恋ってやつは…(前半)
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お昼近くになり、食材調達を終えたナギとヒロインは
宿のキッチンでハヤテの好きなロールキャベツを作っていた。
ナギの優しさにヒロインは、嬉しくなり鼻歌まじりでキャベツに肉ダネを巻いていた。
ナギ
「…お前…そんなにハヤテにメシ作るのが嬉しいのか?」
ヒロイン
「えっ?」
思いがけないナギの言葉に、手を止めた。
ムスッと機嫌の悪そうな横顔を見つめると、ナギはチラッとこちらを見る。
ヒロイン
「ハヤテさんの為…っていうか…」
ナギ
「お前らいつも仲良いもんな…」
ヒロイン
「!!?」
どうしてナギがそんな事を言うのか、どういうつもりでその言葉を言ってきたのか…
さっきまでの嬉しかった気持ちが急に冷めてしまい、
無言で作業を続けた。
言ってしまったナギは、自分の大人げない言葉に反省していた。
仲間としてハヤテを心配している事は分かっていたはずなのに、
横で嬉しそうに料理している姿を見て、つい言ってしまった。
(これは…オレが悪いな…)
そうこうしているうちに、ヒロインと気まずい雰囲気の中、ロールキャベツが出来上がった。
ナギが話し掛けようとした時、
???
「あんた達、頼みがあるんだが…」
声を掛けてきたのは宿の主人だった。
宿主
「実はコックが風邪をひいてしまって来れなくてね…
今晩のメシと明日の朝食を作ってくれないかい?
もちろん報酬も払うよ!」
困った顔の宿主を見て、ヒロインはナギを見上げた。
その視線を受けて、ナギはコクッと頷いた。
ヒロイン
「はい!私達でよければ!」
宿主
「あぁ良かった。
私は料理がさっぱりダメだから、助かった。
悪いけど、食材もなくてね…買い出しもお願いしていいかな?」
宿主はお金を出し、ナギに渡す。
宿主
「足りるかい?」
ナギ
「…充分…」
ナギが宿主と、宿泊している人数やメニューの話をしている間に
ヒロインはハヤテにロールキャベツを届けようと思い、
お皿に盛りつけて、トレーに乗せた。
ヒロイン
「ナギ? 私…届けてくるね?」
さっきの気まずい雰囲気は、まだほぐれていないが、
ナギの返事を待たずにヒロインはその場を離れる事にした。
==============
ハヤテさん大丈夫かな…
ナギの作ったロールキャベツ、ハヤテさん大好きだから、絶対喜んでくれるはず!!
…でも… ナギ、なんであんな事言ったの?
ヒロインは、軽くタメ息をつくと、気を取り直して、ハヤテの部屋のドアをノックした。
コンコン…
ヒロイン
「ハヤテさん?入りまーす!」
返事が返ってこなかったが、ドアを開け中に入ると
毛布に包まって、背中を向けて寝てるハヤテの姿があった。
(あれ…?反応が無い…)
寝ているかと思ったが、もう一度声を掛ける。
ヒロイン
「ハヤテさん、大丈夫ですか?」
それでも無言のハヤテ。
トレーをキャビネットに置こうとした時、
ボソッと声が聞こえた。
ハヤテ
「…出てけよ…」
ヒロイン
「あっハヤテさん、よかった!
あのナギがハヤテさんの好きなロールキャベツ作っ…」
ハヤテ
「いらねー」
ヒロイン
「えっ…? で、でもスッゴクおいし…」
ハヤテ
「いらねーっていってんだろ!?」
ヒロイン
「キャッ!!」
ハヤテがバサッと毛布をはいで起き上がろうとした。
勢いで毛布がヒロインの持っていたトレーにぶつかり、ロールキャベツは床に落ちた。
ソウシ
「なんかスゴイ音したけど…おや?
ヒロインちゃん、ここは私が片付けるから着替えておいで?」
ヒロイン
「は…はい…」
スープが洋服に飛んで、ブラウスに染みていた。
ハヤテに怒鳴られた事、スープが床に落ちた事、
ナギと気まずい感じになってしまった事…。
ヒロインは、泣きだしてしまいそうな気持を押さえて
ハヤテの部屋を出た。
ソウシ
「…まったく…」
ハヤテ
「ドクター…オレどうしたらいい?」
泣きそうなハヤテの顔を、ソウシは優しく見つめた。
================
服を着替え、キッチンに戻ろうと廊下をウロウロしていたヒロイン。
ハヤテにもナギにも不快な思いをさせてしまい、
自分はどこにいればいいのか?
どんな顔をしてナギに会えばいいのか…
そんな事を考え、少しひとりで街を歩いてこようかと
思った瞬間、キッチンのドアが開いた。
ナギ
「!! …遅いから、どうしたかと…」
ヒロイン
「あ…今ハヤテさん…具合悪いみたいで、
あとで食べるって…」
視線を合わさないヒロインをじっと見つめた。
ナギ
「…お前はなんで洋服着替えてんだ?」
ヒロイン
「あ…えと…なんか汗かいちゃったから…」
苦しい言い訳だったかな?と思ったが、ヒロインはナギを見る事ができない。
ナギ
「…そうか…
今から買い出しに行くぞ」
ヒロイン
「私も行っていいの?」
不安そうに見つめてくるヒロインに、ナギははぁ…とタメ息をついた。
ナギ
「ヒロイン、さっきは悪かった。
オレが大人げなかった…」
ヒロイン
「えっ?」
ナギ
「…なんつぅか…そのハヤテの事で嬉しそうにしてるお前が…
その…なんだ…」
ヒロイン
「………」
顔を真っ赤にしているナギを見て、ヒロインはもしかして…と思った。
ヒロイン
「…もしかして…ナギ…やきもち?」
ナギ
「…! …わ、悪いかよ!」
そういうナギの顔が子供のように拗ねた顔で、なんだかスゴクかわいくて思わず笑ってしまった。
ヒロイン
「クスクス…」
ナギ
「あ?何笑ってんだよ!?」
ビシっとデコピンをされても、やきもちから来る言葉だったかと思うと、
嬉しくてナギのこんな顔をずっと見てたいと思った。
ナギ
「なんだよ…行くのか行かねぇのかどっちだ!?」
ヒロイン
「ふふふ、行きます!」
ナギ
「…お前それ以上笑ったら、晩飯無しだからな…」
そう言って宿を出ようとするナギの背中を追い掛け、ヒロインは市場へと向かった。
宿のキッチンでハヤテの好きなロールキャベツを作っていた。
ナギの優しさにヒロインは、嬉しくなり鼻歌まじりでキャベツに肉ダネを巻いていた。
ナギ
「…お前…そんなにハヤテにメシ作るのが嬉しいのか?」
ヒロイン
「えっ?」
思いがけないナギの言葉に、手を止めた。
ムスッと機嫌の悪そうな横顔を見つめると、ナギはチラッとこちらを見る。
ヒロイン
「ハヤテさんの為…っていうか…」
ナギ
「お前らいつも仲良いもんな…」
ヒロイン
「!!?」
どうしてナギがそんな事を言うのか、どういうつもりでその言葉を言ってきたのか…
さっきまでの嬉しかった気持ちが急に冷めてしまい、
無言で作業を続けた。
言ってしまったナギは、自分の大人げない言葉に反省していた。
仲間としてハヤテを心配している事は分かっていたはずなのに、
横で嬉しそうに料理している姿を見て、つい言ってしまった。
(これは…オレが悪いな…)
そうこうしているうちに、ヒロインと気まずい雰囲気の中、ロールキャベツが出来上がった。
ナギが話し掛けようとした時、
???
「あんた達、頼みがあるんだが…」
声を掛けてきたのは宿の主人だった。
宿主
「実はコックが風邪をひいてしまって来れなくてね…
今晩のメシと明日の朝食を作ってくれないかい?
もちろん報酬も払うよ!」
困った顔の宿主を見て、ヒロインはナギを見上げた。
その視線を受けて、ナギはコクッと頷いた。
ヒロイン
「はい!私達でよければ!」
宿主
「あぁ良かった。
私は料理がさっぱりダメだから、助かった。
悪いけど、食材もなくてね…買い出しもお願いしていいかな?」
宿主はお金を出し、ナギに渡す。
宿主
「足りるかい?」
ナギ
「…充分…」
ナギが宿主と、宿泊している人数やメニューの話をしている間に
ヒロインはハヤテにロールキャベツを届けようと思い、
お皿に盛りつけて、トレーに乗せた。
ヒロイン
「ナギ? 私…届けてくるね?」
さっきの気まずい雰囲気は、まだほぐれていないが、
ナギの返事を待たずにヒロインはその場を離れる事にした。
==============
ハヤテさん大丈夫かな…
ナギの作ったロールキャベツ、ハヤテさん大好きだから、絶対喜んでくれるはず!!
…でも… ナギ、なんであんな事言ったの?
ヒロインは、軽くタメ息をつくと、気を取り直して、ハヤテの部屋のドアをノックした。
コンコン…
ヒロイン
「ハヤテさん?入りまーす!」
返事が返ってこなかったが、ドアを開け中に入ると
毛布に包まって、背中を向けて寝てるハヤテの姿があった。
(あれ…?反応が無い…)
寝ているかと思ったが、もう一度声を掛ける。
ヒロイン
「ハヤテさん、大丈夫ですか?」
それでも無言のハヤテ。
トレーをキャビネットに置こうとした時、
ボソッと声が聞こえた。
ハヤテ
「…出てけよ…」
ヒロイン
「あっハヤテさん、よかった!
あのナギがハヤテさんの好きなロールキャベツ作っ…」
ハヤテ
「いらねー」
ヒロイン
「えっ…? で、でもスッゴクおいし…」
ハヤテ
「いらねーっていってんだろ!?」
ヒロイン
「キャッ!!」
ハヤテがバサッと毛布をはいで起き上がろうとした。
勢いで毛布がヒロインの持っていたトレーにぶつかり、ロールキャベツは床に落ちた。
ソウシ
「なんかスゴイ音したけど…おや?
ヒロインちゃん、ここは私が片付けるから着替えておいで?」
ヒロイン
「は…はい…」
スープが洋服に飛んで、ブラウスに染みていた。
ハヤテに怒鳴られた事、スープが床に落ちた事、
ナギと気まずい感じになってしまった事…。
ヒロインは、泣きだしてしまいそうな気持を押さえて
ハヤテの部屋を出た。
ソウシ
「…まったく…」
ハヤテ
「ドクター…オレどうしたらいい?」
泣きそうなハヤテの顔を、ソウシは優しく見つめた。
================
服を着替え、キッチンに戻ろうと廊下をウロウロしていたヒロイン。
ハヤテにもナギにも不快な思いをさせてしまい、
自分はどこにいればいいのか?
どんな顔をしてナギに会えばいいのか…
そんな事を考え、少しひとりで街を歩いてこようかと
思った瞬間、キッチンのドアが開いた。
ナギ
「!! …遅いから、どうしたかと…」
ヒロイン
「あ…今ハヤテさん…具合悪いみたいで、
あとで食べるって…」
視線を合わさないヒロインをじっと見つめた。
ナギ
「…お前はなんで洋服着替えてんだ?」
ヒロイン
「あ…えと…なんか汗かいちゃったから…」
苦しい言い訳だったかな?と思ったが、ヒロインはナギを見る事ができない。
ナギ
「…そうか…
今から買い出しに行くぞ」
ヒロイン
「私も行っていいの?」
不安そうに見つめてくるヒロインに、ナギははぁ…とタメ息をついた。
ナギ
「ヒロイン、さっきは悪かった。
オレが大人げなかった…」
ヒロイン
「えっ?」
ナギ
「…なんつぅか…そのハヤテの事で嬉しそうにしてるお前が…
その…なんだ…」
ヒロイン
「………」
顔を真っ赤にしているナギを見て、ヒロインはもしかして…と思った。
ヒロイン
「…もしかして…ナギ…やきもち?」
ナギ
「…! …わ、悪いかよ!」
そういうナギの顔が子供のように拗ねた顔で、なんだかスゴクかわいくて思わず笑ってしまった。
ヒロイン
「クスクス…」
ナギ
「あ?何笑ってんだよ!?」
ビシっとデコピンをされても、やきもちから来る言葉だったかと思うと、
嬉しくてナギのこんな顔をずっと見てたいと思った。
ナギ
「なんだよ…行くのか行かねぇのかどっちだ!?」
ヒロイン
「ふふふ、行きます!」
ナギ
「…お前それ以上笑ったら、晩飯無しだからな…」
そう言って宿を出ようとするナギの背中を追い掛け、ヒロインは市場へと向かった。