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ナギ
「…お前…何か覚えているのか?」
ヒロイン
「え…? 何かって…?」
困惑した表情を浮かべているヒロイン。
やはり子供の時の記憶はないのだと、ナギは安心した。
あれだけ過保護に、嫉妬心を剥き出しにしていた事を
ヒロインが覚えていたらと思うと、恥ずかしくて顔を合わす事もできない。
チラッとヒロインを見ると、ヒロインは「?」マークを浮かべていた。
ナギ
「…はぁ…まぁ良かった…
やっぱ、いつ子供になっちまうか分かんねぇし、もう少し調べたり
気を付けてなきゃいけねぇな…」
ヒロイン
「ん… そうだね…
皆に迷惑掛けちゃうし…」
ナギ
「別に誰も迷惑なんかしてない。
むしろ…」
ヒロイン
「?」
そう言い掛けたが、ナギは口を閉じた。
「むしろ皆、デレデレだった」なんて言ったら
大人のヒロインはどう思うか…。
やはり恥ずかしいとか、どうしようとか取り乱すに決まってる。
ナギはキョトン顔のヒロインの頬に手を掛けた。
子供の時とは違う感触。
プニプニしていた頬の肉が取れ、細くしっとりとした肌が
手の平に納まる。
ヒロイン
「…ナギ…?」
ナギ
「ん?」
ヒロイン
「…いつもありがとう…
子供になっちゃって、大人に戻った時
必ずナギがこうして、大人の私を待っててくれて…
ナギが想ってくれてることが分かって嬉しいの…」
ヒロインは可愛い笑顔を見せた。
そこには幼さよりも、色気が漂い
ナギの体を熱くさせた。
ナギ
「…お前、そんな格好してそんな事言うな…
煽ってんのか?」
何故かエドモンドのジャケットを羽織っているヒロイン。
前身頃の合わせから、素肌が覗いている。
胸の膨らみもこぼれ、細く締まったウェストも…
その先はシーツに隠れて見えないが、何も着ていないことは、容易に分かる。
ヒロイン
「ナギ…」
熱っぽい目で見上げてくるヒロイン。
ナギ
「ん?」
ナギは顔を近づけ、唇を塞ごうとした。
ヒロイン
「大…好き…」
ナギ
「!?」
ピクッとその言葉に反応し、ナギは動きを止めた。
…どうして慣れないんだ。
ヒロインの表情も、「好き」と言ってくれる言葉も…
もう数え切れない程味わっているのに
それでもこんなにも胸が鳴る。
ナギ
「…ヒロイン?
お前、それ反則…」
ヒロイン
「…ンっ…」
ナギの唇に塞がれ、それ以上の想いを伝える事は出来なかった。
だがヒロインも、ナギに応えるように
唇を合わせ、柔らかな舌でこじ開けられると
甘い吐息を漏らしながら、懸命に舌を絡めた。
ナギ
「…ん…はぁ…どうした…?
今日は積極的…だな?」
ヒロインは恥ずかしそうに俯く。
その仕草が妙に可愛くて、ナギの体は一気に熱くなる。
ヒロイン
「あっ!」
スルッとジャケットからこぼれる胸の膨らみに手を滑らせ
そのまま肩に羽織るだけになっていたジャケットを落とした。
ナギ
「チュ…もう隠す必要ねぇだろ…?
ちゃんと見せろ…」
恥ずかしくて戸惑う間もなく、深いキスに襲われ
手で支えていた体重が限界に達し、そのままボスッとベッドへ寝かされてしまった。
唇が離れ、覆いかぶさるようにいるナギを見上げる。
ナギ
「…? どうした?
…嫌か?」
ヒロイン
「あ…んーん… 違くて…
ねぇナギ、子供の頃の私って…どんな?」
ナギ
「あ?」
この状況で何を聞いてくるのかと、ナギは拍子抜けしてしまう。
ヒロイン
「…こんなに大好きって気持ちも、子供になっちゃったら忘れちゃってるのかなって…
ナギにはいっぱいいっぱい心配させちゃって…
本当にごめんね?」
ナギ
「………」
ナギはさっきまで一緒にいた子供のヒロインを思い出した。
こんな事口に出して言えないが、自惚れじゃなく
チビヒロインは、大人の頃と変わらずに他のメンバーよりも
一番自分の事が好きだと思える。
心配は確かにするが、誰と仲良くしていても
最後には必ず自分の元へ来て、安心した笑顔を浮かべるチビヒロイン。
ヒロイン
「?」
不安そうに見上げてくるヒロインを見て、やっぱりチビヒロインは
ヒロインなんだと改めて感じ、微笑んでしまった。
ナギ
「ふっ… お前、子供の時と変んねぇな?
その顔、そっくりだぞ?」
ヒロイン
「なっ何? 何思い出してるの?!
ズルイよっ!
ナギばっかり私の小さい頃知ってて…」
ブスッと拗ねた顔を見せるも、それもさっき見たと言いたくなる。
ナギ
「クククッ…仕方ねぇだろ?」
ヒロイン
「あー! また何か思い出して笑ってるぅ!
もぉナギの子供の頃どんなだったか教えてよ!」
そう言うと、ナギは急に熱い目をして覗き込んできた。
ナギ
「…男が生まれりゃ分かるだろ…?」
ヒロイン
「え…?」
ナギ
「…っ! な、何でもねぇよ!」
(今、何て言ったの?)
聞き間違いではなかったら、とんでもなく嬉しい言葉を言われた気がする。
2人の将来を見据えたような…そんな言葉…
ヒロインは上にいるナギの首に両手を回した。
ナギ
「!」
ヒロイン
「ナギ…?
もし子供になった時…ナギを大好きな事忘れちゃってても
私…大好きだよ?
ナギにしか見せれない事…して?」
一瞬驚いたような顔をしたナギだったが、そっと目を閉じると
フワッと唇が重なった。
(…子供の時も、お前はオレしか見てねぇよ…)
そう心に浮かんだが、ナギは言葉にせず
伝えるように深いキスをした。
そしてずっと目の前にあるのに、お預け状態のようになっていた
柔らかな膨らみに手を乗せ、そっと揉みしだいた。
ヒロイン
「ふっ…んっ…ナギ…」
ナギ
「チュッ…ちゃんと伝わってる…」
ヒロイン
「え…? ぁっ…やっ」
唇が離れると、ナギの顔はキスをしながら下に下がる。
ナギ
「チュ…お前がどれだけ好きかって事…」
膨らみを触っていた指が、先端に触れ
簡単に固く形を変えた。
そしてその先端に舌を這わすと、ヒロインの体はビクッと跳ねた。
ヒロイン
「ぁんっ…はぁ…ん…」
甘い声が部屋に響く。
大切で愛しい気持ちは、子供のヒロインを見ていても感じたが
明らかに違うのは、こうして悦ばせてあげたいと思う事。
一緒に愛情を確かめ合って、全てが繋がるこの快感…
ヒロインとでしか味わえない。
ナギの手は体をなぞり、太ももへと達した時だった。
コンコン…。
ナギとヒロインの息遣いと、いやらしく響くリップ音しか聞こえなかった部屋に
予想もしない音が響き渡った。
ナギ&ヒロイン
「「!?」」
ソウシ
『ナギ? ヒロインちゃんが戻ったって聞いたんだけど…』
ドア越しに聞こえる声。
2人とも動きを止め、見合わせていた。
ソウシ
『ナギー? 開けるよー?』
ヒロイン
「ど、どうしよう!」
ナギ
「早く出ねぇと…」
そう言ってナギは体を起こすも、何だか恥ずかしそうに
視線を逸らす。
ナギ
「…悪い。
オレ、今とても出れる状態じゃねぇ…」
ヒロイン
「え…? ……あっ!
そ、そっか… じゃあ私、出るね?」
ナギの下半身をチラッと見て、ヒロインは顔を赤くして納得した。
ナギ
「出るって… お前服ねぇだろ?」
ヒロイン
「シーツ巻いて行く…」
ナギ
「! ダメに決まってんだろ!」
ヒロイン
「でもっ! ソウシさん入って来ちゃうよ?
ドアから顔だけ出すだけだから…」
そう言って、シーツを引っ張り
ヒロインは全身を包み、ズルズルと引きずりながら歩いて行く。
自分が動けないのが情けない。
ナギは身を隠して、様子を伺った。
ソウシ
『ナギー?』
ヒロインはカチャッとドアを開けて、顔を出した。
ヒロイン
「ソウシさん…」
ソウシ
「! ヒロインちゃん!!
良かった…元に戻ったんだね」
ヒロイン
「はい… ご心配お掛けして…」
ソウシ
「んーん、全然だよ!
今回も色々楽しませてもらっちゃったし!」
ヒロイン
「?」
何の事だか分からず、ソウシを見つめていると
ソウシの視線が、ドアから見える部分を上から下へと見つめる。
ヒロイン
「あ…実は…その…洋服がないんです…
子供の頃のサイズのしかなくて…」
ソウシ
「あっそっか!
うん、分かった。 じゃあ用意して持ってくるね?
あれ? そう言えばナギは?
部屋に来なかった?」
ヒロイン
「ナギ…ですか?
あ…さっき来ましたけど、すぐ出て行きました」
ドキッと心臓が鳴ったが、ソウシにはバレていないと思う。
それに、口から出た言葉だって
自然で、ウソだなんて気づかれてないはずだ。
ヒロインは見つめてくるソウシを、平静を装って見つめ返した。
すると、ソウシは意地の悪い笑みを浮かべた。
ソウシ
「ふ~ん… 子供のヒロインちゃんは素直な子だったけど
大人のヒロインちゃんは、悪い子なんだ?」
ヒロイン
「え?」
ソウシ
「ま、いいや。
じゃあ洋服持ってくるから、待っててね?」
ヒロイン
「は、はい! お願いします」
ニッコリ微笑むソウシの後ろ姿を見送り
パタッとドアを閉めると、ヒロインは「はぁ…」と安堵のタメ息をついた。
ナギ
「……行ったのか?」
ヒロイン
「はい… でも…なんかソウシさん気付いてたみたい…」
考え込むヒロイン。
ナギはベッドの影から顔を上げると
ヒロインを見つめた。
ナギ
「……お前…その格好で出たのか?」
ヒロイン
「え…うん…」
ナギは疲れ切った様子で、ベッドに両手をついた。