次元で5題・甘?微ギャグ
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えー…2日前にですね、皆でお酒飲みをしたわけなんですが
その時に私は色々やらかしましたよ!
いや、正直私だけじゃなくて次元もやっちゃった感は否めないけど…。
でもそれを差し引いても今日のこれはないでしょ…。
まさかまた二人で部屋で過ごす事になるなんて…!
どんだけ私は次元と2人きりと過ごすんじゃ!
3、お前が本気なのはよくわかった
「・・・」
「・・・」
アジトのリビング。
次元はソファに横になって、顔を帽子で隠してる。
私はと言うと、向かいのソファに座って、次の計画の時に使う情報収集をパソコンでしていた。
時々次元の方を確認するけど、足を組み直している位であとはずっと同じ体勢。
正直気まずい…。
あの夜の次の日、つまり昨日は次元は出掛けてて殆ど顔を合わせてなかった。
夕食の時だけだったかなぁ…でもその時も、特に会話することなくいたっけ…。
五エ門は特に詮索しないでいてくれてたけど、ルパンは昨日うるさかったなー。
「昨日あれからどうだった?」「あつぅ~い夜になった?♡」なんて色々聞いてきたけど、何もなかったって言ったら「あんれまぁ~」ってやれやれって顔をされた。
そんな会話を昨日したからか、今日はルパンと五エ門はまた外に出てる。
「ちょーっと俺たち出てくるから、二人ともお留守番よろしくね~」
って言うもんだから、今の留守番に至る。
どうせルパンが五エ門に何か言ったんだろうけどさ…。
断ってもよかったけど別に外でする事も何もないし…。
次元も残っちゃって…。
ほっっっっと気まずい…!!
「ふぅ…」
暫くしてパソコン作業に疲れた私は、ソファにもたれ掛かり目を閉じて一息ついた。
するとコトッとテーブルに何か置かれる音がした。
見るとそこには一杯の水…とそれを持ってきた次元。
いつの間に…。
「あ、ありがと…」
「あぁ…」
軽く返事をした次元は、煙草を咥えて火をつけ向かいのソファに座った。
「あー…次元、一昨日はベッドまで運んでくれてありがとう。それと…酔っぱらって色々、ごめんね…?」
ちゃんとお礼言ってなかった気がするから、と渡された水を少し飲んでからそう切り出す。
次元は少し照れくさそうに「おう」と短く返事をくれた。
そしてまた沈黙。
流石に次元といて沈黙は嫌だった私は、スススッと次元の隣りに座りだす。
そして独り言のような言い訳をポツポツと話す。
「あのさ、一昨日ルパンに言ったこととか、その…気にしないでね?
抱き着いちゃったのは不可抗力なんだけど、本気で一緒に寝たいとかじゃないから。
私が次元のこと好きでさ、勝手に嫉妬してもいたいなー…なんて思ったりして。
我ながらまた子どもっぽいなーとか面倒だなーとか思っちゃった」
はじめ隣りに座った時は驚いた様子の次元だったけど、そこまで話すとぽかーんってした後にくつくつと笑いだした。
「わ、笑いごとじゃないんだけど!?」
なんだか少し恥ずかしくなってきた。
なんでだろうか、今すごくバカにされた気がする!
「てっきりルパンの事でも好きなのかと思ったぜ」
「・・・はい?」
ひとしきり笑い終えた次元はそう言った。
ワッツ?ホワイ?
なにがどうしてそうなった?
「え、なんで、わたしゃーいつも次元に好きだって言ってたじゃんか」
さっきの反省や動揺とかを隅っこに追いやって目をぱちくりさせる。
多分顔はアホ面してたんだろうな。
次元は一服終えた煙草の火を消した。
「お前時々ルパンとこそこそ何か話してたりしたろう。ルパンを誘ってるんだと思ってたんだよ」
「え、それはルパンに色々恋愛面で相談してた。それにこの前次元のことデートに誘ったよね?」
「…ルパンに断られた、或いはただの買い物の誘いだと思った」
なんでやねん。
「それに一昨日飲んだ時はルパンの誘いに乗ったじゃねぇか」
「いつも断ってるじゃぁあーりませんか。一昨日のはあまりにも次元が反応してくれないから、からかうって目的もあった」
もちろんさっき言った「嫉妬させたかった」っていうのもある。
「なるほどな…」
「うん、だから私が本気で好きなのは次元だけだけど?」
なんだろなー。
段々と次元って鈍かったんだな、って思えてきた。
まぁ元々女は苦手、とか言ってたしなー。
「次元、返事は?出来ればほしいなーとか欲張ってみたり」
あははー、と苦笑しながら待ってると、次元はまた私に自分の帽子を被せてきた。
だからおっきいんだってば!と帽子を取ろうとしたけど、次元は帽子ごと私の頭を押さえてた。
視界が帽子で遮られている中、近くに次元がさっきまで吸っていた煙草に匂いがする。
唇に何か当たる感触がしたあと
「お前が本気なのはよくわかった。今はこれで我慢しとけ、はな」
そう次元が呟いた。
呆然としていると頭から帽子が外された。
次元を見るとフッと笑い帽子を被っていた。
徐々に顔が熱くなるのがわかる。
おそらく、また顔を赤くしてるんだろうな。
あまりにも恥ずかしかった自分は、その後なんか色々キャンキャン騒いだ後「頭冷やしてくる!!」と外へ駆け出した。
もう何を言ったか正確には覚えてない。
ただ覚えてるのは、唇に残る確かな触感と煙草の匂いだけだった。
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