空色バレット
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『運命ってな、いくつかの偶然の上になりたってんだ』
元・軍人だったとかいう父は少しロマンチックなところがあった。
どや顔やめて←
『日々の刺激を大切にね!きっと楽しいわよ?♡』
元・スパイだったとかいう母は少し楽観的だった。
無駄にハート飛ばさないで←
一体この二人どこで出会ったんだか。
よく決め台詞のように運命だの刺激だのって言っていた。
そんなのがあればこちとら毎日充実しとるわ!
― 1日目 美術館へ ―
「またルパン一味が世界で活躍してる…かっこいいなぁ」
外も涼しくなってきた10月上旬の朝。
朝食のクロワッサンにかじりつきながら、スマホでネットニュースを見ている。
もちろん見ているのは、世界に名だたる怪盗・ルパン三世とその仲間たちの活躍。
見てるだけでワクワクしてくる内容。
夢がある。
「こっちの現実は夢がないっていうのに。羨ましいですなぁ」
一通りネットニュースを見終えて、次はテレビをかける。
すると、丁度地元の美術館がニュースに取り上げられているところだった。
『本日より〇〇美術館に、新しく展示される宝石≪バレット≫。その輝きはダイヤモンドすらも超えると館長の堂嶋氏はコメントしており、今後1ヶ月の間は美術館に展示されるとのことです。 次のニュースです―…』
「へぇーバレット…銃弾ねー。すごい名前の宝石だなぁ」
ニュースを聞いて少し興味が出た私は、特に今日の予定なんてないし散歩がてら美術館へ行くのも悪くないと思った。
美術館なんて滅多に訪れることのない場所。
時間と暇を持て余している自分にはいいと思った。
出掛ける準備を済ませ、美術館へと足を進めた。
「それじゃいってきまーす」
誰もいない家の扉がぱたんと閉じ、ガチャリと鍵が閉まる。