不機嫌なのは…
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~ヒロインside~
どうしよう…。
こんな事になるつもりじゃなかったのに。。
ヒロイン
「はぁ…」
停舶中に溜まった洗濯物を干しながら
深いタメ息をついた。
ナギとこんなに気まずくなるなんて
思いもしなかった。
今考えると、ものすごく子供っぽい事でナギに当たっちゃったし、
そもそもナギにとってはどうでもいいコトで…
『どうでもいいコト…』
ヒロイン
「はぁ…」
考えれば考えるほど、後悔する。。
ポコッ
ヒロイン
「!? あっシンさん!」
シン
「シンさん、じゃねぇ!
お前は黙って洗濯ができないのか?」
筒状に丸めた紙で頭を叩かれた。
ヒロイン
「うるさかったですか…?」
何も話してなかったし、洗濯物を干すのに音なんてしないし…
シン
「お前のタメ息がうるさくて舵に集中出来ないだろうが」
ヒロイン
「…すいません…」
洗濯物の量が多くて、二階の航海室近くのデッキにもロープを張っていた。
お天気がいいので、航海室の窓を開けていたらしい…
こんな時にシンさんのキツイ言葉聞きたくないよ…
なんだか悲しい気持ちになり
最後の洗濯物をカゴから出すと、急いで干した。
シン
「オイ、そこ終わったのなら
こっちへ来い! この部屋の掃除をしろ!」
え~…っと思ったけど、キッチンでナギと2人っきりになるよりマシかも。。
ヒロイン
「はい」
シン
「…なんだ、やけに素直だな。
ナギとは気まずいだろうから、ここに居させてやる」
!?
なんで知ってるの?
私の驚いた顔がよっぽどおもしろかったのか、
シンさんはクククっと笑うと航海室のドアを開けて
私を招き入れた。
・・・・・・・・
やっぱり…
シンさんの部屋は、いつもきれいで
むしろ他人に掃除なんかされたくないってタイプ。
なのに私を呼んだのは、私とナギのコトおもしろがってるからだ。
シン
「おいヒロイン、聞いてやってもいいぞ」
ヒロイン
「な、何をですか?」
舵を取り、前を向きながら
ニヤっとした笑みを浮かべ目線だけを私に向ける。
シン
「クククっ 今日の服新しいな?
昨日街で買ったのか?」
ヒロイン
「!!!!!」
私はきっと顔が真っ赤になってると思う。
全部見透かされた様で恥ずかしくなり、
バッと両手でシャツを隠した。
シンさんはますます意地悪な笑みを浮かべて
話し続ける。
シン
「あの男にそういう事望むだけ無駄だってわからないのか?
お前の頭にも少しは脳みそ入っているだろ?」
ヒロイン
「す、少しはって!!
ちゃんと入ってます! それに分かってます!!!」
必要以上に大きな声を出してしまい、、
その事で悩んでるって大声で叫んでしまったようなものだ。。
シンさんの手の上で転がされてる。。
ヒロイン
「~~~~~~わ、私もう行きます!!」
これ以上ここにいたら、シンさんに何言われるか分らない。
シン
「なんだ、もういいのか?」
ヒロイン
「はい! 失礼します!!」
私は苛立ちながらドアに向かって歩き、ドアノブに手を掛けた。
シン
「あぁ、そうそう…」
ヒロイン
「…なんですか?」
思いっきり嫌味な声で聞き返した。
シン
「あいつ料理焦がしたらしいぞ。
ハヤテが大騒ぎしてたが、オレの知る限り初めてじゃないか?」
ヒロイン
「えっ?ナギが?」
信じられない。。 なんで?
あんなに何でも完璧にこなす人が…
シン
「まぁお前らの事なんて、どうでもいいが
まともにメシが食えるようにだけしてくれ」
そう言って海へと視線を戻すシンさん。
…あれ?
シンさんそれってなんだか…
遠回しに「早く仲直りしろ」って言ってくれてるみたい…
私はジッとシンさんを見つめてしまった。
シン
「なんだ? もっと聞いてほしいのか?」
ヒロイン
「!? ち、違います!!
あの、でも…ありがとうございます!」
そう言って部屋を出た。
===============
ナギがお料理を焦がすなんて…
急いでキッチンに行って、ナギの顔をみたいけど、
さっきハヤテさんに会ったら…
ハヤテ
「ナギ兄スッゲー機嫌悪ぃの!
オレなんも言い返せねぇし、これ以上近寄んなってオーラ全開だし…」
って言ってたし。。
どうしよぉ~~~~!!!!
なんでこんな事になっちゃったんだろぅ。
トワ
「あー!ヒロインさん発見です!!
こんなトコにいたんですね!」
甲板の手すりにもたれて海を見ていた私に
トワくんの元気な声が聞こえた。
少し離れた所から呼ばれたから、トワくんは小走りで近寄ってきた。
ヒロイン
「あっごめんね?
サボってたわけじゃなくて…えっと」
トワ
「?
ヒロインさん、お風呂掃除一緒にしませんか?
そこが終われば夕食だそうです♪」
トワくんは何も知らないみたいで、無邪気な笑顔を向ける。
ヒロイン
「うん!」
トワくんの笑顔は元気が出るな!
よっし! 頑張ってナギと仲直りしよう!!
トワ
「ヒロインさん、ホントその髪型似合ってますね!
僕、前のも好きですけど、今のも大好きです♡」
いつもだったら素直に喜んじゃうとこだけど、
ナギとの事を考えると…
ヒロイン
「トワくん… …ありがとう…」
薄い反応にトワくんがあれ?っと不思議そうな顔をしたけど、
私は歩きだした。
============
船内に入りトワくんとお風呂場へ向かうと
キッチンのある廊下からナギが歩いてくる。
うわぁ、ど、どうしよぅ!!
仲直りしようって思ったけど、イキナリ過ぎるし…
気まずいよぉ。。
トワくんはナギを見つけると、嬉しそうに声を掛ける。
チラッとナギの顔を見上げると、私の事なんか一切見ず
この場に私がいないかのように話してる。
あっ…
ズキンと胸が痛み、本当に怒らせちゃったんだって思ったら、
ジワっと涙が浮かんできた。
「お前はどこにいたんだ?」って
「なんで手伝いに来ないんだ!」って
いつもみたいに怒られて、
仲直りのきっかけが出来るんじゃないかって思ってた。
ナギにもトワくんにもこんな顔見せられない。
トワくんの後ろでずっと俯いていた。
トワ
「じゃあ行きますね♪ ヒロインさん行きましょう?」
ヒロイン
「あ…うん…」
話しが終わりトワくんが歩きだす。
ナギもトワくんとすれ違い、私の右側にきた。
それでも…
それでも何か声を掛けてくれるんじゃないかって、
歩くのをためらっていた…
でもナギは何も言わず、私の横を通り過ぎようとしてる…
うそ…
頭の中が真っ白になった。。
絶望的な気持ちになり、その場で泣きだしてしまいそうになった。
私、ナギをこんなに怒らせちゃったんだ…
すれ違い様に
スッと右手の平に、指が触れた感触が走る。
!!?
えっ?と、目線を右手に移すと
ナギの指が私の掌を確かめるようになぞり、
名残惜しそうに指先を絡めていった。
本当に一瞬の出来事だったのに、私の体はボッと熱くなり
すぐにナギの方を振り返った。
倉庫へ向かう背中が見えた。
ヒロイン
「ト、トワくん!
ごめんね、私ちょっとナギに話しがあるの!」
トワ
「えっヒロインさん!??」
トワくんの返事も聞かないまま、ナギの背中を追い掛けた。
どうしよう…。
こんな事になるつもりじゃなかったのに。。
ヒロイン
「はぁ…」
停舶中に溜まった洗濯物を干しながら
深いタメ息をついた。
ナギとこんなに気まずくなるなんて
思いもしなかった。
今考えると、ものすごく子供っぽい事でナギに当たっちゃったし、
そもそもナギにとってはどうでもいいコトで…
『どうでもいいコト…』
ヒロイン
「はぁ…」
考えれば考えるほど、後悔する。。
ポコッ
ヒロイン
「!? あっシンさん!」
シン
「シンさん、じゃねぇ!
お前は黙って洗濯ができないのか?」
筒状に丸めた紙で頭を叩かれた。
ヒロイン
「うるさかったですか…?」
何も話してなかったし、洗濯物を干すのに音なんてしないし…
シン
「お前のタメ息がうるさくて舵に集中出来ないだろうが」
ヒロイン
「…すいません…」
洗濯物の量が多くて、二階の航海室近くのデッキにもロープを張っていた。
お天気がいいので、航海室の窓を開けていたらしい…
こんな時にシンさんのキツイ言葉聞きたくないよ…
なんだか悲しい気持ちになり
最後の洗濯物をカゴから出すと、急いで干した。
シン
「オイ、そこ終わったのなら
こっちへ来い! この部屋の掃除をしろ!」
え~…っと思ったけど、キッチンでナギと2人っきりになるよりマシかも。。
ヒロイン
「はい」
シン
「…なんだ、やけに素直だな。
ナギとは気まずいだろうから、ここに居させてやる」
!?
なんで知ってるの?
私の驚いた顔がよっぽどおもしろかったのか、
シンさんはクククっと笑うと航海室のドアを開けて
私を招き入れた。
・・・・・・・・
やっぱり…
シンさんの部屋は、いつもきれいで
むしろ他人に掃除なんかされたくないってタイプ。
なのに私を呼んだのは、私とナギのコトおもしろがってるからだ。
シン
「おいヒロイン、聞いてやってもいいぞ」
ヒロイン
「な、何をですか?」
舵を取り、前を向きながら
ニヤっとした笑みを浮かべ目線だけを私に向ける。
シン
「クククっ 今日の服新しいな?
昨日街で買ったのか?」
ヒロイン
「!!!!!」
私はきっと顔が真っ赤になってると思う。
全部見透かされた様で恥ずかしくなり、
バッと両手でシャツを隠した。
シンさんはますます意地悪な笑みを浮かべて
話し続ける。
シン
「あの男にそういう事望むだけ無駄だってわからないのか?
お前の頭にも少しは脳みそ入っているだろ?」
ヒロイン
「す、少しはって!!
ちゃんと入ってます! それに分かってます!!!」
必要以上に大きな声を出してしまい、、
その事で悩んでるって大声で叫んでしまったようなものだ。。
シンさんの手の上で転がされてる。。
ヒロイン
「~~~~~~わ、私もう行きます!!」
これ以上ここにいたら、シンさんに何言われるか分らない。
シン
「なんだ、もういいのか?」
ヒロイン
「はい! 失礼します!!」
私は苛立ちながらドアに向かって歩き、ドアノブに手を掛けた。
シン
「あぁ、そうそう…」
ヒロイン
「…なんですか?」
思いっきり嫌味な声で聞き返した。
シン
「あいつ料理焦がしたらしいぞ。
ハヤテが大騒ぎしてたが、オレの知る限り初めてじゃないか?」
ヒロイン
「えっ?ナギが?」
信じられない。。 なんで?
あんなに何でも完璧にこなす人が…
シン
「まぁお前らの事なんて、どうでもいいが
まともにメシが食えるようにだけしてくれ」
そう言って海へと視線を戻すシンさん。
…あれ?
シンさんそれってなんだか…
遠回しに「早く仲直りしろ」って言ってくれてるみたい…
私はジッとシンさんを見つめてしまった。
シン
「なんだ? もっと聞いてほしいのか?」
ヒロイン
「!? ち、違います!!
あの、でも…ありがとうございます!」
そう言って部屋を出た。
===============
ナギがお料理を焦がすなんて…
急いでキッチンに行って、ナギの顔をみたいけど、
さっきハヤテさんに会ったら…
ハヤテ
「ナギ兄スッゲー機嫌悪ぃの!
オレなんも言い返せねぇし、これ以上近寄んなってオーラ全開だし…」
って言ってたし。。
どうしよぉ~~~~!!!!
なんでこんな事になっちゃったんだろぅ。
トワ
「あー!ヒロインさん発見です!!
こんなトコにいたんですね!」
甲板の手すりにもたれて海を見ていた私に
トワくんの元気な声が聞こえた。
少し離れた所から呼ばれたから、トワくんは小走りで近寄ってきた。
ヒロイン
「あっごめんね?
サボってたわけじゃなくて…えっと」
トワ
「?
ヒロインさん、お風呂掃除一緒にしませんか?
そこが終われば夕食だそうです♪」
トワくんは何も知らないみたいで、無邪気な笑顔を向ける。
ヒロイン
「うん!」
トワくんの笑顔は元気が出るな!
よっし! 頑張ってナギと仲直りしよう!!
トワ
「ヒロインさん、ホントその髪型似合ってますね!
僕、前のも好きですけど、今のも大好きです♡」
いつもだったら素直に喜んじゃうとこだけど、
ナギとの事を考えると…
ヒロイン
「トワくん… …ありがとう…」
薄い反応にトワくんがあれ?っと不思議そうな顔をしたけど、
私は歩きだした。
============
船内に入りトワくんとお風呂場へ向かうと
キッチンのある廊下からナギが歩いてくる。
うわぁ、ど、どうしよぅ!!
仲直りしようって思ったけど、イキナリ過ぎるし…
気まずいよぉ。。
トワくんはナギを見つけると、嬉しそうに声を掛ける。
チラッとナギの顔を見上げると、私の事なんか一切見ず
この場に私がいないかのように話してる。
あっ…
ズキンと胸が痛み、本当に怒らせちゃったんだって思ったら、
ジワっと涙が浮かんできた。
「お前はどこにいたんだ?」って
「なんで手伝いに来ないんだ!」って
いつもみたいに怒られて、
仲直りのきっかけが出来るんじゃないかって思ってた。
ナギにもトワくんにもこんな顔見せられない。
トワくんの後ろでずっと俯いていた。
トワ
「じゃあ行きますね♪ ヒロインさん行きましょう?」
ヒロイン
「あ…うん…」
話しが終わりトワくんが歩きだす。
ナギもトワくんとすれ違い、私の右側にきた。
それでも…
それでも何か声を掛けてくれるんじゃないかって、
歩くのをためらっていた…
でもナギは何も言わず、私の横を通り過ぎようとしてる…
うそ…
頭の中が真っ白になった。。
絶望的な気持ちになり、その場で泣きだしてしまいそうになった。
私、ナギをこんなに怒らせちゃったんだ…
すれ違い様に
スッと右手の平に、指が触れた感触が走る。
!!?
えっ?と、目線を右手に移すと
ナギの指が私の掌を確かめるようになぞり、
名残惜しそうに指先を絡めていった。
本当に一瞬の出来事だったのに、私の体はボッと熱くなり
すぐにナギの方を振り返った。
倉庫へ向かう背中が見えた。
ヒロイン
「ト、トワくん!
ごめんね、私ちょっとナギに話しがあるの!」
トワ
「えっヒロインさん!??」
トワくんの返事も聞かないまま、ナギの背中を追い掛けた。