恋ってやつは…(前半)
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数日後、シリウス号は近くの港へ寄港する事になった。
船のメンテナンスを兼ねた、食糧や物資の補給だ。
運よく追い風とあって、今日の夕方には着けるとシンが言った。
そして医務室では、ハヤテの悲痛な叫び声が聞こえる…。
ハヤテ
「イ~~タイイタイ~~!!
ちょっドクターわざとやってねぇ? ッイタタ!」
ソウシ
「自業自得だよ?
なんでひとりであんな無茶したの?」
ハヤテ
「それは…イテッ!」
ソウシはその理由を知っていた。
昨晩リカー号の敵襲があり、いつものことながら引き分けのような、
負けそうになったリカー号が逃げ去ったような…
そんな大きな戦いではなかった。
しかしハヤテは自分で挑発をし、ロイの手下を興奮させ
油断したハヤテは右腕を少し切られてしまった。
ソウシは傷口の具合を確認し、消毒と包帯の巻き替えをしながら話していた。
ソウシ
「…ねぇハヤテ?
あの時以来ヒロインちゃんの事、
意識してない?」
その名前が出た瞬間、ハヤテの顔は真っ赤になった。
ハヤテ
「は?ぜ、全然してねぇよ!
誰があんなちんちくりんで、細っこくて男みてぇに気の強いヤツ!
オレはもっとこう…出てるとこ出てるっつーか…」
ドサッ
ハヤテの座る横の棚に洗濯物が勢いよく置かれた。
ソウシ
「おや…?」
ヒロイン
「ソウシさん、洗濯物乾いたのでバスケット入れておきました!」
ニッコリとソウシを見つめ、微笑むヒロイン。
ソウシ
「あぁ ありがとう」
ハヤテ
「お、お前!! い、今の話し!!!」
ヒロイン
「………出てるトコ出てなくて、悪かったわね!」
ハヤテ
「ぷわ!オ、オイ!!」
ハヤテの顔に洗濯物を投げつけて、部屋を出て行ったヒロイン。
ハヤテ
「な、なんだよアイツ…」
ソウシ
「ふふふ、まぁハヤテも年頃だから
あんないい子が傍にいたら、気になるのも分かるけど
ナギのだからね?」
ハヤテ
「だっから、ありえねぇって! ッテテテ
ドクター優しくしてよ!」
・・・・・・・・・・・・
医務室を出て、そろそろ港が見えてくる頃だと思い、
ハヤテは甲板へと出た。
舳先の手すりに両手をつき、はぁ…とタメ息をついた。
(さっき…ドクターが言ってた事…)
『あの時以来』とは、何を指すのか
自分が一番よく分かっていた。
以前、倉庫から出てきた古びた箱からケムリが出て、
それを吸ったヒロインが、ハヤテにベタ惚れになってしまった事件だ。
ソウシの言う通り、あの時以来ヒロインを
以前のような目で見れなくなっているのは確かだ。
ケムリのせいだったとはいえ、ハヤテにキスをせがむ熱っぽい目や、細い体のライン…
確実に『女』として、意識し始めている…。
そう思いたくないのに、ヒロインを目で追っている自分。
ナギの物だと、敵わない相手だとも分かっている…。
もう一度深くタメ息をつくとハヤテは食堂へと向かった。
・・・・・・・・・・・・
キッチンでは、数日船を空ける為
ナギとヒロインが、食材の整理に追われていた。
ヒロイン
「ナギ、これどうする? 捨てちゃう?」
ナギ
「いや、持って降りる。」
そんなやり取りを、ぼんやりと食堂のテーブルから眺めるハヤテ。
ヒロインがナギと嬉しそうに話す顔、ニコニコと笑い掛ける笑顔…
ハヤテの胸は、ギュッと締めつけられるようだ。
ハヤテ
「はぁ…」
(オレ…どうしちまったんだ?)
テーブルに伏せっていると、トワとリュウガが入ってきた。
トワ
「あれ?ハヤテさんこんなトコでどうしたんですか?
いつもだったら、一番乗りで港に降りるって甲板で待機してるのに…」
リュウガ
「どっか具合わりぃのか?」
その声にハヤテは顔を上げ、リュウガの顔をぼんやりと見つめた。
リュウガ
「あぁん?何だお前、熱でもあんのか?」
ハヤテ
「………!!!
船長!今日娼館行く!!?」
リュウガ
「あ? お前なんつーこと言ってんだ?」
ハヤテ
「行くんだろ?
行くならオレを連れてってくれ!!」
ハヤテの必死の訴えに、髭をさすりながら考え込むリュウガ。
なんとなく理由は分かるものの、どうしたものかと考えていた。
(女に飢えてるからアイツを意識しちまうんだ!
娼館で女を抱けば!!)
ハヤテはリュウガにすがる様に頼み込んだ。
船のメンテナンスを兼ねた、食糧や物資の補給だ。
運よく追い風とあって、今日の夕方には着けるとシンが言った。
そして医務室では、ハヤテの悲痛な叫び声が聞こえる…。
ハヤテ
「イ~~タイイタイ~~!!
ちょっドクターわざとやってねぇ? ッイタタ!」
ソウシ
「自業自得だよ?
なんでひとりであんな無茶したの?」
ハヤテ
「それは…イテッ!」
ソウシはその理由を知っていた。
昨晩リカー号の敵襲があり、いつものことながら引き分けのような、
負けそうになったリカー号が逃げ去ったような…
そんな大きな戦いではなかった。
しかしハヤテは自分で挑発をし、ロイの手下を興奮させ
油断したハヤテは右腕を少し切られてしまった。
ソウシは傷口の具合を確認し、消毒と包帯の巻き替えをしながら話していた。
ソウシ
「…ねぇハヤテ?
あの時以来ヒロインちゃんの事、
意識してない?」
その名前が出た瞬間、ハヤテの顔は真っ赤になった。
ハヤテ
「は?ぜ、全然してねぇよ!
誰があんなちんちくりんで、細っこくて男みてぇに気の強いヤツ!
オレはもっとこう…出てるとこ出てるっつーか…」
ドサッ
ハヤテの座る横の棚に洗濯物が勢いよく置かれた。
ソウシ
「おや…?」
ヒロイン
「ソウシさん、洗濯物乾いたのでバスケット入れておきました!」
ニッコリとソウシを見つめ、微笑むヒロイン。
ソウシ
「あぁ ありがとう」
ハヤテ
「お、お前!! い、今の話し!!!」
ヒロイン
「………出てるトコ出てなくて、悪かったわね!」
ハヤテ
「ぷわ!オ、オイ!!」
ハヤテの顔に洗濯物を投げつけて、部屋を出て行ったヒロイン。
ハヤテ
「な、なんだよアイツ…」
ソウシ
「ふふふ、まぁハヤテも年頃だから
あんないい子が傍にいたら、気になるのも分かるけど
ナギのだからね?」
ハヤテ
「だっから、ありえねぇって! ッテテテ
ドクター優しくしてよ!」
・・・・・・・・・・・・
医務室を出て、そろそろ港が見えてくる頃だと思い、
ハヤテは甲板へと出た。
舳先の手すりに両手をつき、はぁ…とタメ息をついた。
(さっき…ドクターが言ってた事…)
『あの時以来』とは、何を指すのか
自分が一番よく分かっていた。
以前、倉庫から出てきた古びた箱からケムリが出て、
それを吸ったヒロインが、ハヤテにベタ惚れになってしまった事件だ。
ソウシの言う通り、あの時以来ヒロインを
以前のような目で見れなくなっているのは確かだ。
ケムリのせいだったとはいえ、ハヤテにキスをせがむ熱っぽい目や、細い体のライン…
確実に『女』として、意識し始めている…。
そう思いたくないのに、ヒロインを目で追っている自分。
ナギの物だと、敵わない相手だとも分かっている…。
もう一度深くタメ息をつくとハヤテは食堂へと向かった。
・・・・・・・・・・・・
キッチンでは、数日船を空ける為
ナギとヒロインが、食材の整理に追われていた。
ヒロイン
「ナギ、これどうする? 捨てちゃう?」
ナギ
「いや、持って降りる。」
そんなやり取りを、ぼんやりと食堂のテーブルから眺めるハヤテ。
ヒロインがナギと嬉しそうに話す顔、ニコニコと笑い掛ける笑顔…
ハヤテの胸は、ギュッと締めつけられるようだ。
ハヤテ
「はぁ…」
(オレ…どうしちまったんだ?)
テーブルに伏せっていると、トワとリュウガが入ってきた。
トワ
「あれ?ハヤテさんこんなトコでどうしたんですか?
いつもだったら、一番乗りで港に降りるって甲板で待機してるのに…」
リュウガ
「どっか具合わりぃのか?」
その声にハヤテは顔を上げ、リュウガの顔をぼんやりと見つめた。
リュウガ
「あぁん?何だお前、熱でもあんのか?」
ハヤテ
「………!!!
船長!今日娼館行く!!?」
リュウガ
「あ? お前なんつーこと言ってんだ?」
ハヤテ
「行くんだろ?
行くならオレを連れてってくれ!!」
ハヤテの必死の訴えに、髭をさすりながら考え込むリュウガ。
なんとなく理由は分かるものの、どうしたものかと考えていた。
(女に飢えてるからアイツを意識しちまうんだ!
娼館で女を抱けば!!)
ハヤテはリュウガにすがる様に頼み込んだ。