不機嫌なのは…
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~ナギside~
今まで料理を焦がしたのは2回。
1回目はまだ料理を始めたばかりの頃に
オーブンで魚を焼いてる最中に敵襲があって
それどころではなくなった。
そしてもう1回は…今日だ。
考え事をしていて、目の前でどんどん煮詰まっていくビーフシチューを
ぼんやり眺めてた。
理由は分かってる…。
夕飯の支度をしているオレは、この場にアイツがいない事に
はぁ…とタメ息をついた。
料理ダメにするとかありねぇ…
オレが何したっていうんだよ!?
イライラしているオレに追い打ちを掛ける様に
食堂からカウンター越しにハヤテが声を掛けてきた。
ハヤテ
「うわ! んだよこの焦げくせぇ匂い!!
ナギ兄が失敗すんの初めて見たぜ!」
コイツ…。
ホント神経を逆なでするヤツだな…。
ナギ
「…食うもんならない。見てわかるだろ?」
ハヤテ
「えぇ!! オレ腹減って死んじゃうよ!」
あれだけ昼飯もおやつも食っといて…
怒鳴りつけようと思ったが、
ハヤテはいつもの行動をしてるだけだ。
いつもと違うのはオレだ…
ナギ
「…オラ、これで我慢しろ!!」
ハヤテに向かってリンゴを投げた。
ハヤテ
「えっ…」
ナギ
「これ以上文句言うな、オレは忙しいから出てけ」
ハヤテはそれ以上何も言い返さず、
リンゴを食うシャリっという音が遠ざかっていった。
いつもだったら「少ねぇ」だの「もっと」だの
ギャーギャー騒ぐトコだろうが、
さすがに感じ取ったのかもしれない。
なんかハヤテに当たっちまったな…
はぁ…
なんでこんな事になっちまったんだ…
=================
そもそも昨日の夕方前の買い出しまでは何でもなかった…はず。
昨日まで停舶していた港で
それぞれが買い出しをしていた。
オレとヒロインは、いつものように一緒に買い出しに行って
その後、「理髪店に行きたい」と前々から言っていたから
ヒロインを送り届け、帰りも迎えに行くと言ったが
治安もいい国だし、船が見える場所だからという事で
迎えにはいかず1人で船に帰す事にした。
・・・・
ここまで…普通だよな…?
で、帰ってきてニコニコ嬉しそうに抱きついてきて、
オレがそういう事すんなって言って…
もしかしてコレか?
いや、その後 夕飯をみんなで食べに行った時も
船長やドクターに「かわいい」だの「似合う」だの言われて
照れくさそうに笑ってた。
宿に戻ってからだ…
出航は翌朝。(つまり今日。)
宿で朝食を取ってから出航すると言われてたから
仕込みの準備もないし、久々にヒロインとゆっくり寝れると…
いや、もしかしたら『そういう』事になるかもしれないと、
少しオレは浮かれてたのかもしれない。
風呂から出てくると、先にベッドに入ったヒロインは
背中を向けて寝てて、オレがベッドに入っても、
いつものように腕枕をしようとしても一向に動かなかった。。
寝てた訳じゃなさそうだったが…
今朝は出航の準備や、買い出した物の整理なんかで追われて
ろくに顔を見てないし、
昼飯の準備の時だって、話し掛けて欲しくないのか
わざと動き回って、オレと2人にならないようにしてた…
はぁ… オレ…
カタン!
ナギ
「!?」
ソウシ
「あっごめんね。
何回か声掛けたんだけど…」
物音にハッと顔を上げると、キッチンの入り口にドクターがいた。
ソウシ
「…? それ…ナギがやったの?」
シンクで焦げ付いた鍋をガシガシと磨いてる途中だった。
ナギ
「………」
答えなくても、ドクターには全部バレてるんだろ?
視線を手元に戻し、鍋を磨き続けた。
ソウシ
「ふふふ、相談だったらいつでも聞くよ?」
顔は見なかったが、
料理を焦がした理由もイライラしてる訳も
お見通しって顔で歩いて行ったに違いない。
ナギ
「チッ 何しにきたんだ…」
今まで料理を焦がしたのは2回。
1回目はまだ料理を始めたばかりの頃に
オーブンで魚を焼いてる最中に敵襲があって
それどころではなくなった。
そしてもう1回は…今日だ。
考え事をしていて、目の前でどんどん煮詰まっていくビーフシチューを
ぼんやり眺めてた。
理由は分かってる…。
夕飯の支度をしているオレは、この場にアイツがいない事に
はぁ…とタメ息をついた。
料理ダメにするとかありねぇ…
オレが何したっていうんだよ!?
イライラしているオレに追い打ちを掛ける様に
食堂からカウンター越しにハヤテが声を掛けてきた。
ハヤテ
「うわ! んだよこの焦げくせぇ匂い!!
ナギ兄が失敗すんの初めて見たぜ!」
コイツ…。
ホント神経を逆なでするヤツだな…。
ナギ
「…食うもんならない。見てわかるだろ?」
ハヤテ
「えぇ!! オレ腹減って死んじゃうよ!」
あれだけ昼飯もおやつも食っといて…
怒鳴りつけようと思ったが、
ハヤテはいつもの行動をしてるだけだ。
いつもと違うのはオレだ…
ナギ
「…オラ、これで我慢しろ!!」
ハヤテに向かってリンゴを投げた。
ハヤテ
「えっ…」
ナギ
「これ以上文句言うな、オレは忙しいから出てけ」
ハヤテはそれ以上何も言い返さず、
リンゴを食うシャリっという音が遠ざかっていった。
いつもだったら「少ねぇ」だの「もっと」だの
ギャーギャー騒ぐトコだろうが、
さすがに感じ取ったのかもしれない。
なんかハヤテに当たっちまったな…
はぁ…
なんでこんな事になっちまったんだ…
=================
そもそも昨日の夕方前の買い出しまでは何でもなかった…はず。
昨日まで停舶していた港で
それぞれが買い出しをしていた。
オレとヒロインは、いつものように一緒に買い出しに行って
その後、「理髪店に行きたい」と前々から言っていたから
ヒロインを送り届け、帰りも迎えに行くと言ったが
治安もいい国だし、船が見える場所だからという事で
迎えにはいかず1人で船に帰す事にした。
・・・・
ここまで…普通だよな…?
で、帰ってきてニコニコ嬉しそうに抱きついてきて、
オレがそういう事すんなって言って…
もしかしてコレか?
いや、その後 夕飯をみんなで食べに行った時も
船長やドクターに「かわいい」だの「似合う」だの言われて
照れくさそうに笑ってた。
宿に戻ってからだ…
出航は翌朝。(つまり今日。)
宿で朝食を取ってから出航すると言われてたから
仕込みの準備もないし、久々にヒロインとゆっくり寝れると…
いや、もしかしたら『そういう』事になるかもしれないと、
少しオレは浮かれてたのかもしれない。
風呂から出てくると、先にベッドに入ったヒロインは
背中を向けて寝てて、オレがベッドに入っても、
いつものように腕枕をしようとしても一向に動かなかった。。
寝てた訳じゃなさそうだったが…
今朝は出航の準備や、買い出した物の整理なんかで追われて
ろくに顔を見てないし、
昼飯の準備の時だって、話し掛けて欲しくないのか
わざと動き回って、オレと2人にならないようにしてた…
はぁ… オレ…
カタン!
ナギ
「!?」
ソウシ
「あっごめんね。
何回か声掛けたんだけど…」
物音にハッと顔を上げると、キッチンの入り口にドクターがいた。
ソウシ
「…? それ…ナギがやったの?」
シンクで焦げ付いた鍋をガシガシと磨いてる途中だった。
ナギ
「………」
答えなくても、ドクターには全部バレてるんだろ?
視線を手元に戻し、鍋を磨き続けた。
ソウシ
「ふふふ、相談だったらいつでも聞くよ?」
顔は見なかったが、
料理を焦がした理由もイライラしてる訳も
お見通しって顔で歩いて行ったに違いない。
ナギ
「チッ 何しにきたんだ…」
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