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ソウシ
「ヒロインちゃんは、どうして私とシンには、
チュッてしてくれたの?」
ソウシが聞くと、モジモジと恥ずかしそうに答えた。
チビヒロイン
「やさしい…もん」
ソウシ
「ハヤテにはしないの?」
ハヤテ
「そうだぞ! なんでオレには…」
そう言うと、チビヒロインは
ハヤテの顔を見上げて
腕にギュッと抱きついた。
チビヒロイン
「かっこいいから」
その答えに、ハヤテは満面の笑みを浮かべ
チビヒロインを抱きしめた。
きゃ~という笑い声を聞きながら
ナギはテーブルに両肘をつき、両手で顔を覆った。
(かっこいいから、キスするのが恥ずかしいって事か?)
シン
「…大ダメージだな」
ソウシ
「なんか…ごめんね?」
ナギ
「………」
トワ
「えっえっ! 待ってください!
僕は?僕もされてないよ?
ヒロインちゃん、僕は?」
それ以上聞くなと止めたかったが、
ナギは子供相手に、ムキになってしまう自分が恥ずかしかった。
ハヤテ
「バカ!ヒロインはオレのもんだ!!
なぁーヒロイン?」
そのやりとりに、さすがのナギも我慢の限界だった。
ガタッと席を立つと、ハヤテからチビヒロインを離し、
自分の膝の上に座らせた。
ハヤテ
「ちぇー、なんだよナギ兄!
大人のヒロインを独り占めしてるくせによぉ」
ソウシ
「ふふ、しょうがないよハヤテ
子供の時も大人の時も、ヒロインちゃんはナギのなんだから!」
シン
「ナギのことはどうなんだ?」
シンはニヤリと笑いながら、チビヒロインを見る。
ナギは膝の上にいるチビヒロインの頭を見下ろし、
バクバクと心臓が鳴っているのを感じた。
チビヒロイン
「なぎにぃちゃ…?」
チビヒロインは、少し考えてから首を振った。
チビヒロイン
「ないしょ!」
そう言って、ふふふっと笑うと
ポスンとナギの胸に頭をぶつけた。
ナギは内心ホッとしたような、聞きたかった様な…。
膝に座っているチビヒロインの頭をそっと撫でた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝食が済むと、シリウス号の中は忙しかった。
先ほど出航した為、シンは舵取りに追われ
ハヤテとトワは、日課である甲板の掃除や洗濯をしていた。
ソウシは薬品の整理をする為、医務室にこもり
リュウガは相変わらず、部屋の外には出てきていない。
きっと二日酔いの為に、まだ寝ているのだろう。
ナギは朝食の片付けが一段落し、食堂のテーブルで、
昼食の仕込みをしていた。
そしてその横で、チビヒロインが
シンに買い与えられた絵本を読んでいる。
チビヒロインには、絶対に甲板には出るなと
厳しく言ってあるので、必然的に船内にいる事になる。
その為、シンは絵本や人形を買ってあげていた。
ナギもそれには驚いた。
子供には関心がないと思っていたのに、もしかしたら一番考えているのはシンかもしれない。
シンの買い与えた絵本は、もちろんチビヒロインには読む事は出来ない。
しかしパラパラと本をめくりながら、チビヒロインが考えたストーリーを
一生懸命、声にしながら読んでいる。
ナギはたいした反応を返していなかったが、
チビヒロインが必死に作り上げるオリジナルのストーリーに
思わず笑ってしまった。
チビヒロイン
「もってるもってる、もってるよぉ~」
ナギ
「ふっ、なんの本読んでいるんだ?」
チビヒロインの持っている本には、風船の絵がたくさん描かれていた。
チビヒロイン
「みんなふうせんもってましゅかぁって
このといさんがきいたの」
空を飛んでいる小鳥を指さす。
もちろんそんな話しではない。
ナギは微笑みながら、くしゃくしゃっと
チビヒロインの頭を撫でた。
ナギ
「お前はお話上手だな?」
チビヒロイン
「うん!」
チビヒロインはニッコリ笑うと
かわいい声で、話を続けた。
しばらくすると、チビヒロインの声が止まり
ナギがチラッと見下ろすと
あるページを開いたまま、動きが止まっている。
ナギ
「どうした?」
チビヒロイン
「…なんで こうしてるの?」
そのページには、王子様とお姫様が描かれており
おそらく求婚のシーンだろう
王子様が片膝をつき、指輪を渡している。
ナギ
「この王子様は、お姫様が大好きだから
一緒になってくださいって指輪を渡してんだ」
チビヒロイン
「ゆびわ…?」
ナギ
「これだ、この輪っか」
チビヒロインは、思いの他興味深々のようで
黙り込んでそのページをじっと見ていた。
ナギは特に気にも留めず、作業を続けた。
「ヒロインちゃんは、どうして私とシンには、
チュッてしてくれたの?」
ソウシが聞くと、モジモジと恥ずかしそうに答えた。
チビヒロイン
「やさしい…もん」
ソウシ
「ハヤテにはしないの?」
ハヤテ
「そうだぞ! なんでオレには…」
そう言うと、チビヒロインは
ハヤテの顔を見上げて
腕にギュッと抱きついた。
チビヒロイン
「かっこいいから」
その答えに、ハヤテは満面の笑みを浮かべ
チビヒロインを抱きしめた。
きゃ~という笑い声を聞きながら
ナギはテーブルに両肘をつき、両手で顔を覆った。
(かっこいいから、キスするのが恥ずかしいって事か?)
シン
「…大ダメージだな」
ソウシ
「なんか…ごめんね?」
ナギ
「………」
トワ
「えっえっ! 待ってください!
僕は?僕もされてないよ?
ヒロインちゃん、僕は?」
それ以上聞くなと止めたかったが、
ナギは子供相手に、ムキになってしまう自分が恥ずかしかった。
ハヤテ
「バカ!ヒロインはオレのもんだ!!
なぁーヒロイン?」
そのやりとりに、さすがのナギも我慢の限界だった。
ガタッと席を立つと、ハヤテからチビヒロインを離し、
自分の膝の上に座らせた。
ハヤテ
「ちぇー、なんだよナギ兄!
大人のヒロインを独り占めしてるくせによぉ」
ソウシ
「ふふ、しょうがないよハヤテ
子供の時も大人の時も、ヒロインちゃんはナギのなんだから!」
シン
「ナギのことはどうなんだ?」
シンはニヤリと笑いながら、チビヒロインを見る。
ナギは膝の上にいるチビヒロインの頭を見下ろし、
バクバクと心臓が鳴っているのを感じた。
チビヒロイン
「なぎにぃちゃ…?」
チビヒロインは、少し考えてから首を振った。
チビヒロイン
「ないしょ!」
そう言って、ふふふっと笑うと
ポスンとナギの胸に頭をぶつけた。
ナギは内心ホッとしたような、聞きたかった様な…。
膝に座っているチビヒロインの頭をそっと撫でた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝食が済むと、シリウス号の中は忙しかった。
先ほど出航した為、シンは舵取りに追われ
ハヤテとトワは、日課である甲板の掃除や洗濯をしていた。
ソウシは薬品の整理をする為、医務室にこもり
リュウガは相変わらず、部屋の外には出てきていない。
きっと二日酔いの為に、まだ寝ているのだろう。
ナギは朝食の片付けが一段落し、食堂のテーブルで、
昼食の仕込みをしていた。
そしてその横で、チビヒロインが
シンに買い与えられた絵本を読んでいる。
チビヒロインには、絶対に甲板には出るなと
厳しく言ってあるので、必然的に船内にいる事になる。
その為、シンは絵本や人形を買ってあげていた。
ナギもそれには驚いた。
子供には関心がないと思っていたのに、もしかしたら一番考えているのはシンかもしれない。
シンの買い与えた絵本は、もちろんチビヒロインには読む事は出来ない。
しかしパラパラと本をめくりながら、チビヒロインが考えたストーリーを
一生懸命、声にしながら読んでいる。
ナギはたいした反応を返していなかったが、
チビヒロインが必死に作り上げるオリジナルのストーリーに
思わず笑ってしまった。
チビヒロイン
「もってるもってる、もってるよぉ~」
ナギ
「ふっ、なんの本読んでいるんだ?」
チビヒロインの持っている本には、風船の絵がたくさん描かれていた。
チビヒロイン
「みんなふうせんもってましゅかぁって
このといさんがきいたの」
空を飛んでいる小鳥を指さす。
もちろんそんな話しではない。
ナギは微笑みながら、くしゃくしゃっと
チビヒロインの頭を撫でた。
ナギ
「お前はお話上手だな?」
チビヒロイン
「うん!」
チビヒロインはニッコリ笑うと
かわいい声で、話を続けた。
しばらくすると、チビヒロインの声が止まり
ナギがチラッと見下ろすと
あるページを開いたまま、動きが止まっている。
ナギ
「どうした?」
チビヒロイン
「…なんで こうしてるの?」
そのページには、王子様とお姫様が描かれており
おそらく求婚のシーンだろう
王子様が片膝をつき、指輪を渡している。
ナギ
「この王子様は、お姫様が大好きだから
一緒になってくださいって指輪を渡してんだ」
チビヒロイン
「ゆびわ…?」
ナギ
「これだ、この輪っか」
チビヒロインは、思いの他興味深々のようで
黙り込んでそのページをじっと見ていた。
ナギは特に気にも留めず、作業を続けた。