コトダマ
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☆おまけ☆
シリウス号へ戻ると、リュウガの宣言通り
真夜中の宴が開催された。
腕を痛めているヒロインは、何も手伝わせてもらえず
忙しく動くナギを目で追う事しか出来なかった。
しばらくして、料理を出し終えたナギが腰を下ろすのを見て
傍に行こうとしたが、お決まりの男同士の下ネタトークが始まった。
いつもだったら、別に気にせず
この場にいるのだが、何だか今日はそんな気分になれない。
ヒロインはそっとその場を離れ
二階のデッキに上がり、町の方を見つめた。
遠くに細く煙りが立っている場所を見つけ
ジョルジュを思った。
すると、突然スルリとオナカに手が周り
厚い胸板にトンッと背中がぶつかった。
ヒロイン
「…あ…ナギ…」
ナギ
「…よく分かったな」
ナギの声が耳元から聞こえ、くすぐったさに
ゾワッと体が泡立った。
ヒロイン
「…分かるよ…いい匂いだもん…」
ナギ
「…またそれか…」
ヒロイン
「ふふっ、今日は焼いたお肉の匂い♪」
ナギに寄り掛かり、ヒロインは「はぁ…」と息を吐いた。
ナギ
「ん? 疲れたか?」
ヒロイン
「ん…少しだけ…
何かスッゴイ色々あり過ぎて…」
甘えるように寄り掛かるヒロインの肩に
ナギは顔を埋めた。
ヒロイン
「ふふっ珍しいね?
ナギがこんなトコでギュッてしてくるの
皆に見つかったら怒られちゃう…」
ナギ
「皆もう疲れ切って、部屋に戻った。
それに…こんな事させたのは、お前のせいだろ?」
ヒロイン
「え?」
するとナギの手が緩み、体が向かい合わせになるように
そっと振り返らせた。
見上げたナギの目は少し怒っているように見える。
ナギ
「…ジョルジュとあんま仲良くなってんなよ…」
ヒロイン
「!!!」
ストレートな嫉妬心に、ヒロインは驚いた。
ナギ
「…ヒロイン…オレだけのモノだろ?」
ナギの大きな手が頬を包む。
切なく見つめられ、胸がキュンと締め付けられる。
深夜を通り越し、空は夜明けを匂わせるように紫色に染まり出す。
ヒロイン
「…ナギ…酔ってる?」
ナギ
「…はぐらかすな…」
ナギの目は真剣だった。
ヒロインは堪らなくなり、そのまま少しだけ背伸びをして
チュッとナギの唇に、キスをした。
ナギ
「っ!」
ヒロイン
「…ずっとナギのモノ…だよ?
こんな事したいって思うのもナギだけ…」
そう言ってヒロインは、ナギがいつもしてくれるように
啄むようなキスを何度もナギにした。
ナギ
「ン…ヒロイン…」
自分も少し酔っているのかもしれない。
もう止まらなくなってしまう。
ナギを求めるように、深く唇を押し当てると
初めて自分からナギの唇を舌で割った。
ナギ
「っ! …はぁ…ヒロイン…」
ナギは一瞬驚いたようだったが、すぐにスイッチが入り
ヒロインよりもさらに激しく深いキスで反撃した。
ヒロイン
「ン…ナギ…」
トロトロに溶けてしまった思考のせいで、ヒロインはうっかり怪我をしている左腕を使って
ナギの体に手を回してしまう。
ヒロイン
「んっっっ!!!」
ナギ
「!?」
痛みが体を走り、ヒロインは思わずナギの唇から離れてしまう。
ヒロイン
「っっっ~~~~…」
ナギ
「あっ悪い! 大丈夫か?」
ナギが心配そうに覗き込んでくる。
ヒロインは顔をしかめながらも、コクコクと頷いた。
ナギ
「…今日は…止めておいた方がいいな…」
ヒロイン
「えっ?!」
やっとナギとの甘い時間を過ごせると、体はすっかりその気になっていたヒロイン。
ナギの言葉に、ションボリと膨らんだ胸が萎んでいく。
そのガッカリした様子に、ナギは「ふっ」と微笑んだ。
そしてヒロインの膝の後ろに手を回し
そのままグッと抱き上げた。
ヒロイン
「えっ!? ちょっ…何?!」
慌てるヒロインにナギは唇にチュッとキスを落とす。
ナギ
「ここでキスするのをだ…
…部屋行って、お前が動かなくてもいいくらい
十分満足させてやる。
今回の件終わったら、お前を抱くって約束したしな…」
ヒロイン
「!」
ナギの驚きの発言に、またしても胸が高鳴るヒロイン。
もう全てをナギに任せ、ヒロインは抱かれたナギの肩に指を這わした。
ナギ
「ん?」
ヒロイン
「ふふっ何て書いたか分かる?」
細い指が動く度、くすぐったさを覚える。
それに今のこの雰囲気と、単純な文字に
答えはすぐ分かった。
ナギ
「…分かんねぇ…」
ヒロイン
「えー? じゃもう一回書くね?」
ナギは伝わるように必死に文字を書くヒロインが可愛くて
何度かそのやり取りをした。
ヒロイン
「もぉ! ナギ、答え分かってるでしょ!?」
ナギ
「ふっ…さぁな?
書くだけじゃ伝わんねぇな…」
ヒロイン
「!」
意地悪く微笑むナギを見て、ヒロインもニッコリ微笑んだ。
そしてナギの耳に唇を寄せ
コソッと囁いた。
ヒロイン
「あのね…大好きだよナギ♡」
ナギ
「ふっ…あぁ、オレもだ…」
部屋に行くまでの間も、抱かれながら何度もキスを交わし
ナギとヒロインは、白んで行く空を無視するように
甘い時間を過ごしたのだった…。
☆あとがき☆
長いお話を最後までお読み頂き、ありがとうございました!
Lemon tartからの続きのお話で、書いてみました。
Lemon tartはヒロインちゃんの心情を
今回のお話は、ナギの心情を書いてみました。
お互いに、仕事の為と分かっていても
割り切れない思いを抱き、葛藤していく様子を感じて頂けたら嬉しいです!
ジョルジュは書いている内に、当初のイメージと大分変ってしまいましたが
何だかとっても好感の持てる男に書き上がり
これはこれで良かったと…(^-^;
勝手に納得しています。。
(初めは嫌な男にしようと思っていたので…)
今回のアップにかなりお時間を頂いてしまいましたが
いよいよ次回作は、現代版のcoffretの続編をアップしてい行きたいと思ってます♪
またお時間掛かるかもしれませんが、お楽しみ頂けるよう頑張ります!!
最後までお読み頂き、本当にありがとうございます!
たくさんの感謝の気持ちを込めて…☆ koma
♡みゅー様、少し遅れてしまいましたが、
お誕生日おめでとうございます(*^-^*)
シリウス号へ戻ると、リュウガの宣言通り
真夜中の宴が開催された。
腕を痛めているヒロインは、何も手伝わせてもらえず
忙しく動くナギを目で追う事しか出来なかった。
しばらくして、料理を出し終えたナギが腰を下ろすのを見て
傍に行こうとしたが、お決まりの男同士の下ネタトークが始まった。
いつもだったら、別に気にせず
この場にいるのだが、何だか今日はそんな気分になれない。
ヒロインはそっとその場を離れ
二階のデッキに上がり、町の方を見つめた。
遠くに細く煙りが立っている場所を見つけ
ジョルジュを思った。
すると、突然スルリとオナカに手が周り
厚い胸板にトンッと背中がぶつかった。
ヒロイン
「…あ…ナギ…」
ナギ
「…よく分かったな」
ナギの声が耳元から聞こえ、くすぐったさに
ゾワッと体が泡立った。
ヒロイン
「…分かるよ…いい匂いだもん…」
ナギ
「…またそれか…」
ヒロイン
「ふふっ、今日は焼いたお肉の匂い♪」
ナギに寄り掛かり、ヒロインは「はぁ…」と息を吐いた。
ナギ
「ん? 疲れたか?」
ヒロイン
「ん…少しだけ…
何かスッゴイ色々あり過ぎて…」
甘えるように寄り掛かるヒロインの肩に
ナギは顔を埋めた。
ヒロイン
「ふふっ珍しいね?
ナギがこんなトコでギュッてしてくるの
皆に見つかったら怒られちゃう…」
ナギ
「皆もう疲れ切って、部屋に戻った。
それに…こんな事させたのは、お前のせいだろ?」
ヒロイン
「え?」
するとナギの手が緩み、体が向かい合わせになるように
そっと振り返らせた。
見上げたナギの目は少し怒っているように見える。
ナギ
「…ジョルジュとあんま仲良くなってんなよ…」
ヒロイン
「!!!」
ストレートな嫉妬心に、ヒロインは驚いた。
ナギ
「…ヒロイン…オレだけのモノだろ?」
ナギの大きな手が頬を包む。
切なく見つめられ、胸がキュンと締め付けられる。
深夜を通り越し、空は夜明けを匂わせるように紫色に染まり出す。
ヒロイン
「…ナギ…酔ってる?」
ナギ
「…はぐらかすな…」
ナギの目は真剣だった。
ヒロインは堪らなくなり、そのまま少しだけ背伸びをして
チュッとナギの唇に、キスをした。
ナギ
「っ!」
ヒロイン
「…ずっとナギのモノ…だよ?
こんな事したいって思うのもナギだけ…」
そう言ってヒロインは、ナギがいつもしてくれるように
啄むようなキスを何度もナギにした。
ナギ
「ン…ヒロイン…」
自分も少し酔っているのかもしれない。
もう止まらなくなってしまう。
ナギを求めるように、深く唇を押し当てると
初めて自分からナギの唇を舌で割った。
ナギ
「っ! …はぁ…ヒロイン…」
ナギは一瞬驚いたようだったが、すぐにスイッチが入り
ヒロインよりもさらに激しく深いキスで反撃した。
ヒロイン
「ン…ナギ…」
トロトロに溶けてしまった思考のせいで、ヒロインはうっかり怪我をしている左腕を使って
ナギの体に手を回してしまう。
ヒロイン
「んっっっ!!!」
ナギ
「!?」
痛みが体を走り、ヒロインは思わずナギの唇から離れてしまう。
ヒロイン
「っっっ~~~~…」
ナギ
「あっ悪い! 大丈夫か?」
ナギが心配そうに覗き込んでくる。
ヒロインは顔をしかめながらも、コクコクと頷いた。
ナギ
「…今日は…止めておいた方がいいな…」
ヒロイン
「えっ?!」
やっとナギとの甘い時間を過ごせると、体はすっかりその気になっていたヒロイン。
ナギの言葉に、ションボリと膨らんだ胸が萎んでいく。
そのガッカリした様子に、ナギは「ふっ」と微笑んだ。
そしてヒロインの膝の後ろに手を回し
そのままグッと抱き上げた。
ヒロイン
「えっ!? ちょっ…何?!」
慌てるヒロインにナギは唇にチュッとキスを落とす。
ナギ
「ここでキスするのをだ…
…部屋行って、お前が動かなくてもいいくらい
十分満足させてやる。
今回の件終わったら、お前を抱くって約束したしな…」
ヒロイン
「!」
ナギの驚きの発言に、またしても胸が高鳴るヒロイン。
もう全てをナギに任せ、ヒロインは抱かれたナギの肩に指を這わした。
ナギ
「ん?」
ヒロイン
「ふふっ何て書いたか分かる?」
細い指が動く度、くすぐったさを覚える。
それに今のこの雰囲気と、単純な文字に
答えはすぐ分かった。
ナギ
「…分かんねぇ…」
ヒロイン
「えー? じゃもう一回書くね?」
ナギは伝わるように必死に文字を書くヒロインが可愛くて
何度かそのやり取りをした。
ヒロイン
「もぉ! ナギ、答え分かってるでしょ!?」
ナギ
「ふっ…さぁな?
書くだけじゃ伝わんねぇな…」
ヒロイン
「!」
意地悪く微笑むナギを見て、ヒロインもニッコリ微笑んだ。
そしてナギの耳に唇を寄せ
コソッと囁いた。
ヒロイン
「あのね…大好きだよナギ♡」
ナギ
「ふっ…あぁ、オレもだ…」
部屋に行くまでの間も、抱かれながら何度もキスを交わし
ナギとヒロインは、白んで行く空を無視するように
甘い時間を過ごしたのだった…。
☆あとがき☆
長いお話を最後までお読み頂き、ありがとうございました!
Lemon tartからの続きのお話で、書いてみました。
Lemon tartはヒロインちゃんの心情を
今回のお話は、ナギの心情を書いてみました。
お互いに、仕事の為と分かっていても
割り切れない思いを抱き、葛藤していく様子を感じて頂けたら嬉しいです!
ジョルジュは書いている内に、当初のイメージと大分変ってしまいましたが
何だかとっても好感の持てる男に書き上がり
これはこれで良かったと…(^-^;
勝手に納得しています。。
(初めは嫌な男にしようと思っていたので…)
今回のアップにかなりお時間を頂いてしまいましたが
いよいよ次回作は、現代版のcoffretの続編をアップしてい行きたいと思ってます♪
またお時間掛かるかもしれませんが、お楽しみ頂けるよう頑張ります!!
最後までお読み頂き、本当にありがとうございます!
たくさんの感謝の気持ちを込めて…☆ koma
♡みゅー様、少し遅れてしまいましたが、
お誕生日おめでとうございます(*^-^*)
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