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昼食後は、ナギの手があき
少しチビヒロインを構ってやろうかと考えていた。
なんだかんだでしっかり遊んでやった事がなく、
ハヤテやトワに任せてしまっていた。
ナギは昼食の仕込みをしている時に、クッキーの生地を作っていた。
冷蔵庫から生地を出して、ソウシの部屋にいるチビヒロインを呼びに行った。
ナギ
「ヒロイン、今からクッキー作るぞ
一緒に作るか?」
ナギのその言葉に、目をキラキラさせて飛びついてきた。
チビヒロイン
「うん!!」
ソウシ
「あ~ぁ、もういっちゃうの?
寂しいな。」
ソウシの寂しそうな声に、チビヒロインは
「ごめんね?」と言った。
ソウシはあまりにのかわいさに、ニッコリ微笑んで
頭を撫でた。
ソウシ
「私は犬の形のクッキーがいいな」
チビヒロイン
「うん!」
嬉しそうに頷いて、ナギと手を繋ぐとキッチンへ向かった。
廊下を歩く時もナギの一歩を、三歩掛けてついてくるチビヒロイン。
大人の時を思うと、なんだか笑えてくる。
ナギ
「お前は小さいな?」
チビヒロイン
「?」
自分の腰よりも低い身長も、手にすっぽり入ってしまう小さな手も
何もかもが違いすぎて、本当にヒロインが小さくなったのか心配になる。
キッチンに着き、ナギの伸ばした生地に
型を押して生地をくり抜いていく。
顔に小麦粉をつけながら、楽しそうにする姿を見て、
ナギはまたまた笑みがこぼれる。
ナギ
「オラ、そんなにくっつけると
焼いた時隣の生地とくっつくぞ!」
チビヒロイン
「はぁい、これは とあにぃちゃ」
クマの形はトワ。
ソウシは犬、シンはネコ、ハヤテは鳥、リュウガはクジラ。
チビヒロインの中で、そう決まっているらしい。
ナギ
「…オレにはないのか?」
自分の名前がなかなか出て来ないので、さすがに心配になったナギ。
クッキーの生地も残り少しになっている。
チビヒロイン
「なぎにぃちゃは ないしょ
みないで! ここおいたからみちゃだめ!!」
天板の上に置いたナギ用のクッキー生地は秘密らしい。
ナギはふっと笑うと、仰せの通り
天板には目をくれず、予熱で温まったオーブンに入れ込んだ。
嬉しそうにオーブンの窓を覗き込んでいるチビヒロインに
「危ないぞ」と声を掛けると、
トトトッとキッチンを出て行ってしまった。
甲板に出る事はないし、万が一出たとしても
今はハヤテとトワが外にいるので大丈夫だろうと思った。
ナギは片付けをし、おやつの準備の為に
紅茶の葉っぱを取りだした。
・・・・・・・・・・・・
一方チビヒロインは、今朝から会っていないリュウガの部屋にいた。
部屋に入るとリュウガはベッドの上で寝ていた。
チビヒロインは、勢いよくリュウガのオナカに乗っかった。
リュウガ
「うおぉ!!」
いきなりの衝撃に、リュウガは思いもよらない声を出してしまった。
チビヒロイン
「せんちょ、おあよおあよ~」
オナカの上で、きゃっきゃっと笑うチビヒロイン。
リュウガは一気に目が覚め、チビヒロインを抱きしめた。
リュウガ
「悪い子だなぁ!男の上に乗るなんざぁ誰から教わった?」
リュウガに抱きしめられ、揺すられるチビヒロイン。
嬉しそうに笑う顔を見て、リュウガも微笑んでしまう。
リュウガ
「そうだ、お前風呂入ってないだろ?
昨日そのまま寝ちゃったもんな、オレと風呂に入るか?」
チビヒロイン
「うん!!」
もちろん下心なんてないリュウガは、ナギにもメンバーにも誰にも言わず、
風呂場へチビヒロインを連れて行った。
リュウガが以前購入した泡風呂になる入浴剤を入れた為
モコモコと真っ白い泡がバスタブに現れた。
チビヒロイン
「わぁ!あわ!」
リュウガ
「ぷわっコラ!風呂ん中で暴れるな!」
泡を手ですくい上げては、宙に飛ばすチビヒロインに、
リュウガはピュッと手で水鉄砲を作り、お湯を飛ばした。
チビヒロイン
「きゃは~せんちょ、やぁだ~きゃ~!!」
大はしゃぎのチビヒロイン。
するとピョンと跳ねた拍子に、そのままバスタブの底で滑り
湯船に沈んでしまった。
リュウガ
「オイ!!ヒロイン!!?」
慌ててリュウガが手を沈め、チビヒロインを引き上げる。
チビヒロイン
「ぷっぷはっ!!!」
湯船から上がってきたチビヒロインを見て、
リュウガは目を見開いた。
そして笑った。
リュウガ
「よぉヒロイン! 久しぶりだな!?」
・・・・・・・・・・・・・・・
ナギ
「アイツどこ行った?」
もうすぐクッキーが焼き上がる時間なのに、チビヒロインの姿が
どこにも見当たらない。
ソウシの部屋にも、航海室にも、もちろん甲板にも…
倉庫や、それぞれの部屋も覗いたがいない。
ナギはまさか海に落ちたんじゃないかと、顔が青ざめた。
すると…
「きゃあ~~~~~!!!」
ナギ
「!!?」
風呂場から悲鳴が聞こえた。
ナギは急いで風呂場へ駈け込むと同時に
バチーンという音が聞こえた。
ナギ
「なっ…ヒロイン!!??」
ヒロイン
「もぉなんで船長とお風呂入ってるの!!?
やだぁ~~~」
両手で胸を隠し、泣きそうになっている大人のヒロインがそこにいた。
リュウガ
「なんでって、お前一緒に入るって言ったろ?」
リュウガは叩かれた頬をさすりながら言う。
ナギ
「…船長、とりあえず出てください。」
ナギはヒロインを抱きしめて、リュウガが風呂を出るのを待った。
ナギ
「ヒロイン? 大丈夫か?」
胸の中にいるヒロインは、コクコクと頷く。
久しぶりに抱きしめるヒロインの体。
ナギはギュッと力を込めた。
ヒロイン
「船長…もう行ったかな?」
ナギ
「…あぁ」
ヒロイン
「私、なんで…」
今日までの事は何も覚えていないらしい。
ナギはヒロインが風呂から上がるのを待って、一緒に食堂へ行った。
さっきのヒロインの悲鳴を聞いて、メンバーは全員食堂に集まっていた。
風呂上がりの濡れた髪をしたヒロインは、
恥ずかしそうに現れた。
ソウシ
「元に戻ったんだね」
トワ
「おかえりなさい!
嬉しいけど、ちょっと寂しいですね」
事情を全て聞いたヒロインは、そんな事が本当にあったのか信じられない様子だ。
ハヤテ
「オレなんかカッコイって言われて、お前ベッタリだったんだぞ!」
ヒロイン
「えぇっ!?
すっすいません。。」
シン
「オレは、キスされた…」
ソウシ
「あ、私も!」
ヒロインは、顔を真っ赤にして「すいません」しか言えない。
そんないつも通りのヒロインをカウンター越しに見ながら、
ナギは少し火が通り過ぎてしまったクッキーを
天板から外していた。
つい30分前はこのクッキーを小さいヒロインと作っていたのに…。
そう思うとやはり寂しい気持ちになった。
大人のヒロインに会えて、何より嬉しいが小さいヒロインと急に会えなくなるのは
寂しいものだ。
ナギはクッキーを一枚一枚、手に取りながら
動物の形をメンバーそれぞれの皿に分けてやった。
チビヒロインの言っていた通り、リュウガの皿にはクジラ、ソウシの皿には犬
シンはネコ、ハヤテは鳥、トワはクマ…
そしてナギは自分の皿にクッキーを取る時、
ハッと驚き、すぐに笑顔になった。
『なぎにぃちゃは ないしょ』
ナギは天板の隅から
いびつな指輪の形のクッキーを外し、自分の皿へと盛りつけた。
☆END☆ おまけ&あとがき⇒
少しチビヒロインを構ってやろうかと考えていた。
なんだかんだでしっかり遊んでやった事がなく、
ハヤテやトワに任せてしまっていた。
ナギは昼食の仕込みをしている時に、クッキーの生地を作っていた。
冷蔵庫から生地を出して、ソウシの部屋にいるチビヒロインを呼びに行った。
ナギ
「ヒロイン、今からクッキー作るぞ
一緒に作るか?」
ナギのその言葉に、目をキラキラさせて飛びついてきた。
チビヒロイン
「うん!!」
ソウシ
「あ~ぁ、もういっちゃうの?
寂しいな。」
ソウシの寂しそうな声に、チビヒロインは
「ごめんね?」と言った。
ソウシはあまりにのかわいさに、ニッコリ微笑んで
頭を撫でた。
ソウシ
「私は犬の形のクッキーがいいな」
チビヒロイン
「うん!」
嬉しそうに頷いて、ナギと手を繋ぐとキッチンへ向かった。
廊下を歩く時もナギの一歩を、三歩掛けてついてくるチビヒロイン。
大人の時を思うと、なんだか笑えてくる。
ナギ
「お前は小さいな?」
チビヒロイン
「?」
自分の腰よりも低い身長も、手にすっぽり入ってしまう小さな手も
何もかもが違いすぎて、本当にヒロインが小さくなったのか心配になる。
キッチンに着き、ナギの伸ばした生地に
型を押して生地をくり抜いていく。
顔に小麦粉をつけながら、楽しそうにする姿を見て、
ナギはまたまた笑みがこぼれる。
ナギ
「オラ、そんなにくっつけると
焼いた時隣の生地とくっつくぞ!」
チビヒロイン
「はぁい、これは とあにぃちゃ」
クマの形はトワ。
ソウシは犬、シンはネコ、ハヤテは鳥、リュウガはクジラ。
チビヒロインの中で、そう決まっているらしい。
ナギ
「…オレにはないのか?」
自分の名前がなかなか出て来ないので、さすがに心配になったナギ。
クッキーの生地も残り少しになっている。
チビヒロイン
「なぎにぃちゃは ないしょ
みないで! ここおいたからみちゃだめ!!」
天板の上に置いたナギ用のクッキー生地は秘密らしい。
ナギはふっと笑うと、仰せの通り
天板には目をくれず、予熱で温まったオーブンに入れ込んだ。
嬉しそうにオーブンの窓を覗き込んでいるチビヒロインに
「危ないぞ」と声を掛けると、
トトトッとキッチンを出て行ってしまった。
甲板に出る事はないし、万が一出たとしても
今はハヤテとトワが外にいるので大丈夫だろうと思った。
ナギは片付けをし、おやつの準備の為に
紅茶の葉っぱを取りだした。
・・・・・・・・・・・・
一方チビヒロインは、今朝から会っていないリュウガの部屋にいた。
部屋に入るとリュウガはベッドの上で寝ていた。
チビヒロインは、勢いよくリュウガのオナカに乗っかった。
リュウガ
「うおぉ!!」
いきなりの衝撃に、リュウガは思いもよらない声を出してしまった。
チビヒロイン
「せんちょ、おあよおあよ~」
オナカの上で、きゃっきゃっと笑うチビヒロイン。
リュウガは一気に目が覚め、チビヒロインを抱きしめた。
リュウガ
「悪い子だなぁ!男の上に乗るなんざぁ誰から教わった?」
リュウガに抱きしめられ、揺すられるチビヒロイン。
嬉しそうに笑う顔を見て、リュウガも微笑んでしまう。
リュウガ
「そうだ、お前風呂入ってないだろ?
昨日そのまま寝ちゃったもんな、オレと風呂に入るか?」
チビヒロイン
「うん!!」
もちろん下心なんてないリュウガは、ナギにもメンバーにも誰にも言わず、
風呂場へチビヒロインを連れて行った。
リュウガが以前購入した泡風呂になる入浴剤を入れた為
モコモコと真っ白い泡がバスタブに現れた。
チビヒロイン
「わぁ!あわ!」
リュウガ
「ぷわっコラ!風呂ん中で暴れるな!」
泡を手ですくい上げては、宙に飛ばすチビヒロインに、
リュウガはピュッと手で水鉄砲を作り、お湯を飛ばした。
チビヒロイン
「きゃは~せんちょ、やぁだ~きゃ~!!」
大はしゃぎのチビヒロイン。
するとピョンと跳ねた拍子に、そのままバスタブの底で滑り
湯船に沈んでしまった。
リュウガ
「オイ!!ヒロイン!!?」
慌ててリュウガが手を沈め、チビヒロインを引き上げる。
チビヒロイン
「ぷっぷはっ!!!」
湯船から上がってきたチビヒロインを見て、
リュウガは目を見開いた。
そして笑った。
リュウガ
「よぉヒロイン! 久しぶりだな!?」
・・・・・・・・・・・・・・・
ナギ
「アイツどこ行った?」
もうすぐクッキーが焼き上がる時間なのに、チビヒロインの姿が
どこにも見当たらない。
ソウシの部屋にも、航海室にも、もちろん甲板にも…
倉庫や、それぞれの部屋も覗いたがいない。
ナギはまさか海に落ちたんじゃないかと、顔が青ざめた。
すると…
「きゃあ~~~~~!!!」
ナギ
「!!?」
風呂場から悲鳴が聞こえた。
ナギは急いで風呂場へ駈け込むと同時に
バチーンという音が聞こえた。
ナギ
「なっ…ヒロイン!!??」
ヒロイン
「もぉなんで船長とお風呂入ってるの!!?
やだぁ~~~」
両手で胸を隠し、泣きそうになっている大人のヒロインがそこにいた。
リュウガ
「なんでって、お前一緒に入るって言ったろ?」
リュウガは叩かれた頬をさすりながら言う。
ナギ
「…船長、とりあえず出てください。」
ナギはヒロインを抱きしめて、リュウガが風呂を出るのを待った。
ナギ
「ヒロイン? 大丈夫か?」
胸の中にいるヒロインは、コクコクと頷く。
久しぶりに抱きしめるヒロインの体。
ナギはギュッと力を込めた。
ヒロイン
「船長…もう行ったかな?」
ナギ
「…あぁ」
ヒロイン
「私、なんで…」
今日までの事は何も覚えていないらしい。
ナギはヒロインが風呂から上がるのを待って、一緒に食堂へ行った。
さっきのヒロインの悲鳴を聞いて、メンバーは全員食堂に集まっていた。
風呂上がりの濡れた髪をしたヒロインは、
恥ずかしそうに現れた。
ソウシ
「元に戻ったんだね」
トワ
「おかえりなさい!
嬉しいけど、ちょっと寂しいですね」
事情を全て聞いたヒロインは、そんな事が本当にあったのか信じられない様子だ。
ハヤテ
「オレなんかカッコイって言われて、お前ベッタリだったんだぞ!」
ヒロイン
「えぇっ!?
すっすいません。。」
シン
「オレは、キスされた…」
ソウシ
「あ、私も!」
ヒロインは、顔を真っ赤にして「すいません」しか言えない。
そんないつも通りのヒロインをカウンター越しに見ながら、
ナギは少し火が通り過ぎてしまったクッキーを
天板から外していた。
つい30分前はこのクッキーを小さいヒロインと作っていたのに…。
そう思うとやはり寂しい気持ちになった。
大人のヒロインに会えて、何より嬉しいが小さいヒロインと急に会えなくなるのは
寂しいものだ。
ナギはクッキーを一枚一枚、手に取りながら
動物の形をメンバーそれぞれの皿に分けてやった。
チビヒロインの言っていた通り、リュウガの皿にはクジラ、ソウシの皿には犬
シンはネコ、ハヤテは鳥、トワはクマ…
そしてナギは自分の皿にクッキーを取る時、
ハッと驚き、すぐに笑顔になった。
『なぎにぃちゃは ないしょ』
ナギは天板の隅から
いびつな指輪の形のクッキーを外し、自分の皿へと盛りつけた。
☆END☆ おまけ&あとがき⇒