2章
夢小説設定
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無事に鍵を入手して、その場をあとにする一行。
「さてさて。鍵も貰えたし、行くとしますかね?」
「おう!早く行こうぜ!!」
「……やっぱり行くっぴか?」
「もちろん。ピーちゃんは行きたくないの?」
「そういうワケじゃないっぴ……」
なんか歯切れの悪い。
あ、もしかして。
「さながらペシュに会いたくない感じ?」
「…………」
図星かい!まぁピーちゃん、ペシュペシュこもピンクの悪魔とはケンカ仲間だもんね。
「そういえば、みんなちゃんと成長してるよね?」
「何だよいきなり」
「ほらだってさ……振り返ってみると戦闘があまりにも少ないような気がして?成長してるか不安というか。これから先、奴さんも強くなってくるだろうし」
全員で元の世界に帰るためにも、一人ずつが強くならないとダメじゃないやっぱり。
「確かに~」
「ピーちゃんはほら……魔法レベル……あれじゃん」
「アリア~そこは突っ込んじゃダメよ~」
「えー」
「分かってるっぴ……。そう言うアリアは、どうなんだっぴ?」
「私?レベル○○だよ?」
「「「高ッ!?」」」
「綺麗にハモったね~。って事で宮殿に行こ行こ!」
「待てよアリア!どこでそんなに鍛えたんだよ!?」
「ミモレットで半日モンスター狩りした」
「マジで!?」
「嘘ですよ?ほらほら行くよ」
冒険はまだ始まったばかりなんだから。
しばらく歩いて行くと、綺麗な白い外壁が見えた。
門にたどり着き鍵を開けて、中へと足を踏み入れた。
「文鳥とまつぼっくりの多さ!!」
「元気だね~アリア~」
「こっちは疲れたよ……」
レーミッツと言えば光の宮殿で有名だけど、それにしたって文鳥もまつぼっくりも多すぎてビックリだよ!?
スティックは喜ぶだろうけどさ。
掃除が行き届いてないとみましたよこれ!
その反応にアランシアは呑気に笑っているが、キルシュは心なしか疲れている。
村から宮殿までも距離はそれなりあったうえに、門の付近にいたネズミとフルマラソンして、その後宝取り合戦したら疲れるよな普通。
とはいえどまだ前哨戦であるのは事実な訳で。
「キルシュ。そんなことでへこたれてたら、単純熱血少年の名が廃るよ」
「そんな名前いらないよ」
「………」
なんだかツッコミ……というか切り返しのキレが下がっているような気がする。
「お!あそこにポット発見~」
ポット達にペシュ達の事を聞くと、彼女達は宮殿の中にいるらしく、属性の話をするポットが示す方へ行けと丁寧に教えてくれた。
え、つまりポットと逐一お話ししろってこと?
ここに来てコミュニケーションスキルが必須になるとは。
「やっと宮殿に到着か。やっぱ広いな。前来た時と変わってないはずなんだろうけども……」
「アリアはここに来た事あるの~?」
「え?あー……うん。お忍びで前に友達とね」
「お忍びって何してたんだよ」
「んー?何だったかなー?」
そこはノーコメントで。
「とりまペシュペシュ達を探しにーー」
「ちょっと待て。確認したいことがある」
珍しくキルシュが真面目な表情で呼び止める。
「属性のことについて話してるポットのことだけど………そいつらの向いてる方に進めばいいんだよな?」
「そうよ。ちゃんと覚えてたのね」
アランシアの然り気無い辛辣発言に笑いそうになるんですが。
「よっしゃぁっ!!オレって頭いいぜ!!」
「それ真面目な顔して、確認する必要あった?」
「オイラ、コメント不可だっぴ」
「ピーちゃん……賢くなったね。お姉ちゃん涙が出てきた」
「誰がお姉ちゃんだっぴ……それよりもぺシュの匂いがするっぴ!ブルーベリーもだっぴ!」
「マジか!!流石だピーちゃん!」
ワンコの嗅覚最高!!