robbed of girl
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ナギ
「ハァ…ハァ…」
(クソっ!!!)
連れ去られたヒロインを助ける為、
ナギは宿へと全力で走っていた。
あの様子だとひとりで乗り込むのは危険だ。
リュウガに事情を話し、メンバー全員で動く事が最善と感じた。
宿に駆け込み、リュウガの部屋へと向かう途中…
ハヤテ
「ナギ兄!!」
ナギ
「ハァ…何だ!?」
食堂からハヤテの声が聞こえ、足を止める。
ハヤテ
「クククッやっぱ慌ててる!
帰ってきてるぜ!ヒロイン!!」
ナギ
「なんだと!?」
ナギはピタッと動きが止まった。
リュウガ
「あのナギもヒロインの事となると、型なしだなぁ」
ゲラゲラと笑うリュウガをよそに、
ナギは胸元のシャツを手繰り寄せ、顔の汗を拭きながら食堂へ入る。
ナギ
「…どこにいる?」
そう言うとシンの影からヒロインが姿を現す。
ナギ
「おっお前!!」
ナギは顔を見て驚いた。
さっき馬車で連れ去られたヒロインがそこにいた。
しかし先ほどと服が違う。
ソウシ
「ナーギ、大丈夫だよ?
ナギとはぐれたのか1人で街を歩いてて、
船長達が見つけたんだよ?
ほら、ヒロインちゃん
ナギ怒ってないから…」
ソウシがポンッと背中を押し、ナギの前へ立つヒロイン。
おどおどとした目でナギを見上げる。
ヒロイン
「あの…」
その声を聞き、ナギはヒロインと一緒な事に驚く。
ヒロインの頬に手を掛け、問いかけた。
ナギ
「お前…誰だ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒロイン
「あの!降ろしてください!!
人違いなんです!!」
青年
「はぁ…今回は随分手の込んだ逃亡劇ですね。
なんですかその町娘の様な服は?
それにあの男はどういうことですか?」
馬車の中で向かい合わせに座る青年に、
必死で訴えるも全く通じない。
青年
「こんな時間に外へ出るなんて、何を考えているんですか!」
嫌と言うほど、お小言を聞かされ
意味も分からないままヒロインは立派なお屋敷の門をくぐった。
窓から外をみると、丁寧に手入れをされた庭や、
光り輝く噴水が見え、
自分の住んでいる世界とはまるで違う光景に驚いた。
ヒロイン
「あ、あの! ここは…」
青年
「お嬢様、そのお芝居はもうおやめ下さい。
もうすぐ着きます。
旦那様も奥様も既にお休みになられていますので、
そのままお部屋へお連れします」
そういって広大な庭を抜けると、全貌を見渡す事のできない程
大きなお屋敷の前で降ろされた。
青年
「お嬢様? 大丈夫ですか?
お疲れになりましたか?」
ヒロイン
「あ…いやそうじゃなくて…」
話しも聞かず青年は、屋敷の中へと入っていく。
ヒロインはゴクリと喉を鳴らし、屋敷の中へと足を踏み入れた。
一歩入ると、ヒロインは息を飲んだ。
ピカピカに輝く大理石の床、たくさんの調度品が
上品に並び、ベロアの赤い絨毯が廊下を縦横するように敷かれていた。
あまりの光景に立たずんでいると、
青年
「ユウリ様?」
その名を聞き、返事をせず青年を見つめ返した。
ヒロイン
「…あの…私…違うんです。
あなた達が探しているお嬢様とは…」
???
「あぁ、ギルト。戻ったか」
ギルト
「旦那様、申し訳ございません。
わたくし達がおりながら、とんだ失態を…」
領主
「まぁいい、ユウリ
お前は明日の為に早く休みなさい…」
そう言って旦那様と言われる、この国の領主は階段の奥の部屋へと入っていった。
そしてギルトという青年は、ユウリの執事である事が分かった。
ギルト
「さぁお嬢様、お部屋へ参りますよ」
ヒロインはそれ以上、何も言う事が出来なかった。
部屋に入ってからしっかり話せば分かってくれると、必死にギルトの後を追った。
屋敷の中はどこもかしこもピカピカで、丁寧に掃除の行き届いた廊下には、
ホコリどころか汚れひとつもない。
キョロキョロと周りを見渡していると、前を歩くギルトの足音が止まった。
ギルト
「お嬢様? お部屋へお入りください。
今日はもう逃げだせないように、私が一晩中監視します。」
そういうとギルトはヒロインを部屋に入れ、ガチャリと外から鍵を掛けた。
部屋にひとり取り残され途方にくれていた。
この部屋もとても広く、天蓋付きのベットもあり、
かわいく女性らしい部屋にヒロインの心は少し踊った。
こんな部屋で生活をするなんて生涯ないだろう。
そう思うと不謹慎ながら少し部屋を中を見て回りたくなった。
そっと窓の近くに近づき、外の様子を伺おうと手を掛けた時、コンコンッと部屋のドアが鳴った。
ドキッと心臓が跳ねたヒロイン。
???
「失礼します」
黒いワンピースに白いフリルのエプロンをした女が3人部屋に入ってきた。
恐らくメイドだろう。
メイド
「ユウリ様、お湯の準備が整っております。
お着替えお手伝いいたします」
ヒロイン
「えっ?あっあの!!」
そう言うとメイド達はヒロインを囲み、風呂場へと連れていく。
そして服に手を掛け、脱がせようとする。
ヒロイン
「あの!!大丈夫です!!
じ、自分でできます!!!」
メイド
「でもお嬢様…」
ヒロイン
「ひ…ひとりで入りたいんです!!」
着ているシャツの胸元をギュッと握り、ヒロインはメイドへそう言った。
メイド達は困惑した顔をしたものの、お嬢様の言う事は絶対といった感じで
部屋から出て行った。
ヒロインはひとりになり、ナギの言葉を思い出していた。
(大丈夫、ナギは必ず来てくれる)
そう信じ、ヒロインはナギとのケンカは
自分がいけなかったと思った。
どんな状況であれ、今みたいにナギを信じなかった自分が悪い。
ヒロインはナギに会いたてしかたなくなった。
(ナギ…仲直り…したい…)
ヒロインは今自分の置かれている現状を見つめ、
ひとまずお嬢様の振りをしておく事が、先決と考え
風呂へ入る事にした。
…というのは建前で、こんな状況だが
お屋敷の風呂に入ってみたいという不謹慎な思いもあった。
服を脱ぎ、バスルームへ入ると想像を絶するものが目に飛び込んできた。
円形の大きなバスタブは、すべて白い大理石でできており
その中には生の花びらがふんだんに浮かんでいた。
バスルーム中に広がる花の甘い香り…
ヒロインは体を沈め、ナギの事を考えた。
「ハァ…ハァ…」
(クソっ!!!)
連れ去られたヒロインを助ける為、
ナギは宿へと全力で走っていた。
あの様子だとひとりで乗り込むのは危険だ。
リュウガに事情を話し、メンバー全員で動く事が最善と感じた。
宿に駆け込み、リュウガの部屋へと向かう途中…
ハヤテ
「ナギ兄!!」
ナギ
「ハァ…何だ!?」
食堂からハヤテの声が聞こえ、足を止める。
ハヤテ
「クククッやっぱ慌ててる!
帰ってきてるぜ!ヒロイン!!」
ナギ
「なんだと!?」
ナギはピタッと動きが止まった。
リュウガ
「あのナギもヒロインの事となると、型なしだなぁ」
ゲラゲラと笑うリュウガをよそに、
ナギは胸元のシャツを手繰り寄せ、顔の汗を拭きながら食堂へ入る。
ナギ
「…どこにいる?」
そう言うとシンの影からヒロインが姿を現す。
ナギ
「おっお前!!」
ナギは顔を見て驚いた。
さっき馬車で連れ去られたヒロインがそこにいた。
しかし先ほどと服が違う。
ソウシ
「ナーギ、大丈夫だよ?
ナギとはぐれたのか1人で街を歩いてて、
船長達が見つけたんだよ?
ほら、ヒロインちゃん
ナギ怒ってないから…」
ソウシがポンッと背中を押し、ナギの前へ立つヒロイン。
おどおどとした目でナギを見上げる。
ヒロイン
「あの…」
その声を聞き、ナギはヒロインと一緒な事に驚く。
ヒロインの頬に手を掛け、問いかけた。
ナギ
「お前…誰だ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒロイン
「あの!降ろしてください!!
人違いなんです!!」
青年
「はぁ…今回は随分手の込んだ逃亡劇ですね。
なんですかその町娘の様な服は?
それにあの男はどういうことですか?」
馬車の中で向かい合わせに座る青年に、
必死で訴えるも全く通じない。
青年
「こんな時間に外へ出るなんて、何を考えているんですか!」
嫌と言うほど、お小言を聞かされ
意味も分からないままヒロインは立派なお屋敷の門をくぐった。
窓から外をみると、丁寧に手入れをされた庭や、
光り輝く噴水が見え、
自分の住んでいる世界とはまるで違う光景に驚いた。
ヒロイン
「あ、あの! ここは…」
青年
「お嬢様、そのお芝居はもうおやめ下さい。
もうすぐ着きます。
旦那様も奥様も既にお休みになられていますので、
そのままお部屋へお連れします」
そういって広大な庭を抜けると、全貌を見渡す事のできない程
大きなお屋敷の前で降ろされた。
青年
「お嬢様? 大丈夫ですか?
お疲れになりましたか?」
ヒロイン
「あ…いやそうじゃなくて…」
話しも聞かず青年は、屋敷の中へと入っていく。
ヒロインはゴクリと喉を鳴らし、屋敷の中へと足を踏み入れた。
一歩入ると、ヒロインは息を飲んだ。
ピカピカに輝く大理石の床、たくさんの調度品が
上品に並び、ベロアの赤い絨毯が廊下を縦横するように敷かれていた。
あまりの光景に立たずんでいると、
青年
「ユウリ様?」
その名を聞き、返事をせず青年を見つめ返した。
ヒロイン
「…あの…私…違うんです。
あなた達が探しているお嬢様とは…」
???
「あぁ、ギルト。戻ったか」
ギルト
「旦那様、申し訳ございません。
わたくし達がおりながら、とんだ失態を…」
領主
「まぁいい、ユウリ
お前は明日の為に早く休みなさい…」
そう言って旦那様と言われる、この国の領主は階段の奥の部屋へと入っていった。
そしてギルトという青年は、ユウリの執事である事が分かった。
ギルト
「さぁお嬢様、お部屋へ参りますよ」
ヒロインはそれ以上、何も言う事が出来なかった。
部屋に入ってからしっかり話せば分かってくれると、必死にギルトの後を追った。
屋敷の中はどこもかしこもピカピカで、丁寧に掃除の行き届いた廊下には、
ホコリどころか汚れひとつもない。
キョロキョロと周りを見渡していると、前を歩くギルトの足音が止まった。
ギルト
「お嬢様? お部屋へお入りください。
今日はもう逃げだせないように、私が一晩中監視します。」
そういうとギルトはヒロインを部屋に入れ、ガチャリと外から鍵を掛けた。
部屋にひとり取り残され途方にくれていた。
この部屋もとても広く、天蓋付きのベットもあり、
かわいく女性らしい部屋にヒロインの心は少し踊った。
こんな部屋で生活をするなんて生涯ないだろう。
そう思うと不謹慎ながら少し部屋を中を見て回りたくなった。
そっと窓の近くに近づき、外の様子を伺おうと手を掛けた時、コンコンッと部屋のドアが鳴った。
ドキッと心臓が跳ねたヒロイン。
???
「失礼します」
黒いワンピースに白いフリルのエプロンをした女が3人部屋に入ってきた。
恐らくメイドだろう。
メイド
「ユウリ様、お湯の準備が整っております。
お着替えお手伝いいたします」
ヒロイン
「えっ?あっあの!!」
そう言うとメイド達はヒロインを囲み、風呂場へと連れていく。
そして服に手を掛け、脱がせようとする。
ヒロイン
「あの!!大丈夫です!!
じ、自分でできます!!!」
メイド
「でもお嬢様…」
ヒロイン
「ひ…ひとりで入りたいんです!!」
着ているシャツの胸元をギュッと握り、ヒロインはメイドへそう言った。
メイド達は困惑した顔をしたものの、お嬢様の言う事は絶対といった感じで
部屋から出て行った。
ヒロインはひとりになり、ナギの言葉を思い出していた。
(大丈夫、ナギは必ず来てくれる)
そう信じ、ヒロインはナギとのケンカは
自分がいけなかったと思った。
どんな状況であれ、今みたいにナギを信じなかった自分が悪い。
ヒロインはナギに会いたてしかたなくなった。
(ナギ…仲直り…したい…)
ヒロインは今自分の置かれている現状を見つめ、
ひとまずお嬢様の振りをしておく事が、先決と考え
風呂へ入る事にした。
…というのは建前で、こんな状況だが
お屋敷の風呂に入ってみたいという不謹慎な思いもあった。
服を脱ぎ、バスルームへ入ると想像を絶するものが目に飛び込んできた。
円形の大きなバスタブは、すべて白い大理石でできており
その中には生の花びらがふんだんに浮かんでいた。
バスルーム中に広がる花の甘い香り…
ヒロインは体を沈め、ナギの事を考えた。