2章
夢小説設定
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遺跡を抜けたのはいいんだけど……。
「このオレがエニグマの仲間だって~ッ!?冗談言っちゃいけねぇ!」
なんか幻聴聞こえる。
「ねぇアランシア。どうしよう。何か聞こえた気がする」
主にバルサミコの声が。
「私も聞こえたような気がする~」
「オレも聞こえたよ。ピスタチオお前は?」
「文鳥の声に、文鳥の匂いがするだけっぴ」
それ文鳥オンリーじゃんか。
とりあえず声が聞こえた方へと歩いていく。
「魔バスがある……」
なんで魔バスが。
エニグマに連れてこられたのか?
というか誰だあれ。魔バスの前にいるのは。
ひょっとして愛の大使?いやもっと可愛いはず……。
あ、可愛いのは女の子だけだったっけ?
「何者!!オマエたち!! 」
「キャッ!!いや~ん。びっくり~」
ホントにビックリだよ。
愛の大使男がこんなにブサイクなんて←
「オイラたち、変な魔物に追われてるっぴ」
「エニグマってヤツだ。知ってるか?」
ピスタチオとキルシュが早速、事情説明をする。
いいな。何もしないってのは。正直楽だ。
「エニグマ!!それはあっしらにとっても敵!」
「ところでアンタらこそ何者だっぴ?」
「あっしらは、ワクティ村の村長親衛隊ッ!タルトとタタン!そして、真ん中においでなのが村長のムスコさんだッ!ムスコさんからも一言どうぞ!」
村長のムスコさんッスか!
なんか可愛いな。
「ムスコさんではない!!村長と呼べ!村長!」
「いや、しかし……呼べと言われても村長はあなたのお父上で…」
もしやムスコさん反抗期?
愛の大使もそういうのあるんだ。
「ワクティ村では、愛のデッパリを持つものが村長と決まっている。愛のデッパリを父上から譲り受けた以上は、私がワクティの村長だ」
愛のデッパリ。デッパリ……?
「愛のデッパリ……別名、村長ワンド。承知致しておりやすとも。でもそれはムスコさんが無理矢理ガトー殿から…」
「ムスコさんではないッ!!私が村長だッ!!逆らうヤツは父上に言いつけてクビにしてやる!!」
ムスコさん愛の大使なのに、まるで独裁者みたいなバイオレンスさじゃないか。
ペシュとは大違……いや似たようなものか。あ、やっぱちょっと違うな。
それにしても最終的には父上に言いつけるんですね。
とりま愛のデッパリってのが村長の証みたいって事が分かった。
「そこのよそ者共!」
「私達?」
「早々に立ち去るがよい。この辺りは、我ら愛の大使が管理している!近頃では、エニグマも出没すると聞く」
「だけどムスコさん……」
「ムスコさんではない!!私の名前はトルティーヤ!!ワクティ村の村長だーーッ!!」
そんな喚く村長いないって……。
ピーちゃんですら呆れてるぞ。
「行くぞッ!」
「ハッ!!」
自称・村長のムスコさんは、村長であることをやたらと主張したあと、部下を引き連れ去っていきました。あれ作文?