robbed of girl
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キシッ…
ヒロイン
「ん…?」
ベッドの軋む音に目を覚ますヒロイン。
風呂から上がった後、ナギの事を考えていると
いつの間にか睡魔が襲い
ヒロインは眠りに落ちていた。
暗い部屋のベッドの上に、人のシュルエットが見えた。
???
「ユウリ様、寝ていましたか?」
ヒロイン
「え…?」
何が起こっているか分からず、ぼんやりと声の主を見つめた。
ヒロイン
「…ギルト…さん?」
ギルト
「ふっ、今日はそういう設定ですか?」
さらにベッドが軋み、ギルトがヒロインの体を抱きしめようとする。
ヒロインは驚き、ガバッと飛び起きた。
ヒロイン
「えっ!? あの!!」
ギルト
「なんですか?その新鮮な反応は?
あの男に教えてもらったんですか?」
上半身裸のギルトがそっと頬に触れて微笑む。
ギルト
「いいですね。
その控えめなユウリ様。」
ギルトの顔が近づき、キスをする体勢になる。
ヒロイン
「ちょっと待ってくださっ!」
グイッとギルトの胸を押すと、ギルトは少し困った顔をする。
先ほどと印象が違うのは、眼鏡を外し
ワックスで固めていた髪が、濡れて降りていた。
ギルト
「…少し妬けますね。
私以外の男と一緒にいたなんて…」
ギルトの手が頬から離れると、ヒロインはベッドの端へ逃げた。
これはユウリとギルトが、毎晩のようにこういう行為をしているんだと
ヒロインは感じた。
ヒロイン
「あ、あの
今日は…その…し、したくない…です。」
ナギ以外の男にこんな事を言うなんて…
真っ暗で分からないと思うが、ヒロインの顔は真っ赤になっていた。
ギルト
「…ふっ、かわいいですね。
そんな言葉も言えるんですね。
いつもは強気で、私に乗ってくるのに…」
ギルトはそう言うとヒロインに近づく。
ギルト
「今日は私から攻めろという事ですか?
そろそろこのやり取り…やめませんか?
もう…こんなですし…」
ギルトはズボンと下着をずらし、硬く反り上がったモノをヒロインに見せる。
ヒロインは目を丸くした。
ヒロイン
「きゃあ!! し、しまってください~!!!」
両手で顔を覆う。
さすがにギルトは不信に思い、ヒロインに近づき
両手を取る。
ギルト
「ユウリ様?どうなさいました?
私との関係が嫌になりましたか?」
ギルトの悲しそうな顔を見て、なんだか申し訳ない気持ちになるヒロイン。
本物のユウリだったら、きっと愛し合っていただろうに…
でも、そこまでの身代わりは絶対にできない。
ヒロイン
「…ギルトさん…私…今日
お話をしたいので、そういう事は…」
なんとか傷つけないようにとヒロインは
言葉を選んで言った。
ギルト
「…私の体がそんな事で静まらないのは知ってますよね?」
そういうと掴まれた両手を押され、ドサッとベッドへ
押し倒されてしまった。
ヒロイン
「ギ、ギルトさん!待っ…」
ギルト
「もう待てません。
あの男の事は、消してあげます」
唇と唇が近づき、ものすごい力で両手を掴まれてしまい
ヒロインは抵抗が出来ない。
ギュッと目を瞑り、唇を噛みしめた。
(ナギ…!!)
すると、ギルトの動きが止まった。
ゆっくりと目を開けると、ギルトは顔を上にあげ、
部屋の外へ意識を移しているようだ。
ギルト
「…外が騒がしいですね。
少し見てきますので、ユウリ様はここを動かずに」
サッとシャツを羽織、ギルトは部屋の外へ出て行く。
(た、助かったぁ…)
ヒロインは安堵の表情を浮かべ、ゴロリとベッドの上で寝返った。
もう少しでナギ以外の人に唇を奪われてしまう所だった。
そう思うと胸がドキドキとして、手が汗ばんだ。
ギルトが次に戻ってきたら、きっと最後までされてしまう。
その前に何としてでも逃げないと…
そう思ったヒロインは、ベッドから起き
そっと部屋のドアから廊下を覗いてみた。
廊下に顔を出すとヒロインは驚いた。
屋敷中の使用人達がバタバタと走り回りっている。
使用人
「海賊だぁ~~~~!!!」
その声にヒロインは、嬉しくて飛び上がりそうだった。
ナギが、みんなが来てくれている。
そう思うと一刻も早くこの部屋を出なければ。
ヒロインはドアをさらに開けて体を外に出すと、ギルトが慌てて戻ってきた。
ギルト
「ユウリ様!何をされているんですか?
早くお部屋へお入りください!!」
有無を言わさずギルトに部屋へと戻され、ギュッと抱きしめられる。
ギルト
「怖いですか?
大丈夫です。私が傍にいます」
ギルトは優しくヒロインを包む。
ギルトはこんなにもユウリを愛しているのかと感じた。
ギルト
「…そんな顔…今しないでください。
先ほど焦らされた分、限界なんです…」
そういうとギルトはチュッとヒロインにキスをする。
ヒロイン
「やっ!ギルトさっ!やめて!!」
ヒロインは抵抗し、ギルトの胸から逃げようとする。
ギルト
「ユ、ユウリ様!?」
すると部屋の窓ガラスが、
ガシャーンと大きな音を立てて割れた。
ヒロイン
「きゃああ!」
ヒロインは驚き、ギルトがギュッと力を込めて抱きしめる。
割れた窓をそっと見ると、見慣れた人影が立っていた。
ヒロイン
「ナ、ナギ!!!」
ナギ
「やっと見つけた」
ヒロインはギルトの胸を抜け、ナギの元へと走る。
ギルト
「ユ、ユウリ様!何をっ!!?」
ナギは裸足のヒロインを見ると、ガラスの破片が飛び散る絨毯に足を踏み入れ、
ヒロインを抱きしめた。
ヒロイン
「ナギ!ナギぃ!!」
ナギ
「大丈夫か?」
コクコクと一生懸命頷くヒロインを見て、ナギは安心した。
ギルト
「ユウリ様!」
ギルトはユウリが海賊の元へと駆け出して行った事に
唖然としていた。
ナギ
「あんた達のお嬢様はこっちだ」
割れた窓のバルコニーから、ユウリは部屋へと入った。
ヒロイン
「わ、私そっくり!!」
屋敷中の使用人や、ましてや親が気付かない意味がやっと分かった。
こんなに似ている人間がいるのかと思うくらい、
本人すら認めてしまうくらいそっくりだった。
ユウリ
「…ヒロイン…迷惑掛けたな。」
ユウリのその言葉を聞くと、ナギはヒロインを腕に抱きかかえた。
ナギ
「ヒロイン行くぞ?」
ヒロインは頷くと、ナギの首に手を回し
ギュウと抱きついた。
ナギはバルコニーから鎖鎌を使って、地上に降りた。
その姿を見たリュウガは、メンバーに合図をし、
シリウス海賊団は屋敷から走り去った。
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ヒロイン
「ナギ、私走れるよ?」
シリウスメンバーと散り散りに分かれ、集合場所の宿へと目指すナギとヒロイン。
屋敷から離れてもナギはヒロインを抱きかかえ走っていた。
ヒロイン
「靴履いてないけど、もう街見えてるし…」
そういうとナギは抱える手に力を入れて
ふっと笑うと、ヒロインを見つめた。
ナギ
「いいから、お嬢様は海賊にさらわれてろ!」
ナギの言葉に緊張の糸が切れ、ヒロインも笑顔になる。
ヒロイン
「ふふふ、お嬢様?」
ナギ
「そうだよ!
てか、なんだこの服…脱がせろって言ってるのか?」
ヒロイン
「ち、違っ!!」
屋敷にあったユウリの服を着たままな事に気付き、ヒロインは赤くなった。
ナギは他の誰でもない
ヒロインだったら、いくらでも服を脱がしたいと思った。
ナギ
「お前…なにもされなかったか?」
ヒロイン
「…えと…」
口ごもるヒロインを見て、ナギはタメ息をつき、走る事に集中した。
ナギ
「もぉいい、後で聞く…」