drinking party
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「おかえりなさい」
「ただいま。こまたろ」
玄関が開く音が聞こえて
いつも通りぱたぱたと玄関先まで愛おしい彼を出迎える
でも今日はいつもとは違い…
「「おじゃましま〜す!!」」
彼の会社の方々が遊びに来る日
「皆さんいらっしゃい!いつも秀一くんがお世話になってます」
「「こちらこそいつもお世話になってます〜」」
「玄関先でも何だから皆入ってください」
秀一くんが皆さんに一声掛けリビングに案内してくれた
そもそも何故このような事態になってしまったかというと…
〜一週間前〜
「えっ!?」
「だめかな?皆うちに遊びに行きたいって勢いに負けてしまって」
困り顔でお願いしてくる秀一くん
そんな顔でお願いされちゃったら…
「…いいよ」
というしかない…
「ありがとう!」
うぅ…そんな素敵な笑顔を私に見せないで
「なんかね、皆うちに来たいというか…こまたろに会いたがってるんだよね」
「え?なんで?」
「なんでだろ?」
…
私は分かるよ…秀一くん…
こんなに顔も頭も良くて仕事も出来る秀一くんの女はどんな奴か
見定める為よ
「どうしたの?こまたろ…顔が怖いよ」
「ううん!何でもないよ」
この勝負!!
受けて立つわ!!!
「「それではかんぱ〜い!!!」」
「「わ〜ご飯うまそ〜」」
「「私これ好き!」」
皆自分の好きなアルコールの缶を開け
宴会がスタートした
私が作ったおつまみに皆手を伸ばし
今日会社であった出来ことを思い思いに話始める
私はというと…
この勝負に勝つため
キッチンに立って次の料理の準備
「大人数のご飯を作るのって大変だな…」
皆が飽きないように
サラダ、お刺身、お肉と次々に料理を出していった
「ふぅ〜」
「こまたろ、疲れたでしょ?俺も手伝うよ」
そう言いながら秀一くんがキッチンにいる私を後ろから抱きしめてきた
「しっ秀一くん?」
普段幽助くんや桑原くんがいるときもこういうことしないのに
「こまたろ?」
「秀一くん酔ってるでしょ?」
秀一くんは少し考えて
「そうかも...」
そう言いながら私の頬にちゅっとキスをした秀一くん
「!!」
突然なに?どうしたの?
あ〜もぉ皆もこっち見てるよ〜
恥ずかしいぃぃ
「これ持ってって」
恥ずかしさのあまり
そのへんにあるアルコールのお酒を指した
「これ?」
「うんっ!(恥ずかしいからあっち行ってっ!!)」
秀一くんはくすりと笑いはいはいと言いながら
会社の皆がいるリビングに戻っていった
「南野さ〜ん見せつけてくれますね〜」
「仲良し〜」
秀一くんはそうですか?なんて言いながらソファに座り
皆との会話に自然に入る
も〜びっくりした
いきなりキスなんて…
私は最後の〆の料理を出し終え
溜まっている洗い物を片付けようとキッチンに戻ろうとした
すると…
「あの〜彼女さんも一緒にお話しましょうよ」
「そうですよ!俺、彼女さんとお話したいっす!」
会社の人が私に声を掛けてきた
「えっと…私も一緒にいいんですか?」
ちらっと秀一くんを見た
「片付けは後で俺も手伝うからこまたろも座って」
「それじゃあ…」
私は秀一くんの隣に座り
余っていた酎ハイの缶を手に取った
「それでは改めて!!彼女さん美味しい料理ありがとうございました!!!」
「「かんぱ〜い」」
美味しい料理
その言葉が何よりも嬉しくて
この勝負は私の勝利だと心の中でガッツポーズをした
「それにしても南野さ〜ん」
「はい?」
お酒で酔が回っている後輩の人が秀一くんに絡んできた
「はい?じゃないですよ〜!!
南野さん今日ずーーーーっとキッチンにいる彼女さんのこと見てましたよね〜」
「あ!それ俺も思った」
「私も気づいてましたよ〜」
皆口を揃えて言う
「しかもさっその眼差しがすっっごく愛おしそ〜に見てるんだよね」
「そうそう!好き〜って目線で分かっちゃったよね〜」
「ちょっ皆やめてくださいよ」
秀一くんは照れくさそうに笑い
皆の猛攻撃を静止しようとしたけど
「あのほっぺにちゅー見せられちゃったら…」
「「ね〜!!」」
秀一くん…
そんな風に私を見てたんだ
「ほらほらっ皆酔い過ぎですよ」
いつも冷静で落ち着いている秀一くんが
恥ずかしそうにしている姿を見るの初めてかも
なんだか…
可愛い
「…ふふ」
あっ思わず声が…
「ちょっと!こまたろ笑わないでよ」
「ふふ…ごめんごめん」
も〜と言いながら口を膨らませ
そんなに言うならもうお開きですよと言い
皆を帰らそうとする
会社の皆もえ〜と言いながらも
「じゃあ後は熱々のお二人の時間ってことで俺らは帰りますか」
と解散となった
「本当に今日はありがとうとございました!」
「料理美味しかったです!」
「いえっこちらこそ楽しかったです!またいつでも来てくださいね」
会社の皆に手を振り玄関のドアがパタンと閉まった
「…こまたろ、今日はありがとうね」
「ううん!秀一くんの可愛い姿が見れて楽しかったよ」
その言葉に秀一くんはまた口を膨らませ照れくさそうにしている
「その姿はもう忘れて…」
そう言い秀一くんは先にリビングに戻ろうとする
私はその背中を追い掛け
後ろから秀一くんに抱きついた
「…こまたろ?」
「秀一くん…今日…その‥えっと腕枕してほしいな?」
秀一くんは私のほうに向き直し耳元で囁く
「…腕枕だけでいいの?」
トクンと心臓が鳴るのが分かった
言葉にするのが恥ずかしくて首を左右に振った
「ふふ…いい子」
秀一くんは私の頭をぽんぽんと撫で
「いっぱい可愛がってあげるね」
そう言い秀一くんは私を抱き上げ寝室へと向かう
「えっ秀一くん?…い‥今から…?」
「うん。俺我慢出来ないから今から君を抱くよ」
その日は朝までお互い求め合い
大量の食器の後片付けに追われるのでした
End