えんじょいぱらだいす!
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「広いなー…これ絶対迷子なる自信あるよ…」
「そんな自信はなくていいんじゃがな」
いやだって、抱っこされて暫く本部内を歩いてるんだけど…一向に目的地に着かないんだよね…。
ちなみに、今どこに向かってるか、って言うと…
『4 初めての怖さとあたたかさ』
「今戻ったぞ!センゴク!」
ばんっ!と目の前の扉を思いっきり開けたガープさん。
それで壊れない扉くん、偉いわ…。
そしてその部屋の主である、海軍本部元帥のセンゴクさんはわなわなと震えている。
まぁ、多分扉はもう少し静かにあけろ、的なことで怒ってるんだろうな…。
ああ、つまり、私たちの向かっていたとことは、センゴクさんのとこであったわけなのだ。
「ガープ!貴様ドアは静かに開けろと何回言ったらわかるんだ!」
「なぁに、これくらいじゃ壊れやせんよ」
怒鳴るセンゴク、のんきなガープ。
毎回こんなことしてんのかな…とちょっとセンゴクさんがかわいそうになってきた。
そんなことを思いながら未だにガープさんに抱っこされてる自分。
そしてそんな私を見つけたセンゴクさん。
「ガープ、それよりその娘はどうした…」
「拾ったんじゃ。ワシの孫として育てるつもりでな」
「そうか。……………!?」
さらりと交わされた会話と思われたが、数秒経ってからセンゴクさんが気づく。
「拾っただと!?何を考えている!ガープ!!」
そうそう…せめて保護したとか言ってほしかったよ…。(涙目)
「東の海を巡回しとったら見つけたんじゃ。どこぞの船から逃げてきたらしくての。まぁ言うなれば保護だな!」
巡回と言う名のサボりね←
そして、やっと出ました保護という言葉!
拾った、なんて言ったらそれこそ犬猫みたいな扱いじゃないか(遠い目
「船から逃げてきただと…?」
ガープさんの話を聞いて険しい表情になるセンゴクさん。
一瞬、その場が寒く感じてぶるっと身震いをした。
もしかしてだけど、これって殺気とかなのだろうか…?
「…っ(なんか…この世界にきて初めて怖いと思ったかも…)」
ふいにぎゅっとガープさんの服を掴むと、ガープさんはそれに答えるように私の頭を優しく撫でてくれた。
「ほれセンゴク、お前さんのせいでみことちゃんが怖がっとるじゃろ」
「む…。しかしどこかの船から逃げてきたと言ったな。近くに船は見えたのか?ガープ」
寒気は収まったが、未だにセンゴクさんは私のほうを睨んでいる。
…もしかして疑われてたりとか…してんのかな…。
海賊のスパイとかって。
「いや、それらしい船は見かけなかったの」
ガープさんは斜め上を眺め、そう言えばと考えていた。
そりゃ…逃げてきた云々が嘘なので(遠い目
「もしや…海賊のスパイなどではないだろうな…その娘」
「…っ(またこの感じ…!)」
なんか結構センゴクさんって厳しい人なんだなー、なんてのん気に考えていたら、また寒気が全身を包む。
殺気?いや、もしかしたら覇気?
素人な自分には分からないけど、どちらにしても幼くなったの私にはきつい。
怖すぎてセンゴクさんが見れなくなりそうだよ。
「おやめ、センゴク」
そこに助け舟到来!
少しセンゴクさんの気が逸れたのを感じてちらりと声のする方向、ガープさんの後ろのほうを見ると、そこに立っていたのはおつるさんだった。
…ああ、後光がさしてあるように見えた(涙目)
「おぉ、おつるちゃんか!」
「まったく…いい大人二人が子供の前で言い争ってるんじゃないよ」
部屋に入ってきたおつるさんは、ぴしゃりと二人に向けてそう言った。
ごもっとも!と思ったが、結局言い争いの原因だった自分は複雑な心境デス。
とりあえず、立って話すことでもない、とおつるさんからの提案で、ガープさんとおつるさんの間に挟まれて、私はソファに座ることに。
…このソファ…すっごいふっかふかや!!!(感激)
船の中のベッドと言い、海軍って結構裕福なのか!?
「もふもふぅ…!」
自然とそんな言葉が口から洩れて、どんどんと幼児化が止まらないのを感じた。
でも本当に凄すぎて笑顔になっていく自分。
「気に入ったのかい?」
「え!?あ、はい!!」
あまりにも私が嬉しそうな顔をしていたみたいで、おつるさんは優しい笑みを浮かべてそう聞いてきた。
なんならガープさんも笑顔だ。
センゴクさんは…まだ少し微妙な顔をしてる。
「こんな小さな女の子がスパイだと本気で思ってるのかい?センゴク」
「む…いやしかし…。…ふぅ…」
そこでセンゴクさんは一息ついた。
こっちは処刑宣告を待つ囚人のようだよ!(涙目
「わかった…その子を保護することを認める」
ドキドキして返答を待っていると、センゴクさんがため息交じりにそう答えた。
つまり…私はここにいていいってこと!?
嬉しさのあまり、また笑顔になる。
「ただし、ガープ!お前がちゃんとその子の面倒を見るんだぞ!」
「もちろんじゃ!みことちゃんはワシの孫にするからの!ぶわっはっはっはっ!」
そうか、私がガープさんの孫・・・・・・まご・・・?
「孫ですか!?」
あまりにも普通に言われたので一瞬変とか思わなかった自分。
センゴクさんもおつるさんも呆れてるじゃないか!
「なんじゃ、嫌か?」
「いえ!いやとかそういうのじゃなくてですね・・・!!」
急な展開で慌てふためく私を見て、ガープさんは「ん?」と養子にすることに対して何の疑問も持っていない様子。
「何か気になることでもあるのかい?」
見かねたおつるさんが、そう優しく聞いてくれた。
その質問に対しても少し慌てた…と言うか申し訳なさそうな感じはあったけど、頑張って答えたさ!
だって今後の生活がかかってるから。←現金なやつ
「え、あの…出逢ったばかりで、そんなしてもらって申し訳ないというか…」
そう言って手をもじもじ、言葉をもごもごしてると、ふいにぽんっとガープさんに頭をなでなでされた。
「子供はそんなこと気にせんでいいんじゃ!わかったか!」
「は、はい…!」
その一言を聞いて、凄くほっとした。
こんな見ず知らずの子どもに対して優しい人って、ホントにいるんだなーとしみじみ思ってしまった。
嘘ついてすんまそ。(遠い目)
気付けばセンゴクさんの顔も優しいそれになり、ガープさんの行動に対してやれやれ、と言った気な様子だった。
と!言うことで、トリップして新しい家族が出来ました!
これから楽しい(?)生活が始まると思うと、オラわくわくしてくっぞー!
_____
あとがきにっき
トリップしたらおじいちゃんが出来ました。
ついでにおじいちゃんその2(センゴクさん)とおばあちゃん(おつるさん)も出来ました。
とんとん拍子に話が進んでいってて驚きが隠せない今日この頃。
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