1章
夢小説設定
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そんなやり取りがあって間もない頃。
キラキララ~ン☆
「とうちゃー…………く?」
そもそも独りだからあれなんだけど寂しいな。
辛辣なツッコミでもいないと寂しいものなのね。
辺りを見回せば、木漏れ日が美しい木々が目に映る。
「ここは……ミモレット?」
「あっ!!アリア!! 」
「ピーちゃん!」
幸運にもワンワン……ピスタチオと再会!
「いま変な事思わなかったっぴか?」
「まさか」
「とにかく助かったっぴ~~~!!オイラ、海岸で突然変な生き物に追いまわされて……」
「そうだね。でも、もう大丈夫…………あれ?」
と言った矢先に逃げ出すピーちゃん。
喧嘩売ってるのか?そうなのか?
「なにゆえ?……うわ!」
振り向くと海岸で襲ってきたピスカプークがいた。
真後ろとかビビるじゃんね!?
「脅かしてんじゃないわよ!! 黒☆魔☆導!」
ピスカプーク程度であれば瞬殺も容易い。
ってかピスタチオ無言で逃げたな?
せめて後ろにいるってことくらい伝えてほしいわほんと。
「ほくしゃーーーーっ!」
ほくしゃー?
音がする方へ行くと、ピスタチオがデカいネズミを前にうずくまっていた。
「困ったっぴ……挟まれたっぴ」
「挟まれてないですけど」
「死んだフリしてるの見破られたら、オイラも終わりだっぴ」
「死んだフリって……」
有効なのはクマとかじゃないのか?
相手はどう見てもネズミェ……。
「ピーちゃん、ここまで来たんだから戦おうよ」
「怖いっぴ……」
「生きる為には戦う事も必要だよ?」
「………」
「ピーちゃん?」
「…………」
「見破られる前に終わりにしてやろうか?」
「ごめんなさいだっぴ!!」
すぐさま飛び起きるピスタチオ。
相手はネズミだ。問題ない!
「よし!いくよ!」
アリアはピスタチオと戦闘体制をとる。
「どんぐりこ!」
「スターライト」
攻撃をモロに喰らってはいるが、一撃では倒れないネズミ。
「ぴーちゃん、どんぐりこ×3してみそ!」
「どんぐりこ!どんぐりこ!どんぐりこ!!」
ピスタチオの怒濤の攻撃で、やっとデカネズミは倒れる。
「ひゃっほ~!!オイラ生きてるっぴ~~!!」
無事勝てたことで、喜びながら安堵するピスタチオ。
「ところでアリア殿!!これからどっちに行くっぴ?オイラの鼻によると、西の方からはアランシアの匂いがするっぴ!!南からはカエルグミの匂いがするから、南でカエルグミを獲ってから行ってもいいっぴ!!」
流石はワンコ……いや、ピーちゃん!
君の嗅覚は特別だ。もはや才能。
「ちなみにオイラ、回復のツボの中のカエルグミを見つけるのが得意だっぴ!!」
「ならカエルグミ辺りから行きますか」
ひょっとしたら何か見つかるかも知れないし。
しばらく周囲を散策していると、ピスタチオの鼻がヒクヒクし出した。
「なんだか木の匂いがするっぴ。嬉しいような、ドキドキするような、とてもいいニオイだっぴ。このあたり、何かあるっぴ!」
「スティックがいるんじゃない?」
念入りに探すと、間もないうちに木の精霊スティックと出会い、仲良くなった。
一通り説明を聞くとピスタチオの目が輝いていた。
「オイラ、コールスティックって魔法知ってるっぴ!!」
「そりゃ木の魔法使いだからね」
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