スノーフレーク
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ソウシ
「スゴイ熱だね… さっき気付かなかったな」
ナギ
「風邪って事か?」
ソウシ
「うん…今のところ熱だけみたいだね。
ヒロインちゃん寒い?」
ヒロインはコクッと頷く。
ソウシ
「これだけ熱高いと関節も痛いでしょ?
飲んだ薬効くと思うから、温かくしてゆっくり寝てね?」
ソウシが部屋を出るとナギは、ヒロインの額に乗るタオルを
氷の入った水で硬く絞った。
ナギ
「ヒロイン、大丈夫か?」
ヒロイン
「うん…ごめんね…心配ケホッ」
ナギ
「しゃべんなくていい… 咳出るだろ?」
ナギは額にタオルを乗せると
火照るヒロインの頬をそっと手で触れた。
ヒロイン
「冷たくて…気持ちい…」
ナギに優しくされ、ついさっきケンカになってしまった事を忘れてしまいそうだ。
ナギ
「ヒロイン…返事しなくていいから、そのまま聞いてくれ…
さっきは悪かった…お前がトワの事…皆の事を大切に思ってるのは知ってる。
オレは勘違いしてたんだ…」
ヒロイン
「え?」
ナギ
「悲しくさせたり、笑わせたり…オレだけがお前にそうさせてるって…。」
自分を見下ろすナギの目がいつもより切ない。
頬に触れているナギの手が、ヒロインの熱で温められていく。
ヒロイン
「…ナギ…風邪…うつしてもい?」
ナギ
「?」
ヒロインは頬にあるナギの手をグッと引いた。
ナギ
「一緒に寝るのか?」
とても大胆な誘いをしてしまった事に気付くヒロイン。
熱があるから顔が赤いのは分からないだろう。
恥ずかしくてナギの顔を見る事が出来ず
布団を手繰り寄せて顔を隠した。
ナギ
「なんだよ、お前から誘ってきたんだろ?」
ヒロイン
「ナギ嫌い!…ケホッ…も、ひとりで寝る!!」
ナギはそっと布団をはぎ、ヒロインの顔を覗く。
熱があるせいか潤んだ瞳で、やけに色気のある表情をしている。
こんな顔されたら、病人って事忘れて襲ってしまいそうだ。
一緒に寝るって、そのままの意味だよな…
と、ナギはこんな可愛いヒロインを抱きしめたまま寝る事ができるだろうかと
戸惑ってしまう。
ナギは右手を寝ているヒロインの顔の横に置き
真上からヒロインを見下ろした。
ナギ
「…お前、元気な時はそんな事言わないのに…」
ヒロイン
「ナギ…だから言えるの…」
ナギ
「オレだから?」
ヒロイン
「ナギだから甘えたいし、一緒に寝たいの…
…も、こんな事言わせないで!」
ヒロインはプイッと顔を背ける。
ナギはその可愛い仕草に微笑んだ。
そうだ、ヒロインがこういう事を言うのも、こんな表情をさせるのも
自分しかいない。
ナギ
「ふはっ悪かった。
…で、オレは一緒に寝ていいのか?」
そういうとヒロインはベッドの端に動き、ナギが入るスペースを開けてくれた。
ヒロイン
「…あ、ナギお風呂入った?」
ナギ
「まだだ…いいよ、お前が寝てから入るから」
ヒロイン
「ケホッ入ってきて? …そしたら朝までナギと一緒に寝れるから…」
恥ずかしそうに上目遣いで見つめられると、ナギは不覚にも下半身に血液が集まりそうになる。
ナギ
「…分かった」
そう言ってこの場を離れないと、かなりマズイ状況になりそうだ。
ナギはヒロインに悟られないよう、支度をするとお風呂場へと向かった。
・・・・・・・・・・・
自分でも気付かなかったが、思いの外ヒロインと寝る事が嬉しいのか、いつもより風呂に入る時間が短かったナギ。
慌てて出てきたと悟られないように、できるだけ平静を装って部屋に戻った。
ナギ
「ヒロイン?」
ナギの声にモソッとベッドの中で、体を反転させて振り返る。
ヒロイン
「…おかえりナギ」
ナギ
「どうだ? 少し楽になったか?」
ヒロイン
「うん…頭痛かったんだけど、少し落ち着いた」
ナギは風呂上がりにすりおろしたショウガとハチミツをお湯で溶いた、ハチミツジンジャーティーを作ってあげていた。
ナギ
「これ飲んでみろ。 体温まるぞ」
ヒロイン
「わぁ…嬉しい」
ヒロインはまだ熱で痛む体をそっと起こすと
ナギがしっかりと支えてくれた。
ナギの体から、石鹸のいい匂いがする。
ナギとヒロインは、ベッドボードに背中をつけ、寄りかかった。
ナギ
「ショウガ辛くないか?」
ヒロイン
「うん、すごいおいしい♡
あったまる!」
横で嬉しそうに微笑むヒロインを見て、ナギはホッとする。
ケンカしたまま、ヒロインの体調に気づかなかったら…
ナギは自分よりずっと小さくて、力も弱いヒロインが
なんでこんなにも我慢強く、感情表現もうまくできない自分なんかといてくれるのかと
不思議に思ってしまった。
きっと自分以外のメンバーは、もっと気の利いた言葉を掛けられるだろう…
だが、自分は何もしてやれない。
そんな事を考えていると、コテッと肩にヒロインが頭を乗せてきた。
ナギ
「どうした?」
そっと手を回し、ヒロインの髪を優しく撫でた。
ヒロイン
「…ナギ…今日はギュッてしながら寝てもい?」
ナギ
「…お前…今日は甘えん坊だな?」
ナギはそういうとヒロインから、カップを取り
ベッド横のキャビネットへコトッと置いた。
ナギ
「寝れそうか?」
ヒロインを抱きしめながら、ナギはベッドへと横になった。
ヒロイン
「ん…ドキドキして寝れないかも…」
そんなかわいい事を言われると、さっき耐えたはずの欲情が、また沸き上がりそうになる。
しかし抱きしめてみるとヒロインの呼吸がいつもより早く、
平気そうにしているが、やはり辛いのだろう。
そう思うとそんな感情はどうでもよくなった。
ナギ
「ずっと傍にいるから、ゆっくり寝ろよ?」
ヒロイン
「ナギ、ありがとう…おやすみ…」
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次の朝。
ナギはヒロインよりも先に目を覚ました。
腕の中にいるヒロインを真っ先に見ると
昨日より顔の赤みが引いている。
額に手を当てると、熱もすっかり下がったようだ。
ホッと安心すると、ヒロインの寝顔をじっと見つめた。
やっぱりかわいい。
ナギはそっとオデコにキスをすると、「ん…」と声と共に
ヒロインが目を覚ました。
ヒロイン
「…ナギ…おはよ」
ナギ
「おはよ、起こしたか?」
ヒロイン
「んーん」
ナギ
「体はどうだ?」
ヒロイン
「大分楽になった…なんかスゴイ汗かいてる私…」
ナギはヒロインの背中に手を回すと、背中が確かに濡れていた。
ナギ
「お前早く着替えろ! また風邪ひくぞ!」
ヒロイン
「うん…でもナギとまだこうしてたい…
あったかくて気持ちいいんだもん」
スリッとナギの胸に顔を埋めるヒロイン。
ナギはその何とも言えないかわいい行動に、思わず下半身がビクッと反応してしまった。
男は朝ってだけで、そうなりやすいのに…
ナギは全く気付いてないヒロインが、少し憎らしくなる。
分かってそうしてるとしか思えない。
ナギ
「…お前はオレを煽るのが上手い…」
ヒロイン
「?」
ナギ
「そんなかわいいコトされたら、誰だって…」
ナギは仕返しにヒロインの服を脱がし始めた。
ヒロイン
「ナ、ナギ待って!」
ナギ
「うるせぇ!ほら手上げろ」
ナギにされるがままヒロインはあっという間に、服を脱がされ
ショーツだけになった。
ナギは仕返しのつもりでしたが、しまったと思った。
脱がせたらもっと体が熱くなってしまった。
手を伸ばせば裸のヒロインがそこにいて、熱も下がったし…
朝からいやらしい考えがモクモクと浮かぶ。
ヒロイン
「…クシュッ! ナギ寒いよ…服着るかくっついていい?」
ナギ
「!?」
なんだその選択肢は?
「する」のか「しない」のかはっきりしろって事か?
ナギはそんな深読みをしてしまい、動けなくなってしまう。
ヒロイン
「う~ナギ~」
するとヒロインがギュッと抱きついてきた。
ヒロイン
「どうしたの? もう起きる??」
ナギはひとりで暴走してしまい、ハッと意識を戻した。
ナギ
「…いや、昨日お前が仕込みしておいてくれたから、まだ起きなくていい」
そう考えるとナギは、もしかしたらこのまま「して」もいいのではないかと、
そっとヒロインの背中に手を滑らせた。
ヒロイン
「ひゃあっ ナギくすぐっ…ん!」
もう限界だ。
ナギはヒロインの唇を塞いだ。
ヒロイン
「ん…ダ…メ…風邪うつっちゃう」
ヒロインはグッとナギの胸を押し返す。
ナギ
「はぁ…うつしていいかって言ってきたのはお前だろ?」
確かに昨晩そう言ったが、こういう意味で言ったのではない。
ヒロイン
「あ…それはその…あんっ!」
ナギの手がいきなり胸の膨らみを触る。
ヒロイン
「ナギ、ダメ! 朝からこんなコトしないで!!」
ナギの手を掴むと、その手がグッとナギの下半身を触らす。
ヒロイン
「やっ! ナギどうして…」
ナギ
「どうしてじゃねぇよ! 誰がこんなにしたんだよ?」
ナギはそのままヒロインを仰向けにベッドへ寝かせて、上に乗った。
ナギ
「もう…熱下がったよな?
昨日からオレの事挑発しやがって…」
ヒロイン
「えっ? そ、そんな事してない!!」
ナギ
「自覚なしかよ?」
ナギは不安なそうに見つめるヒロインを見て、驚いた。
これだから心配なのだ…
ナギ
「…覚悟しろよ?」
ヒロイン
「え?」
ナギはそういうとヒロインの首元に顔を埋めた。