in my room
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
☆おまけ☆
翌朝。
シリウスメンバーは賑やかに朝食を囲んでいた。
結局、船の改装はしない事になり
朝食を食べ終わったら、出航するとリュウガが言った。
自分の為を思って改装しようとしてくれた気持ちは
とても嬉しかったが、今のままでのシリウス号でいられる事の方が嬉しかった。
リュウガ
「それはそうとよぉ…
お前、オレには何も買ってきてくれなかったのかよ!?」
リュウガは子供のように、ふてくされている。
その言葉、昨日どこかで聞いたなと
ヒロインは横に座るナギをチラリと見た。
ナギ
「………」
ナギは至って普通の顔をして、「なんだ?」とばかりに
冷たい視線を降ろしてきた。
ヒロインは、しれっとしたナギの態度に笑ってしまった。
ヒロイン
「ふふっ」
リュウガ
「あぁん?」
ヒロイン
「あっ…えっと、船長のは…」
ソウシ
「? 船長のも買ったの?」
ヒロイン
「えと…買ったというか…」
何だかハッキリと答えないヒロインに、シンは冷たく言う。
シン
「無いのなら、言い訳せず無いと言え」
ヒロイン
「違うんです! あの…もうすぐ…」
隣にいるナギですら、リュウガへの買い物が何か分からない。
そう言えば朝からソワソワしている。
すると、外が騒がしくなった。
ハヤテ
「な、何だ?」
トワ
「蹄の音ですね。」
リュウガ
「! 海軍じゃねぇだろうな?」
その言葉にさっきまでの和やかな空気が一気に消え、
それぞれが席を立った。
リュウガ
「シン! いつでも出航できるように
航海室で待機しろ!」
シン
「はい!」
皆がバタバタと動き出し、ヒロインは慌てた。
ヒロイン
「あっあの!」
ナギ
「ヒロイン! 隠れてろよ?」
ヒロイン
「あっ待って!」
甲板へ駆けつけるメンバーの後を追うと
案の定、港には海軍の一団が立っていた。
リュウガ
「チッ、これもロッシュの作戦か?
捕まったら面倒くせぇな…」
メンバーの顔が戦闘モードに入っている。
ヒロインはどうしようかと胸がドキドキしていた。
すると海軍側の一団の中から、見慣れた顔が声を上げた。
レオナルド
「久しぶりだな、シリウス海賊団の諸君」
ハヤテ
「何しに来たんだよ!」
レオナルド
「私はヒロインに用があってきた」
メンバー
「「!!?」」
全員の視線が一気に集まり、ヒロインは気まずく思ったが
グッと唇を噛み、レオナルドの元へと歩き出した。
ナギ
「ヒロイン! お前何考えて…」
ヒロイン
「大丈夫!」
心配するナギをよそに、ヒロインは船を降りて
レオナルドの前へと立った。
これにはナギも驚き、「大丈夫」では済まない状況に慌ててヒロインの後ろに立った。
レオナルド
「…賞金首がこんなにも揃っているというのに…」
ヒロイン
「レオナルド大佐? 約束ですよ?
ホラここにちゃんと書いてあります!」
ヒロインはポケットから紙を取り出すと、ピラッとレオナルドに示した。
レオナルド
「ム…確かにそうだが……
まぁ今回は、お前に免じて大目に見てやろう。
だが次は見逃す訳にはいかないからな?」
ヒロイン
「はい! ありがとうございます!!」
そう言うと、ヒロインはレオナルドから大きな麻袋を受け取った。
レオナルド
「さぁさっさと港を出て行け!
これ以上滞在するつもりなら、この場で連行するぞ!!」
ヒロインが船に戻ると同時にレオナルドが大きな声で叫んだ。
メンバー全員訳が分からない状態だったが
リュウガも声を上げ、シンに船を動かすよう命じた。
それから港が見えなくなるくらいの場所まで来ると
シンも甲板に現れ、ヒロインはメンバーに取り囲まれた。
リュウガ
「…ヒロイン…説明しろ…」
腕組みをしたリュウガは何とも不機嫌だ。
ナギに至っては、怒っているようにすら思える。
ヒロイン
「あ…えと…コレが船長へのお土産というか…
船長に渡そうと思っていたものです…」
先ほどレオナルドからもらった麻袋を手渡すと
チャリッという金属音が聞こえた。
ソウシ
「それってまさか…」
リュウガがバッと袋の中身を開けると
中には大量の金貨が入っていた。
シン
「…お前、今度は何をやらかしたんだ…」
ヒロイン
「やらかしてなんかないです!
昨日ロッシュ船長を捕まえて、港の柱に括りつけたじゃないですか?」
トワ
「船長が晒し者にして、お灸を据えるって言ってたから…」
ヒロイン
「…だから、カモメ便を使ってレオナルド大佐に手紙を出していたんです」
ソウシ
「? 何で?」
するとヒロインは、レオナルドにも見せた紙を広げた。
ヒロイン
「コレ街中に貼ってあって…
皆さん船の改装に熱心だったから、少しでも足しになればって…」
その紙は、ロッシュの手配書で懸賞金も載っていた。
そして注意書きに『どんな人間でも届け出た物には懸賞金の授与と、身の安全を保証する』と記されていた。
シン
「…バカか…
この注意書きが囮で、浮かれてやってきた海賊を捕まえる為のモノだったらどうしてたんだ」
ヒロイン
「そ、それは…」
ハヤテ
「今回はレオナルドだったから助かったのかもな…」
何も出来ない自分でも、少しは皆の為になれるかと思ってした事だったが
シンの言う通り、確かに危険な事だったと思い知られた。
しょんぼりしているヒロインを見て
ソウシがポンッと頭に手を置いた。
ソウシ
「まぁ、ヒロインちゃんも私たちを思ってしてくれたんだし! ね?」
シン
「チッ…ドクターは甘いんですよ!」
すると今まで黙っていたリュウガが、笑い出した。
リュウガ
「クックククッ… ふはっ!!!」
ヒロイン
「!?」
リュウガ
「あ~~ハラが痛ぇ!!
お前ホントにとんでもねぇ女だな?!
こんな金貨、海軍からもらったヤツ
この船には一人もいねぇぞ?!」
リュウガはヒロインの突拍子もない行動に、いつも驚かされ
今となっては、笑えてしまう。
ナギ
「…だからと言って…」
リュウガ
「ふっまぁいいじゃねぇか!
ヒロイン、ありがとな? だが、この金貨はもらえねぇ」
ヒロイン
「えっ?」
パッと顔を上げてリュウガを見つめると、優しい笑みを浮かべて
麻袋を返してきた。
リュウガ
「コレはお前のもんだ。
お前の勇気と、仲間を思う気持ちが分かっただけで
オレには十分な土産だ!」
そう言ってニカッと笑う。
ヒロイン
「…船長…」
ハヤテ
「何!!? オレ達昨日あれだけ活躍したのに!!」
リュウガ
「ふはははっ! だったらヒロインに頼むんだな?
今この船の中で一番金を持ってるのはヒロインだぞ?」
そう言われ、メンバーの視線が手元の麻袋に集まり
ヒロインは思わず、ギュッと抱きしめた。
そして不安げにナギを見つめると、ナギは優しく笑っていた。
それだけで嬉しくて、ヒロインもニッコリ微笑み返した。
トワ
「? あれ?
あれってリカー号ですか?」
トワの指差す先を見ると、確かにリカー号が海の真ん中に停まっていた。
ナギ
「…様子がおかしいな…」
不審に思い、シンが船を進め
リカー号の横に並ぶと、全員が納得した。
リュウガ
「オーイ! ロイ!!
お前、このままだと沈没するぞー!」
甲板でうろたえるロイの姿を見つけ、リュウガは面白そうに声を掛けた。
ロイ
「! リュウガ!!
笑ってないで助けろ!!」
情けない声を上げるロイ。
ヒロイン以外のメンバーはニヤリと笑い
顔を合わせた。
リュウガ
「よし! ロイ!
少しでも船を軽くしろ!
お前の酒のコレクション持ってこい!
預かってやる!」
ソウシ
「薬品も!」
シン
「航海室の羅針盤」
ナギ
「厨房の鍋と包丁…」
ハヤテとトワも、冷蔵庫の中の食材や
火薬や武器を言うと
慌てているロイは、何の躊躇いもなくどんどんシリウス号に積んでいく。
ロイ
「はぁ…はぁ…」
リュウガ
「おーし、ご苦労さん!
そいじゃシン! 船を動かせ!」
ロイ
「何!?
オイ!!リュウガ!!」
しかし無情にもシリウス号は離れていく。
リュウガ
「がははっ!
海賊ってのは、欲しいものは必ず手に入れるもんだからよ?」
ヒロイン
「!」
リュウガの言葉は、ロッシュとの戦いの時に
ヒロインが口にした言葉だ。
リュウガと目が合うと、嬉しそうに笑うヒロイン。
シン
「あの内装で、よく船が保つと思ってたんだ」
ナギ
「砲台を左右一台ずつ捨てねぇと、沈むぞ?」
ロイ
「そ、それを早く言え!!
ぬぬぬっ! リュウガー!酒返せぇ!!」
遠吠えのようなロイの声に大笑いのメンバー。
あれだけ自慢げに見せつけていた装飾や、砲台が次々に海に投げ込まれていく。
シリウス号もヒロインも、そしてロイから戴いた品も…
全てを手にしたシリウス海賊団。
次はどんな事が待っているのか…。
ヒロインはワクワクする気持ちにくすぐられ
ナギの横で、微笑んだ。
☆あとがき☆
最後までお読み頂き、本当にありがとうございます!!!
そして毎度の事ながら、更新が遅くすみません(*_*;
色々と立て込んでおり、なかなかパソコンに向かえず
いつも以上に遅い更新になってしまいました(T_T)
今回はメンバーに相手にされず…という所から始まりますが
男の人って、女性には分からないプライドとか見栄とか…
そんな事で? と思うような事に執着したり…
そういうものを書きたいと思いましたが、
書いていく内に、それだけじゃなく
実はみんなヒロインちゃんの為に、より良い環境を作ってあげようと必死で…
という、
お互いの観点の違いを描いた
ちょっとすれ違いストーリーにしてみました!
私的にロイ船長の船自慢、そして最後はその自慢が故に船が沈んでしまうという…
ロイ船長なら、有り得そうなシチュエーションが浮かび
☆おまけ☆に入れ込んでみました!!( *´艸`)
今回懸賞金を手に入れたヒロインちゃん。
そのお金の使い道も書いていけたらいいなと思ってます♪
いつもながら、更新が遅く
大変申し訳ないですが、これからも愛情いっぱいで書きたいと思います!
これからもよろしくお願いします!
たくさんの感謝の気持ちを込めて…☆ koma
翌朝。
シリウスメンバーは賑やかに朝食を囲んでいた。
結局、船の改装はしない事になり
朝食を食べ終わったら、出航するとリュウガが言った。
自分の為を思って改装しようとしてくれた気持ちは
とても嬉しかったが、今のままでのシリウス号でいられる事の方が嬉しかった。
リュウガ
「それはそうとよぉ…
お前、オレには何も買ってきてくれなかったのかよ!?」
リュウガは子供のように、ふてくされている。
その言葉、昨日どこかで聞いたなと
ヒロインは横に座るナギをチラリと見た。
ナギ
「………」
ナギは至って普通の顔をして、「なんだ?」とばかりに
冷たい視線を降ろしてきた。
ヒロインは、しれっとしたナギの態度に笑ってしまった。
ヒロイン
「ふふっ」
リュウガ
「あぁん?」
ヒロイン
「あっ…えっと、船長のは…」
ソウシ
「? 船長のも買ったの?」
ヒロイン
「えと…買ったというか…」
何だかハッキリと答えないヒロインに、シンは冷たく言う。
シン
「無いのなら、言い訳せず無いと言え」
ヒロイン
「違うんです! あの…もうすぐ…」
隣にいるナギですら、リュウガへの買い物が何か分からない。
そう言えば朝からソワソワしている。
すると、外が騒がしくなった。
ハヤテ
「な、何だ?」
トワ
「蹄の音ですね。」
リュウガ
「! 海軍じゃねぇだろうな?」
その言葉にさっきまでの和やかな空気が一気に消え、
それぞれが席を立った。
リュウガ
「シン! いつでも出航できるように
航海室で待機しろ!」
シン
「はい!」
皆がバタバタと動き出し、ヒロインは慌てた。
ヒロイン
「あっあの!」
ナギ
「ヒロイン! 隠れてろよ?」
ヒロイン
「あっ待って!」
甲板へ駆けつけるメンバーの後を追うと
案の定、港には海軍の一団が立っていた。
リュウガ
「チッ、これもロッシュの作戦か?
捕まったら面倒くせぇな…」
メンバーの顔が戦闘モードに入っている。
ヒロインはどうしようかと胸がドキドキしていた。
すると海軍側の一団の中から、見慣れた顔が声を上げた。
レオナルド
「久しぶりだな、シリウス海賊団の諸君」
ハヤテ
「何しに来たんだよ!」
レオナルド
「私はヒロインに用があってきた」
メンバー
「「!!?」」
全員の視線が一気に集まり、ヒロインは気まずく思ったが
グッと唇を噛み、レオナルドの元へと歩き出した。
ナギ
「ヒロイン! お前何考えて…」
ヒロイン
「大丈夫!」
心配するナギをよそに、ヒロインは船を降りて
レオナルドの前へと立った。
これにはナギも驚き、「大丈夫」では済まない状況に慌ててヒロインの後ろに立った。
レオナルド
「…賞金首がこんなにも揃っているというのに…」
ヒロイン
「レオナルド大佐? 約束ですよ?
ホラここにちゃんと書いてあります!」
ヒロインはポケットから紙を取り出すと、ピラッとレオナルドに示した。
レオナルド
「ム…確かにそうだが……
まぁ今回は、お前に免じて大目に見てやろう。
だが次は見逃す訳にはいかないからな?」
ヒロイン
「はい! ありがとうございます!!」
そう言うと、ヒロインはレオナルドから大きな麻袋を受け取った。
レオナルド
「さぁさっさと港を出て行け!
これ以上滞在するつもりなら、この場で連行するぞ!!」
ヒロインが船に戻ると同時にレオナルドが大きな声で叫んだ。
メンバー全員訳が分からない状態だったが
リュウガも声を上げ、シンに船を動かすよう命じた。
それから港が見えなくなるくらいの場所まで来ると
シンも甲板に現れ、ヒロインはメンバーに取り囲まれた。
リュウガ
「…ヒロイン…説明しろ…」
腕組みをしたリュウガは何とも不機嫌だ。
ナギに至っては、怒っているようにすら思える。
ヒロイン
「あ…えと…コレが船長へのお土産というか…
船長に渡そうと思っていたものです…」
先ほどレオナルドからもらった麻袋を手渡すと
チャリッという金属音が聞こえた。
ソウシ
「それってまさか…」
リュウガがバッと袋の中身を開けると
中には大量の金貨が入っていた。
シン
「…お前、今度は何をやらかしたんだ…」
ヒロイン
「やらかしてなんかないです!
昨日ロッシュ船長を捕まえて、港の柱に括りつけたじゃないですか?」
トワ
「船長が晒し者にして、お灸を据えるって言ってたから…」
ヒロイン
「…だから、カモメ便を使ってレオナルド大佐に手紙を出していたんです」
ソウシ
「? 何で?」
するとヒロインは、レオナルドにも見せた紙を広げた。
ヒロイン
「コレ街中に貼ってあって…
皆さん船の改装に熱心だったから、少しでも足しになればって…」
その紙は、ロッシュの手配書で懸賞金も載っていた。
そして注意書きに『どんな人間でも届け出た物には懸賞金の授与と、身の安全を保証する』と記されていた。
シン
「…バカか…
この注意書きが囮で、浮かれてやってきた海賊を捕まえる為のモノだったらどうしてたんだ」
ヒロイン
「そ、それは…」
ハヤテ
「今回はレオナルドだったから助かったのかもな…」
何も出来ない自分でも、少しは皆の為になれるかと思ってした事だったが
シンの言う通り、確かに危険な事だったと思い知られた。
しょんぼりしているヒロインを見て
ソウシがポンッと頭に手を置いた。
ソウシ
「まぁ、ヒロインちゃんも私たちを思ってしてくれたんだし! ね?」
シン
「チッ…ドクターは甘いんですよ!」
すると今まで黙っていたリュウガが、笑い出した。
リュウガ
「クックククッ… ふはっ!!!」
ヒロイン
「!?」
リュウガ
「あ~~ハラが痛ぇ!!
お前ホントにとんでもねぇ女だな?!
こんな金貨、海軍からもらったヤツ
この船には一人もいねぇぞ?!」
リュウガはヒロインの突拍子もない行動に、いつも驚かされ
今となっては、笑えてしまう。
ナギ
「…だからと言って…」
リュウガ
「ふっまぁいいじゃねぇか!
ヒロイン、ありがとな? だが、この金貨はもらえねぇ」
ヒロイン
「えっ?」
パッと顔を上げてリュウガを見つめると、優しい笑みを浮かべて
麻袋を返してきた。
リュウガ
「コレはお前のもんだ。
お前の勇気と、仲間を思う気持ちが分かっただけで
オレには十分な土産だ!」
そう言ってニカッと笑う。
ヒロイン
「…船長…」
ハヤテ
「何!!? オレ達昨日あれだけ活躍したのに!!」
リュウガ
「ふはははっ! だったらヒロインに頼むんだな?
今この船の中で一番金を持ってるのはヒロインだぞ?」
そう言われ、メンバーの視線が手元の麻袋に集まり
ヒロインは思わず、ギュッと抱きしめた。
そして不安げにナギを見つめると、ナギは優しく笑っていた。
それだけで嬉しくて、ヒロインもニッコリ微笑み返した。
トワ
「? あれ?
あれってリカー号ですか?」
トワの指差す先を見ると、確かにリカー号が海の真ん中に停まっていた。
ナギ
「…様子がおかしいな…」
不審に思い、シンが船を進め
リカー号の横に並ぶと、全員が納得した。
リュウガ
「オーイ! ロイ!!
お前、このままだと沈没するぞー!」
甲板でうろたえるロイの姿を見つけ、リュウガは面白そうに声を掛けた。
ロイ
「! リュウガ!!
笑ってないで助けろ!!」
情けない声を上げるロイ。
ヒロイン以外のメンバーはニヤリと笑い
顔を合わせた。
リュウガ
「よし! ロイ!
少しでも船を軽くしろ!
お前の酒のコレクション持ってこい!
預かってやる!」
ソウシ
「薬品も!」
シン
「航海室の羅針盤」
ナギ
「厨房の鍋と包丁…」
ハヤテとトワも、冷蔵庫の中の食材や
火薬や武器を言うと
慌てているロイは、何の躊躇いもなくどんどんシリウス号に積んでいく。
ロイ
「はぁ…はぁ…」
リュウガ
「おーし、ご苦労さん!
そいじゃシン! 船を動かせ!」
ロイ
「何!?
オイ!!リュウガ!!」
しかし無情にもシリウス号は離れていく。
リュウガ
「がははっ!
海賊ってのは、欲しいものは必ず手に入れるもんだからよ?」
ヒロイン
「!」
リュウガの言葉は、ロッシュとの戦いの時に
ヒロインが口にした言葉だ。
リュウガと目が合うと、嬉しそうに笑うヒロイン。
シン
「あの内装で、よく船が保つと思ってたんだ」
ナギ
「砲台を左右一台ずつ捨てねぇと、沈むぞ?」
ロイ
「そ、それを早く言え!!
ぬぬぬっ! リュウガー!酒返せぇ!!」
遠吠えのようなロイの声に大笑いのメンバー。
あれだけ自慢げに見せつけていた装飾や、砲台が次々に海に投げ込まれていく。
シリウス号もヒロインも、そしてロイから戴いた品も…
全てを手にしたシリウス海賊団。
次はどんな事が待っているのか…。
ヒロインはワクワクする気持ちにくすぐられ
ナギの横で、微笑んだ。
☆あとがき☆
最後までお読み頂き、本当にありがとうございます!!!
そして毎度の事ながら、更新が遅くすみません(*_*;
色々と立て込んでおり、なかなかパソコンに向かえず
いつも以上に遅い更新になってしまいました(T_T)
今回はメンバーに相手にされず…という所から始まりますが
男の人って、女性には分からないプライドとか見栄とか…
そんな事で? と思うような事に執着したり…
そういうものを書きたいと思いましたが、
書いていく内に、それだけじゃなく
実はみんなヒロインちゃんの為に、より良い環境を作ってあげようと必死で…
という、
お互いの観点の違いを描いた
ちょっとすれ違いストーリーにしてみました!
私的にロイ船長の船自慢、そして最後はその自慢が故に船が沈んでしまうという…
ロイ船長なら、有り得そうなシチュエーションが浮かび
☆おまけ☆に入れ込んでみました!!( *´艸`)
今回懸賞金を手に入れたヒロインちゃん。
そのお金の使い道も書いていけたらいいなと思ってます♪
いつもながら、更新が遅く
大変申し訳ないですが、これからも愛情いっぱいで書きたいと思います!
これからもよろしくお願いします!
たくさんの感謝の気持ちを込めて…☆ koma
10/10ページ