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☆このおまけ☆
シン
「…臭い…」
ヒロイン
「!! …やっぱりですか…?」
昨日借りたジャケットを返しにきたヒロインは、
怯えながらシンの前に立っていた。
シン
「花火のケムリ臭ぇんだよ!
調子乗って、あんなにやるからだろ?」
ヒロイン
「う…すみません…
でもシンさんだって楽しそうだったじゃないですか…」
シンの厳しい視線に、ハッと肩をすくめ俯いた。
ソウシ
「あ~やっぱダメだった?」
ヒロイン
「あっソウシさん!
おはようございます! …はい…」
昨晩ソウシから、芳香剤をもらって
一緒に吊るしておいたが、取れ切れなかったようだ。
シン
「まぁいい…
まだこの港には滞在するし、クリーニングに出す」
ヒロイン
「あっ!だったら私出してきます!
お借りしたんですし…」
シンは思い出していた。
昨日、このジャケットを貸す時
普通の顔をしていたが、ヒロインの体は震えていた。
ナギの前では、見せないようにしていたのだろう…。
ほんの一瞬触れた手から、シンは感じた。
何も言わずに見下ろすシンを不思議そうに見上げるヒロイン。
ヒロイン
「? シンさん?」
シン
「! …いい。
オレがやる。 お前に任すとロクな事なさそうだから」
ヒロイン
「!! どういう意味ですか!?」
シン
「そのまんまの意味だ。」
そう言ってシンは部屋の中に引っ込んだ。
バサリとベッドにジャケットを放り投げると
ポケットの中から何かがこぼれ落ちた。
何だとベッドに近づくと、そこに入っていたのは
小さな花火だった。
シン
「チッ…人のジャケットにこんなもん入れやがって…」
ゴミ箱に捨てようと手に取ったが、昨日とっても嬉しそうに花火をしていた姿を思い出した。
あんなに怖い思いをしたのに…。
シンはそう思うと、捨てるに捨てられなくなった。
そして部屋のドアを開けた。
シン
「ヒロイン!!」
ヒロイン
「??」
食堂に向かおうと、ソウシと一緒に廊下を歩いていたヒロインは
驚きながら振り返った。
シン
「今日クリーニング出し行くから、一緒に来い!」
ヒロイン
「え…は、はい!」
その返事を聞くと、シンはまた部屋に戻っていった。
どうしたのかと固まっているヒロインに
ソウシは優しく声を掛けた。
ソウシ
「まったく…シンは気まぐれだね?
ふふっ」
ヒロイン
「?」
ソウシはシンの気持ちがよく分っていた。
シンはきっと頑張ったヒロインに、何かしてあげたくなったに違いない。
平気なふりをしていても、あの状況で恐怖心を抱かない人間はいない。
自分だってあの状況だったら、殺されるかもと思うはずだ。
そしてソウシはポンッとヒロインの頭に手を置くと
ニッコリと笑った。
ソウシ
「さぁて…私は何をしようかな?」
ヒロイン
「???」
昨晩ナギにもしっかり甘やかしてもらったヒロイン。
しばらくはシリウスメンバーの手厚いもてなしが続くなんて
ヒロインは全く知らなかった…。
☆あとがき☆
最後までお読み頂きありがとうございます!
何だか先日アップした現代版のお話と、少しカブってしまいましたが
通常版の過去を引きずるナギのお話でした。
何回か過去に捉われてしまうナギを書いてきましたが
今回は昔の仲間も登場させて
ナギがどんどん深みにハマっていく感じを書きたくて…。
そして仲間の大切さを知るという
強いけど、本当はとっても弱いナギが表現出来たらと思いました。
もうシーズンも過ぎてしまいましたが
花火をテーマに書きたかったので、このタイトルにしてみました(^ー^;
甘々なお話ではなかったですが、ちょっとだけシリアスな感じが伝われば嬉しいです♪
そして次回は、この滞在中の『手厚いもてなし』を書けたらいいなと思ってます♪
お読み頂きありがとうございます!
たくさんの感謝の気持ちを込めて…☆ koma
シン
「…臭い…」
ヒロイン
「!! …やっぱりですか…?」
昨日借りたジャケットを返しにきたヒロインは、
怯えながらシンの前に立っていた。
シン
「花火のケムリ臭ぇんだよ!
調子乗って、あんなにやるからだろ?」
ヒロイン
「う…すみません…
でもシンさんだって楽しそうだったじゃないですか…」
シンの厳しい視線に、ハッと肩をすくめ俯いた。
ソウシ
「あ~やっぱダメだった?」
ヒロイン
「あっソウシさん!
おはようございます! …はい…」
昨晩ソウシから、芳香剤をもらって
一緒に吊るしておいたが、取れ切れなかったようだ。
シン
「まぁいい…
まだこの港には滞在するし、クリーニングに出す」
ヒロイン
「あっ!だったら私出してきます!
お借りしたんですし…」
シンは思い出していた。
昨日、このジャケットを貸す時
普通の顔をしていたが、ヒロインの体は震えていた。
ナギの前では、見せないようにしていたのだろう…。
ほんの一瞬触れた手から、シンは感じた。
何も言わずに見下ろすシンを不思議そうに見上げるヒロイン。
ヒロイン
「? シンさん?」
シン
「! …いい。
オレがやる。 お前に任すとロクな事なさそうだから」
ヒロイン
「!! どういう意味ですか!?」
シン
「そのまんまの意味だ。」
そう言ってシンは部屋の中に引っ込んだ。
バサリとベッドにジャケットを放り投げると
ポケットの中から何かがこぼれ落ちた。
何だとベッドに近づくと、そこに入っていたのは
小さな花火だった。
シン
「チッ…人のジャケットにこんなもん入れやがって…」
ゴミ箱に捨てようと手に取ったが、昨日とっても嬉しそうに花火をしていた姿を思い出した。
あんなに怖い思いをしたのに…。
シンはそう思うと、捨てるに捨てられなくなった。
そして部屋のドアを開けた。
シン
「ヒロイン!!」
ヒロイン
「??」
食堂に向かおうと、ソウシと一緒に廊下を歩いていたヒロインは
驚きながら振り返った。
シン
「今日クリーニング出し行くから、一緒に来い!」
ヒロイン
「え…は、はい!」
その返事を聞くと、シンはまた部屋に戻っていった。
どうしたのかと固まっているヒロインに
ソウシは優しく声を掛けた。
ソウシ
「まったく…シンは気まぐれだね?
ふふっ」
ヒロイン
「?」
ソウシはシンの気持ちがよく分っていた。
シンはきっと頑張ったヒロインに、何かしてあげたくなったに違いない。
平気なふりをしていても、あの状況で恐怖心を抱かない人間はいない。
自分だってあの状況だったら、殺されるかもと思うはずだ。
そしてソウシはポンッとヒロインの頭に手を置くと
ニッコリと笑った。
ソウシ
「さぁて…私は何をしようかな?」
ヒロイン
「???」
昨晩ナギにもしっかり甘やかしてもらったヒロイン。
しばらくはシリウスメンバーの手厚いもてなしが続くなんて
ヒロインは全く知らなかった…。
☆あとがき☆
最後までお読み頂きありがとうございます!
何だか先日アップした現代版のお話と、少しカブってしまいましたが
通常版の過去を引きずるナギのお話でした。
何回か過去に捉われてしまうナギを書いてきましたが
今回は昔の仲間も登場させて
ナギがどんどん深みにハマっていく感じを書きたくて…。
そして仲間の大切さを知るという
強いけど、本当はとっても弱いナギが表現出来たらと思いました。
もうシーズンも過ぎてしまいましたが
花火をテーマに書きたかったので、このタイトルにしてみました(^ー^;
甘々なお話ではなかったですが、ちょっとだけシリアスな感じが伝われば嬉しいです♪
そして次回は、この滞在中の『手厚いもてなし』を書けたらいいなと思ってます♪
お読み頂きありがとうございます!
たくさんの感謝の気持ちを込めて…☆ koma
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