名前変更のない場合、主人公名は長良(ながれ)になります。
風上へ
長良
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縁側まで辿り着き、腰掛ける。
クシャっと、
手に触れた折り紙が音を立てた。
「これ…貴女の紙飛行機だったんですね。」
『あ…はは、すごい量でしょう』
…早く…
『…長く、とべるような
紙飛行機を作りたいんです』
「…?」
『ソレがどうやって作られてどのように飛ぶのか、
それが理解できれば、簡単な課題だと“おばあ様”はおっしゃって、
それでもう、
数日、折り続けちゃってて。』
「数日」
近くにあるものは、
普段あまり見ない、
特殊な折り方のものばかりで。
速度や安定感を出す為
あれこれと試行錯誤していることが
見てとれた。
でも、“なぜ”…?
「おばあ様、というのは最高僧様のことですか?」
うんうん、と頷く。
「なぜ…そんなことをする必要があるんです?」
その問いに彼女はただ、
小さく笑った。