AKATSUKI
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ナギとハヤテと会う事のできたヒロインとトワは、
荷物を少し持ってもらう事ができたので、船への往復をせずに
買い物を済ます事ができた。
アサヒと別れてから、ヒロインと目も合わせないナギ。
ヒロインの少し前を歩くナギの背中が怒っているオーラを出しているのは分かっていた。
トワもその空気を察したのか、黙って歩き続けている。
事のいきさつをまるで知らないハヤテは、お腹が満たされ
ひとりだけご機嫌で船を目指していた。
ハヤテ
「なぁなぁ、今日船長外でメシ食うっていってたよな?」
トワ
「あっそうですね」
ハヤテ
「ナギ兄は、今日行く店の上手いもん
なんだか知ってる?」
そういうとナギはハヤテの顔も見ずに答えた。
ナギ
「さぁな…オレは買い出した物整理するから、
お前ら先に行ってろ」
ヒロインはその言葉にハッと顔を上げたが、ナギが気づくはずもない。
ハヤテ
「そんなの帰ってからすりゃあいいのに…
じゃトワ、ヒロイン行くぞ!」
船にたどり着き、食堂のテーブルに買い出した荷物を置くと
ハヤテは嬉しそうに振り返った。
ヒロイン
「あっ私はナギ手伝っていきます!」
ハヤテ
「あぁ?なんだよ!
お前も行かないのか??」
不服そうに眉をしかめるハヤテ。
トワは慌ててハヤテの腕を掴むと、「行きましょう!」と
にこやかに船を出ていった。
(トワくんに気を使わせちゃったな…)
2人の背中をぼんやりと見送っていると、
ガタッと音がし、キッチンから無言で作業を始め出しているナギの姿が見えた。
ヒロインは、ギュッと拳を握り
キッチンの中へと入った。
しかしナギは一切こちらを見ようとはしない。
ヒロイン
「ナギ…怒ってる…」
背中に向かって声を掛ける。
ピクッと小さく肩が反応し、手を止めてくれた。
ヒロイン
「アサヒくん…とは…」
そう言い掛けようとした時、ナギはボソッとつぶやいた。
ナギ
「…別に…怒ってねぇよ…」
ヒロイン
「でも…」
ヒロインが戸惑っていると、ナギははぁ…とタメ息をつき
やっと振り返ってくれた。
ナギ
「…来いよ…」
ナギは両手を少し広げて、ヒロインを呼んだ。
ゆっくり傍に行くと、ふわりとナギに抱きしめられた。
ナギ
「ヒロイン、アイツ…」
ヒロイン
「?」
ナギを見上げるヒロイン。
そのかわいい表情に、ナギは分かってしまった。
ヒロインにこの表情をさせられるのは自分だけだと…。
アサヒとどれだけ距離が近かろうが、こんな表情はしていなかった。
少し抱きしめただけなのに、さっきまでの不安も苛立ちもどこかへ行ってしまった。
ヒロイン
「ナギ…?」
不安そうに声を掛けられ、ナギはヒロインを見つめた。
ナギ
「明日…メシ食ってこいよ?」
ヒロイン
「えっ?」
ナギ
「久しぶりに故郷のやつに会って、お前も嬉しいだろ?
…でも頭撫でられたりしてくんなよ?」
ヒロイン
「!?」
ナギの少し赤くなった拗ねたような顔を見て、ヒロインは微笑んだ。
ヒロイン
「うん!」
ナギはヒロインを抱きしめたまま、後ろにある調理台へと寄り掛かった。
ナギ
「はぁ…」
ヒロイン
「? 疲れちゃった?
私達もご飯食べに行く?」
ナギは心配そうに見つめてくるヒロインを見下ろし、
胸の奥がギュッと締めつけられた。
今まであまり考えた事がなかったが、自分と付き合う前…
それ以前のこの船に乗る前のヒロインの事をあまり詳しく聞いた事がない。
もちろんアサヒの存在も知らないし、つき合ったヤツがいるのかも分からない…
自分以外にもキスやそれ以上をした事のあるヤツがいるのか?
ナギは考え出し始めると、さらに胸が痛くなり
またタメ息が漏れた。
ナギ自身にももちろん過去があり、ヒロインの事だけを責めるつもりはないが
自分以外にもあんなかわいい顔を知っているヤツが他にいるのかと思うと
変な嫉妬心が沸いてきそうになる。
ヒロイン
「ナギ?」
ハッと意識を戻したナギは、
ヒロインの頬に優しく手を添えた。
ヒロイン
「…どうしたの?」
ナギ
「…どうもしねぇよ…」
そう言って見つめてくるナギの目が
とても切なくて、ヒロインはどうしていいか分からなくなってしまう。
ヒロイン
「ナギ…あのね?
私、こんなに大好きな人初めてなの…
だから分からないトコでナギを不安にさせたり、心配させたりしてたら言って…?」
そう上目遣いで見上げてくる顔が、堪らなくかわいくて
ナギはいきなり唇を塞いだ。
ヒロイン
「ん!」
ナギの柔らかい唇の感触に酔っていると、ギュッと抱きしめる腕に力が入り
ナギが肩に顔を埋めてきた。
ヒロイン
「…ナギ?」
ナギ
「…お前…かわい過ぎんだよ…」
ヒロイン
「え?」
ナギ
「…アイツの前でそんな顔見せんなよ?」
ヒロイン
「アイツって…アサヒくんの事?」
ヒロインはヤキモチを妬いているナギがかわいくて、
なんだかくすぐったい気持になる。
ヒロイン
「…うん! ナギも…だよ?」
ナギ
「あ?」
ナギはヒロインの肩から顔を上げると、ヒロインを見つめた。
ヒロイン
「ナギのカッコいい顔も全部、他の人に見せちゃいや…」
恥ずかしそうに言うヒロイン。
ナギはペシッとデコピンをした。
ヒロイン
「うっ! もぉ…またぁ!」
ナギ
「アホ!当たり前の事言ってんじゃねぇ」
ナギがそんな事を言ってくるなんて…と
ヒロインは驚いたが、すぐにナギと顔を見合わせて笑い合った。
ヒロイン
「ナギ、大好きだよ?」
ナギ
「あぁ…オレもす…」
するとキッチンの入口でカタンと音が鳴った。
荷物を少し持ってもらう事ができたので、船への往復をせずに
買い物を済ます事ができた。
アサヒと別れてから、ヒロインと目も合わせないナギ。
ヒロインの少し前を歩くナギの背中が怒っているオーラを出しているのは分かっていた。
トワもその空気を察したのか、黙って歩き続けている。
事のいきさつをまるで知らないハヤテは、お腹が満たされ
ひとりだけご機嫌で船を目指していた。
ハヤテ
「なぁなぁ、今日船長外でメシ食うっていってたよな?」
トワ
「あっそうですね」
ハヤテ
「ナギ兄は、今日行く店の上手いもん
なんだか知ってる?」
そういうとナギはハヤテの顔も見ずに答えた。
ナギ
「さぁな…オレは買い出した物整理するから、
お前ら先に行ってろ」
ヒロインはその言葉にハッと顔を上げたが、ナギが気づくはずもない。
ハヤテ
「そんなの帰ってからすりゃあいいのに…
じゃトワ、ヒロイン行くぞ!」
船にたどり着き、食堂のテーブルに買い出した荷物を置くと
ハヤテは嬉しそうに振り返った。
ヒロイン
「あっ私はナギ手伝っていきます!」
ハヤテ
「あぁ?なんだよ!
お前も行かないのか??」
不服そうに眉をしかめるハヤテ。
トワは慌ててハヤテの腕を掴むと、「行きましょう!」と
にこやかに船を出ていった。
(トワくんに気を使わせちゃったな…)
2人の背中をぼんやりと見送っていると、
ガタッと音がし、キッチンから無言で作業を始め出しているナギの姿が見えた。
ヒロインは、ギュッと拳を握り
キッチンの中へと入った。
しかしナギは一切こちらを見ようとはしない。
ヒロイン
「ナギ…怒ってる…」
背中に向かって声を掛ける。
ピクッと小さく肩が反応し、手を止めてくれた。
ヒロイン
「アサヒくん…とは…」
そう言い掛けようとした時、ナギはボソッとつぶやいた。
ナギ
「…別に…怒ってねぇよ…」
ヒロイン
「でも…」
ヒロインが戸惑っていると、ナギははぁ…とタメ息をつき
やっと振り返ってくれた。
ナギ
「…来いよ…」
ナギは両手を少し広げて、ヒロインを呼んだ。
ゆっくり傍に行くと、ふわりとナギに抱きしめられた。
ナギ
「ヒロイン、アイツ…」
ヒロイン
「?」
ナギを見上げるヒロイン。
そのかわいい表情に、ナギは分かってしまった。
ヒロインにこの表情をさせられるのは自分だけだと…。
アサヒとどれだけ距離が近かろうが、こんな表情はしていなかった。
少し抱きしめただけなのに、さっきまでの不安も苛立ちもどこかへ行ってしまった。
ヒロイン
「ナギ…?」
不安そうに声を掛けられ、ナギはヒロインを見つめた。
ナギ
「明日…メシ食ってこいよ?」
ヒロイン
「えっ?」
ナギ
「久しぶりに故郷のやつに会って、お前も嬉しいだろ?
…でも頭撫でられたりしてくんなよ?」
ヒロイン
「!?」
ナギの少し赤くなった拗ねたような顔を見て、ヒロインは微笑んだ。
ヒロイン
「うん!」
ナギはヒロインを抱きしめたまま、後ろにある調理台へと寄り掛かった。
ナギ
「はぁ…」
ヒロイン
「? 疲れちゃった?
私達もご飯食べに行く?」
ナギは心配そうに見つめてくるヒロインを見下ろし、
胸の奥がギュッと締めつけられた。
今まであまり考えた事がなかったが、自分と付き合う前…
それ以前のこの船に乗る前のヒロインの事をあまり詳しく聞いた事がない。
もちろんアサヒの存在も知らないし、つき合ったヤツがいるのかも分からない…
自分以外にもキスやそれ以上をした事のあるヤツがいるのか?
ナギは考え出し始めると、さらに胸が痛くなり
またタメ息が漏れた。
ナギ自身にももちろん過去があり、ヒロインの事だけを責めるつもりはないが
自分以外にもあんなかわいい顔を知っているヤツが他にいるのかと思うと
変な嫉妬心が沸いてきそうになる。
ヒロイン
「ナギ?」
ハッと意識を戻したナギは、
ヒロインの頬に優しく手を添えた。
ヒロイン
「…どうしたの?」
ナギ
「…どうもしねぇよ…」
そう言って見つめてくるナギの目が
とても切なくて、ヒロインはどうしていいか分からなくなってしまう。
ヒロイン
「ナギ…あのね?
私、こんなに大好きな人初めてなの…
だから分からないトコでナギを不安にさせたり、心配させたりしてたら言って…?」
そう上目遣いで見上げてくる顔が、堪らなくかわいくて
ナギはいきなり唇を塞いだ。
ヒロイン
「ん!」
ナギの柔らかい唇の感触に酔っていると、ギュッと抱きしめる腕に力が入り
ナギが肩に顔を埋めてきた。
ヒロイン
「…ナギ?」
ナギ
「…お前…かわい過ぎんだよ…」
ヒロイン
「え?」
ナギ
「…アイツの前でそんな顔見せんなよ?」
ヒロイン
「アイツって…アサヒくんの事?」
ヒロインはヤキモチを妬いているナギがかわいくて、
なんだかくすぐったい気持になる。
ヒロイン
「…うん! ナギも…だよ?」
ナギ
「あ?」
ナギはヒロインの肩から顔を上げると、ヒロインを見つめた。
ヒロイン
「ナギのカッコいい顔も全部、他の人に見せちゃいや…」
恥ずかしそうに言うヒロイン。
ナギはペシッとデコピンをした。
ヒロイン
「うっ! もぉ…またぁ!」
ナギ
「アホ!当たり前の事言ってんじゃねぇ」
ナギがそんな事を言ってくるなんて…と
ヒロインは驚いたが、すぐにナギと顔を見合わせて笑い合った。
ヒロイン
「ナギ、大好きだよ?」
ナギ
「あぁ…オレもす…」
するとキッチンの入口でカタンと音が鳴った。