☆おまけ☆


シンは一足先にシリウス号に乗り込んでいた。
急に決まった出航に、航路図や天気図を広げ
準備をしていた。

航海室の窓からはシトシトと雨が落ちて
メンテナンスを終えたシリウス号を濡らしていくのが見えた。

シンは憂鬱そうに眉をしかめた。

その目線の先にある物…

自分がなんでこんなモノを大切に持っているのか分からない。

なんの為にこうして持っているのか？
アイツに渡すつもりなんて、さらさらない。
第一アイツはこれを落とした事すら忘れてる。

そっと手に持つと、シンは分厚い本の間に
それを挟んだ。

オレの事を忘れて、ナギとの仲が戻ったらこれだ…
だから面倒なんだ。

ナギの顔色ひとつで、しょげたり笑ったり…

ｼﾝ
「…フン…」

シンはこんな風に考えている自分も嫌になり、
本に挟んだ山吹色のイチョウの葉を
指で弾くと、パタンと本を閉じた。







☆あとがき☆

最後までお読み頂きありがとうございます！！
書き上げるのに時間がかかってしまいました（＾ｰ＾；

今回はシンさんも、少しヒロインちゃんを気にし始めるようにしたく、
イチョウ並木のお話を挟んでみました！

ナギとのいちゃいちゃは船長に邪魔されちゃいましたが、
ナギにしか分からないヒロインちゃんって
なんだかいいなぁ♡
そしてナギに必死になって探されたい♡
お姫様だっこされたい♡

そんな管理人の妄想が、こうなりました（笑）

オリキャラのユウリとギルトも、またいつか登場させたいです。
ギルトの髪型は、アシンメトリーの感じのイメージです！
右側が軽く刈り上ってて、左が長めで耳にかかってような…　細かいですね（笑）

次作も頑張ります！
お読み頂き本当にありがとうございます♪

たくさんの感謝をこめて…　koma