病弱彼女とギャンブル彼氏
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出会いは、ゴミ捨て場だった。
この日は雨も降っていて彼はビショビショに濡れている。
「えっ、大丈夫ですか」
驚いた私は、彼をなんとかして起こそうとする。
「風邪ひきますよ、起きてください」
「んん……あと五分」
「だ、だめですよ。本当に風邪引いちゃいますから」
一回起きたのにも関わらず、ゴミ捨て場で二度寝をしようとする彼を頑張って起こす。
気がついたら雨は止んでいた。
「……あれ、なんで俺こんなとこで寝てんの。ってかビショビショじゃねえか!うおっ、お、お前誰だ」
忙しい人だな、なんて思いつつも、とりあえず濡れてしまった服を乾かさなければ。
「自己紹介なんかよりも、早く服を乾かさないと風邪引きますよ」
「そうだな、早く着替えねえと。ありがとな」
そう言ってそのままさっていこうとした彼を私はほっとけなくて、「待って、あの……家、近いから服乾かしていきませんか」と声をかけた。
ちょっと新手のナンパみたいになってしまったけれど、私は捨て犬を拾うように彼を家へと連れて帰った。
私の家に来た彼は、上半身裸で大きいバスタオルにくるまってるなんともおかしな格好だけれど、全然気にするそぶりもなく私に話しかける。
「さっき聞きそびれたけどさ、名前なんていうんだ」
俺は、有栖川帝統。と笑顔で教えてくれた。
「私は、琳華」
「琳華っていうんだな、いい名前じゃねえか」
そんなことをサラッと言ってしまう彼は、眩しすぎて直視できないくらい輝いていた。
そういえば、有栖川という名前はどこかで聞いたような気が……
だけど、どこで聞いたか思い出せなかった。
そんなこんなで正直出会いの場所としては最悪だったのだけれど、悪い人じゃなさそうだし、結構よかったんじゃないかなって。
彼との出会いは運命だったと思うのは、当分後のお話。
この日は雨も降っていて彼はビショビショに濡れている。
「えっ、大丈夫ですか」
驚いた私は、彼をなんとかして起こそうとする。
「風邪ひきますよ、起きてください」
「んん……あと五分」
「だ、だめですよ。本当に風邪引いちゃいますから」
一回起きたのにも関わらず、ゴミ捨て場で二度寝をしようとする彼を頑張って起こす。
気がついたら雨は止んでいた。
「……あれ、なんで俺こんなとこで寝てんの。ってかビショビショじゃねえか!うおっ、お、お前誰だ」
忙しい人だな、なんて思いつつも、とりあえず濡れてしまった服を乾かさなければ。
「自己紹介なんかよりも、早く服を乾かさないと風邪引きますよ」
「そうだな、早く着替えねえと。ありがとな」
そう言ってそのままさっていこうとした彼を私はほっとけなくて、「待って、あの……家、近いから服乾かしていきませんか」と声をかけた。
ちょっと新手のナンパみたいになってしまったけれど、私は捨て犬を拾うように彼を家へと連れて帰った。
私の家に来た彼は、上半身裸で大きいバスタオルにくるまってるなんともおかしな格好だけれど、全然気にするそぶりもなく私に話しかける。
「さっき聞きそびれたけどさ、名前なんていうんだ」
俺は、有栖川帝統。と笑顔で教えてくれた。
「私は、琳華」
「琳華っていうんだな、いい名前じゃねえか」
そんなことをサラッと言ってしまう彼は、眩しすぎて直視できないくらい輝いていた。
そういえば、有栖川という名前はどこかで聞いたような気が……
だけど、どこで聞いたか思い出せなかった。
そんなこんなで正直出会いの場所としては最悪だったのだけれど、悪い人じゃなさそうだし、結構よかったんじゃないかなって。
彼との出会いは運命だったと思うのは、当分後のお話。
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