紅蛾院家とは

  紅蛾院こうがいん家とは紅蛾院 古藍こらんを初代とする陰陽師の家系である。呪術を得意とし、黒蝶家における伝統儀式の『 黒蝶卵くろちょうかいごの儀式』にて重要な役割を果たす。
 当主となるものは生まれた時点で定められ、黒蝶家の儀式に参加する為、女子であることが望まれた。次期当主となった者は名を漢字一文字で名付けられ、正式に当主に襲名した証として名前の前に『古』をつける風習がある。三代目当主以降には本来憚られる意味を持つ言葉を名前の全てまたは一部に入れるという風習があった。これは当時蔓延っていた禍を人に移すことで鎮めようとしていた所以である。
 家術である呪術は時折人を呪い殺すことも可能であり、名のある偉人を闇に葬ってきた過去もある。このような理由から世間からは一歩引いた位置に存在しており、幾度か紅蛾院家を支配下にしようとする者が現れるものの、黒蝶家の庇護により退けてきた。
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