、海岸に出たのとは全然違うわ。私達で3体を相手にしたらとても勝ち目はない…」
つまり違う種族か……。
一体どんなヤツだ。
「レモンが1匹をマークしている今がチャンスってことか。残りのヤツらを、一匹ずつ誘い出せばなんとか…」
「ひっひっひっひっひ……」
キルシュが話している途中で不気味な声が聞こえる。
「エニグマですの!!」
奥からエニグマが現れ、アリア達にゆっくりと近付いてくる。
「ひっひっひっひ……安心しな。殺しはしない。オレたちの宿主になってもらう。光のプレーンで自在に振る舞う為には、オマエたちが必要だ」
あれはダブハスネル?
確かにピスカプークに比べれば厄介だ。
「い、い、イヤだっぴ!!!融合なんかしたくないっぴ!!オイラ、フサフサのしっぽもツヤツヤのおハナもお気に入りだっぴ!!エニグマなんかになりたくないっぴ!!」
お気に入りだったんかい。
というかお鼻ツヤツヤだったんですね。
「死を前にして同じことが言えるかな?くっくっくっく……」
「コイツかッ!!1匹ずつ叩きゃいいんだ!!行くぜ!!」
キルシュが戦闘体制に入る。
「ひっひっひっひ……ソイツが戦ってる間、オレは何をして待ってればいいんだい?」
奥からもう一体、別のダブハスネルが出てくる。
挟み撃ちか。狙ってたな。
「2匹だ~!2匹もいる~!」
「くっくっくっく………2匹とはな…… 虫のように呼んでもらって光栄だよ」
その言葉と同時に三体目のダブハスネルが現れる。
「ひあ~~~~~~~~!!オイラ融合したいっぴ!エニグマ様と融合して強くなりたいっぴ!!死にたくないっぴ!!」
「切り替え早ッ」
とはいえ三体は面倒だ。
まとめて相手にするんじゃブルーベリーの言った通り、とても勝ち目は無い。
みんなを守りながら戦うにしても長丁場になりそうだ。
先に一体は消しとくか。アリアが手を挙げようとした瞬間。
「力に屈しちゃダメだーーーッ!!」
一体のダブハスネルに村長ワンドを投げつけるトルティーヤの姿が目に映る。
「ぬッ!うごッ!うぐぐぉぉ・・・・・・ッ!ぷきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
ダブハスネルが一体消える。
ナイスだわムスコさん!
「ムスコさん!?」
「油断するな!!こっちは私達にまかせろ!!オマエ達はそっちをッ!!」
残った二体のダブハスネルのうち、一体を抑えるトルティーヤと従者達。
「くっくっくっくっ……闇にあらがうなど…虫ケラのやるこ…」
「あんたに言われたくないわ。召☆雷☆弾」
ダブハスネルの言葉を遮り、魔法を放つ。
「不意打ちだっぴ」
「アリアらしいわ」
「きゃ~格好いい~」
皆さん言いたい放題ですね。
「き、キサマ……ッ!光の……」
「話してる場合?黒☆魔☆弾」
「ぐっ…!」
連続で魔法を放つ。
「この小説じゃ私の属性はトップシークレットなんだよ。何バラそうとしてんだコノヤロー。まったく…作者も面倒くさい事しやがって」
「アリア、その発言はダメよ」
えー…。
「これでおしまい。食らえ!!滅びのバァァァアストストリィィイイーム」
「ぷきゃぁぁぁあぁああ!」
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