1章
夢小説設定
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アランシア達と洞窟を抜けた先。
ツボがシールくれたり、音の精霊ハミングと仲良くなったりした。
相変わらずマイペースだな私達。
「あらあら、今日は見かけない人によく会う人だわ」
呑気そうな口ぶりでパペットが話し掛けてきた。
「えーと、トルーナ村の人ですか?」
「まぁ、よくご存知だこと。さっき黒いフードを被った人を、トルーナ村でみかけたけど、その人のお知り合い?」
黒いフード……まさかガナッシュ?
「ガナッシュだっぴ!!匂いがするっぴ!」
「私達の友達です!他には誰か……私達くらいの歳の子、見ませんでした?」
聞けば詳しいことまでは知らないようだが、ワクティ村で見かけた人がいるらしい。
ワクティ村といえばベナコンチャ遺跡を通らないと行けない愛の大使の村。
ようは悪魔大使の村ってことか?
「分かんなくなってきたっぴ……」
「うーん……ちょっと混乱してるけど」
「とりあえず今は、ガナッシュとキルシュと合流しよう」
今後のことはそのあとでも大丈夫だろうし。
「そうね!アリアはやっぱり頼りになる~」
アランシアに言われると嬉しいです。
早々に村に着いて、ガナッシュを探すため手分けして村中を探す。
「あ!ガナッシュ~!」
「!?アランシア……?」
アランシアの声に気付いたのか、ガナッシュがこちらに来る。
「ピスタチオもいるのか」
「割りと早めに合流できたね」
「アリア……」
確かめるように名前を呼ぶガナッシュに、笑みを浮かべる。
「やぁガナっち!無事だったかい?」
「ああ。それよりその呼び方は……」
あ、それ前にも聞いたようなセリフ。
「キルシュが大変だっぴ!!エニグマに攫われたっぴ!!」
「そうなの~!!融合されちゃうかも!!」
あ、そうだった。キルシュを助けなければ。
しかしエニグマが光プレーンで過ごすにはリスクがある。
隠れられる場所があったとしても、限られてるはずなんだが……。
「融合の心配はないと思うがヤバいことになったな……」
「でもキルシュああ見えて根性据わってるし、ゴキブリ並みのしぶとさだし、ある程度は大丈夫でしょ」
「「…………」」
「ゴキブリは微妙だっぴ……まるで害虫だっぴ」
あ、なんか私ちょっとKYっぽい。
自重しよ。
「まぁそんな不安にならないで。大丈夫よ。アイツを攫ったヴァルカネイラだって、そんなに体力は残ってないはず。なんとかなるわ」
「アリア……」
「アリアはしっかりしてる時と、そうじゃない時の差が激しいっぴ」
それはどういう意味だピスタチオ。
「ひゃあああああああああっ!!」
「なんだっぴ?」
「ど、ど、ど、どうしたんですかい!!旅のこんにゃく様」
こんにゃく様……?
って!あのこんにゃく様!?
ちょっと噛ってみたいとか思っちゃうこんにゃく様!?やばい食べたいぺたこーん
「地下から声がするぺたん!!不気味な声がするぺたん!!」
「それはホラーだな」
「行ってみよう。キルシュがいるかも知れない」
こんにゃく様が騒いでる家は地下に繋がっているらしく、私達は躊躇うことなくそこから地下へと入った。
「うああああああああああッ!!」
「キルシュの声だっぴ!!」
「すぐに行くからな……根性見せろよ、キルシュ」
急いで洞窟の奥に行くと、ヴァルカネイラと倒れているキルシュが目に映る。
「やめろ!!そいつに手を出すな!!」
どこぞのヒーローみたいなセリフだな。
「なんだ?助けに来たのか?」
「違う」
何、この違和感?
「オレと融合しないか?」
「!!!!」
「ガナッシュ!裏切るっぴか!!!!」
「…………」
ガナッシュ……。
「だが、その前にお前を試したい」
それだけ言って、ガナッシュはヴァルカネイラにミジョテーを喰らわせる。
私達との戦闘で、余力はそれほど残っていなかったのだろう。
耐え切れなかったヴァルカネイラはついに倒れた。
「口ほどにもない」
「ふ~そういうことだったのね~」
「オレ達まで騙されるところだったぜ。まったく人が悪いヤツだぜ」
キルシュ達にはそう見えてるのか……。
だが今のはどう見ても。
「…………」
ガナッシュを見遣ると、不意に目が合うがすぐに逸らされてしまう。
「これからどうするっぴ?この辺りにはもう誰もいないっぴ」
「そうね~、トルーナ村の村長に遺跡に入る許可をもらって遺跡を抜けて……」
「ワクティ村だ。愛の大使の村があるはず」
ガナッシュは知ってたか。
愛の大使の村。つまりピンクの悪魔の村(違う
「よっしゃあ!!そうと決まれば行くぜ!!」
切り替えと言うか、キルシュくん元気すぎないか。