次元で5題・甘?微ギャグ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
アジトのリビングへ行くと、そこには次元しかいなかった。
しかも、またソファで昼寝してる。
テーブルの上には、ルパンと五ェ門のメモがそれぞれ置いてあった。
『はなちゃんへ♡ ちょーっと不二子ちゃんとデートしてくるので、次元のことヨロシク~♡』
『山へ篭ってくる』
おうふ…ルパンは不二子ちゃん所に行って、五ェ門は山籠もりかい。
どうせルパンの事だから今夜は帰らないし、なんなら明日何時に帰ってくるのかさえも分からないぞ。
「また暫く次元と2人きりかぁ…」
チラッと次元を見て、ニヤリと笑みを自然と浮かべた。
これはチャンス…だよね。
5、今後に期待、だな
ソファで寝ている次元にそっと近づいて膝をつく。
いつものように顔に帽子を置いてぐーすか寝ているようだった。
顔の方に近づいて、そっと帽子を取る。
「えへへ…w」
次元の寝顔を見れた為か、嬉しすぎて顔がにやけてきた。
両手を頬に置いて、緩んだ頬を押さえた。
まぁ、そんなんでにやけ面が直るわけないけどね。
「んっん…違う違う。そうじゃなく、今日はこの前の仕返し、という名のお返しをしてあげないと」
気を取り直して、深呼吸をした。
私の考えた仕返しというのが、寝ている次元にキスをしてあわよくば起こしてビックリさせるというものだ。(どどーん)
ようやく私の気持ちが次元に伝わったかと思ったのに、まだ次元は子ども扱いをしてくる。
それに、こっちからキスをしようとするけど、身長差があってできない…。
というか、恥ずかしくて私からできない。
次元からは時々してくれるけど、唇にしてくれたのはあの1回だけ。
というか、告白はしたけどしっかりとした返事貰ってない気がする…。
キスで誤魔化されてないか?私。
思い返して「あれ?」となってきた。
「と、兎に角!今から私が大人になって、自分からでもキスできることを分からせてやるんだ!」
よし!と意気込んで、私は次元の顔に近づいていく。
ドキドキと心臓の音がうるさい。
あとちょっと、という時に決心が揺らぐ。
「やっぱり恥ずかしいいいいいいいいい!」
次元が起きるかもしれないから、少し音量を下げて叫ぶ。
いくら相手が寝ているからと言って、ほいほいキス出来たら今頃困ってないよねー。
テーブルの方を向いて顔を伏せる。
まさか自分がここまで重症だったとは…恥ずかしさで頭を悩ませた。
すると後ろの方から、くつくつと次元の笑い声が聞こえてきた。
バッと振り返ると、そこにはいつの間にか目を覚ましソファに座る次元がいた。
「い、いつから起きてたの…」
「さぁな」
で?仕返しとやらはいつするんだ?と次元は嫌味たっぷりに聞いてきた。
最初っから起きとるやないかーい!!!
「起きてたなら言ってよ!」
「いやわりぃ、お前のあたふたする様子が面白くてな」
楽しんでいやがった、こやつ。
こっちは頑張ってたっていうのに…!
「まぁ、大人になるとやらは今後に期待、だな」
そう告げると、次元は私の頭をぽんぽんと撫でた。
いつもこれだ。
子ども扱い…。
「次元…。次元はさ、私のこと本当はどう思ってるの?」
少しむくれた私は、不機嫌丸出しな声でそう聞いた。
まだ好き、の返事をちゃんともらってない、とも付け足して言っておいた。
すると次元は少し考えこんで
「あぁ…言ってなかったか?」
と…。
私はぽかーん。
ルパン先生!この人恋愛初心者じゃないだろうに、ほんと女の扱いがなっておりません!!
「言ってない!私ばっかり好き好き言ってて空しいんだけど!」
「そうか、悪かったな」
私がウキー!と床を叩いて猛抗議をすると、次元はやれやれといった感じに自分の頭を掻いて、私に隣りに座るように促してきた。
私が次元の隣りに座ったと思うと、そのまま次元は私の身体を胸元に引き付けてきた。
そして耳元で「1回しか言わねぇぞ」と囁く。
「好きだぜ、はな」
「…っ!/////」
まるで私の頭から湯気が出るんじゃないか、という勢いで顔が熱くなるのを感じた。
暫くは嬉し恥ずかしでその場を動けず、次元に抱き着いたままになっていた。
それでも次元は嫌な顔1つしないでいてくれた。
時々、子どもをあやすように背中をぽんぽんとしてくれた。
そんな次元のことも、大好きだよ。
だから私が大人として振る舞えるようになったら、覚悟してもらうんだからな!
勝負事じゃないけど、いつかきっと!次元に勝つ!!←
.
5/5ページ