名前変更のない場合、主人公名は長良(ながれ)になります。
理解
長良
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「……長良さん。」
ぴ。
『!』
「…にがい顔、してます。」
長良の眉間に人差し指を当てて。
今度は八戒が、可愛らしく渋い顔を真似て見せた。
『ぁ…』
肩の力が抜けていく。八戒はそっとその指を離し
「…確かにちょっと熱いですね。気圧も影響しているかもしれません。」
確か僕らの部屋に、水枕があった気がするんですが…
「取りに行くついで、
ちょっと僕らの部屋へ顔を出しに来ませんか。
…悟空も長良さんをずっと気にかけていましたし。」
『…!』
少し瞳が潤んだ。
ほっとした
ジープが付いているとはいえ、
不安な夜を過ごす、覚悟をしていたから。
「あ。でも先にこれ食べちゃってくださいね。」
『!』
長良ははっとした表情を見せ、食べ始める。
悟空の言う通りなのかもしれない。
『…桃〜…。』
…きっと、ふと見せるこのあどけない表情が、本当の彼女の一面。
先は長いだろうな
「…持ってきた甲斐がありました。」
『!これ、八戒さんのポケットマネーです…!?』
「ご心配なく。他人(ヒト)のカードなんで。」
『。』
他愛無い会話と夜食がすすむ。
桃があと一欠片となった時。
トントンとドアをノックする音と、外からぎこちなく
「…長良いるー…?」
しょぼしょぼとした、声。
「…笑 どうやら待ちきれなかったみたいですね。」
八戒が扉を開けると、
風呂上がり
タンクトップ姿の悟空と、何やら袋を持った悟浄が立っていた。
「おや。差し入れですか?」
「憑依っつーのがどの筋肉使うのかはよく分かんねーけど…一応、冷えピタ?」
「ハハ…ナイスタイミングです。」
悟空、長良に駆け寄り、食べかけの桃を確認。
「ソレごはん?足りる??」
『おお、悟空くん…!うんうん、めちゃくちゃ美味しいです桃。』
「体調は?もーいいの?顔色良さそーだけど!」
『へいきになったよ!悟空くんがきてくれたので』
「!」
そっかぁ〜…と
鼻をいじってもじもじする悟空。
((嬉しーんだ。))
「丁度これから僕らの部屋へ長良さんをお連れしようと思っていたんですが
もはや、三蔵にもこっちへ来て欲しいくらいですねえ。」
「いーじゃんいーじゃん!!長良もさあ、俺らんとこ居らンないの!?俺ベッド譲るし!!」
「んじゃオメーはどこで寝んだよ。」
「残りのどれか」
「オメーに譲るベッドはねーーーーよ床で寝な!」
「んでだよいーじゃんよーー!!」
賑やかな雰囲気を、長良は眩しそうな表情で見ている。